砂野スグリのロリコン帝国B

 浜で集めた廃品を使って『対スグリ用兵器』を作っていたペットボトルが、額の汗を手の甲で拭いながら言った。
「完成したぞ」
 ペットが作ったのは一人乗りのパトカーのような乗り物だった……土門がペットに質問する。
「乗り物にしか見えないが?」
「まあ、見ていろ……この側面にあるボタンをこうやって押すとな」
 一人乗りのパトカー車は、ガシャガシャガシャと変形して。頭にパトランプを付けた、年齢十七〜八歳の小柄で、亀のように背中を丸めた姿勢をした裸の少女に変わった。
 立ち上がった裸の少女が「あはっ」と笑う。
「対スグリように作ったアンドロイドだ……人型に兵器という表現は使いたくないから『対スグリ用性器』だな……人工皮膚や軟質素材で、見た目は人間と区別がつかないように作ってみた」
 土門が『対スグリ用性器』のアンドロイド少女を見て言った。
「もう一度、車に変形させてみてくれ……早すぎて変形プロセスが、わからなかった」
「しょーがないな、よく見ていろよ」
 ガシャガシャガシャ……少女から車に変形してから、また少女へと再変形した。
 土門が少女の胸や尻を揉みながら言った。
「どこか変形プロセス、誤魔化しているだろう……何回見ても、車から人型になる瞬間がわからない」
「え──い、細かいコトをゴチャゴチャ詮索するな。この対スグリ用性器は、まだ完璧じゃないからな……膨大な量のオナエネルギーを集めて初めてスグリに対抗できる……アンドロイドの、ここに付ける『オナエネルギー集積回路』が必要なんだ」
 ペットはアンドロイドの背中にあるハート型の凹みを指差した。
 土門カシスは、スグリに破れて砂浜で全裸日光浴をしている美久と、青年姿のまま全裸でビーチチェアに横たわっている進化神を見て気合いを入れた。
「ここまでは、軍医タコさんの手紙に書いてあった通り……ここから先は連携が勝利の鍵だな、砂野スグリへの反撃開始だ」
 土門は軍医タコの手紙に書かれていた内容を思い出して。
(タコさん、薄々オレの【第四の障壁】越えの力に気づいているんじゃないのか?)と、内心思った。

 小一時間後……交差させた日本刀を背負った土門カシスは、淫乱遊園地のステージにいた。
 ステージ上には砂野スグリ一人が立って、不適な笑みを浮かべながら土門を見ていた。
「また、やられに来たの……負け犬が、もう十個の神石が集まったんだから。悪あがきしないで諦めたら……世界はあたしのモノよ」
「こっちにだって意地がある……そっちこそ、カラスの翼を生やした奴とか、裸族人類のカップルを呼ばなくていいのか」
「必要ないよ、もうあたしの力は絶対神に匹敵するから」
「それなら、その力を試させてもらうぜ!」
 土門はチ●コの筒皮を抜いて、出現した銀色のチ●コでスグリの股間を狙って射精した。
『天帝石』で瞬間移動したスグリを追って精液の弾道も曲線を描く。
 スグリの首筋に付いている『ロリ石』が輝き、出現させたガン●ムシールドが、スグリの股間を精液の弾丸から守った。
 遠距離戦が無理だと悟った土門は、距離を詰めて接近戦へと移る。
「オレのこの手が炎に燃える! 乳をつかめと轟き叫ぶ! ゴッドフィンガー! あ、あれ?」
 土門の手はスグリの胸の前で空振る。
「しまったぁぁ! 幼女の胸は、つかめるほどに発育していない!!」
 土門は【第四の障壁】を越えて、こちらに話しかける。
「参ったな……こうなったらスグリの尻の方を責める、君たちに頼みがある……オナエネルギーが足りないんだ、君たちのオナエネルギーをオレたちに分けてくれ……下着を下ろせる場所にいる読者は下着を下ろして、無理な場所なら衣服の上や下着の中に手を忍ばせてオナニーを……」
 土門の言葉が終わる前に、横からひょっこりとスグリが顔を覗かせた。
「ほう、これが噂の【第四の障壁】か」 スグリの乱入に驚く土門。
「うわっ!?」
「向こう側から覗き見されているみたいで、あまり気分は良くないなぁ……ふんむっ」
 スグリは【第四の障壁】を拳で砕く。
「これで、しばらくは【第四の障壁】越えはできない」
【第四の障壁】を壊され、自暴自棄になった土門がスグリの尻を狙う。
「こうなりゃ、幼女の尻を揉み回してやる! うへへへっ」
 スグリは怒りのエルボーを目一杯、土門カシスの顔面に入れた。


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あきゅろす。
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