淫霊が【響子】に憑依する@

『裸族人類が存在する退屈でない世界』M字開脚した裸の女の模様が浮かぶ淫らな月の裏側に、停泊している【リアルタコ型宇宙母船】……紅茶を飲みながら、くつろいでいた軍医タコのところに。
 困ったような表情でやって来た尻目が、ヒップの目を軍医に向けて言った。



「響子さんが変なんです、ちょっと一緒に来て見てください」
 軍医タコが着衣人類の響子がいる部屋に行くと、全裸になった響子が、寝具の上に胡座をかいてニヤニヤ笑っていた。
 響子が軍医タコを見て言った。
「噂通りに、本当にオレンジ色のタコ宇宙人なんだな」
 全裸で胡座をかいた響子の性器穴には、自分で押し入れたらしい黒光りする性具〔ディルドー〕が突き刺さっていて上下にピクピク動いていた……明らかにいつもと様子が異なる響子を見た軍医タコが尻目に訊ねる。
「いつから、この状態に?」
「半日前から、響子さん少しおかしかったんです……体が不調だと言って横になっていました」
「ふむっ、見たところ何かに憑依されていますね……誰ですか? 響子さんの中にいるのは?」
「オレは着衣人類の『宇宙淫霊』代表だ……この響子って女の体が、淫霊が憑依しやすい体質だったから。
ちょっと、使わせてもらっているぜ……オレって言っているけれど、女の淫霊だからな。タコ型宇宙人の軍医に頼み事があって来た」
 軍医タコが万能タブレットを操作して情報を引き出す。
「着衣人類の宇宙淫霊ということは、動物型宇宙人星の従属星や管理地域の着衣人類霊というコトですか」
 尻目が軍医タコに質問する。
「動物型宇宙人に従属や管理されているって、どういう意味ですか?」
「『裸族人類が存在する退屈でない世界』や『真地球』みたいに着衣人類が独自の文明を築いているコトの方が珍しいのです……たいがいの宇宙に点在する着衣人類種族は、実験動物や人間牧場のような扱いが普通なんです」



「そう言えば、サル型宇宙人のリラ博士が個人所有している、惑星リラの着衣人類も実験動物並みの扱いですね」
「宇宙淫霊さん、会話を説明で中断してすみません……わたしに頼みとはなんですか?」
 淫霊に憑依された響子は、マ●コに押し込んだディルドーをヒクヒク動かしながら言った。
「着衣人類の星や地域には、オレみたいな淫霊の代表格がいてな……さまざまな未練が残っていて成仏できないで困っている……オレも含めて成仏させてくれ」
 そう言って淫霊はマ●コに押し込んであったディルドーの底をパカッと開けると、中から取り出した丸めた紙を軍医タコに手渡した。
 受け取った紙には星間図が描かれている。
 描かれている星々の位置を見た軍医タコが言った。
「タコ、イカ、クラゲの母星や、家畜三柱のウシ、ブタ、ニワトリの星も描かれていますね……わたしが淫霊の成仏を拒否したら、どうするつもりだったんですか?」
「憑依したこの女の体を勝手に妊娠させる……手当たり次第に、見ず知らずの男の精子を子宮に注ぎ込む」
「そんなコトをしても響子は受胎しませんよ、食事の中にこっそり安全性が高いピルを混ぜて与えていますから」
 淫霊が憑依している響子の下腹部を撫で回す。
「な──んだ、この体は妊娠しないのか。オレの頼みは聞いてくれないのか?」
「いいえ、宇宙淫霊を成仏させる旅は引き受けます……久しぶりにタコ星にも帰郷してみたいので、響子の体は成仏用にエッチで使わせてもらえますか」
「いいぜ、その時のオレは響子の意識の奥底に引っ込んで、ズボッズボッマ●コチ●コ入っているのを見学しているから」
「セックス用のメスは響子を使うとして……オスは誰にしましょうかね」
 軍医タコは触手腕を組んで思案を続けた。

 数分後……全裸の蘭花と銀牙が並んで、軍医タコの前に立っていた。
 非の打ちどころがないパーフェクトボディのタコ側裸族人類カップルに軍医タコが言った。
「今回は、銀牙のペニスを着衣人類とのセックス用に使いましょう……いいですね、蘭花」
 理想的な男の体と胸板を撫で回しながら蘭花が答える。
「はいっ、あたしたちタコ側裸族人類はタコ神さまの所有物ですから、命令はすべて受け入れます」


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