決戦淫乱遊園地@

 切断された枝を見て美久が言った。
「もしかして、ギャー子?」
「そうだよ、怪女のギャー子だよ……おまえを追って『裸族人類が存在する退屈でない世界』から飛んできたんだよ──メカ・ギャー子になって。オレの喘ぎ声は超音波に変わってなんでも切り裂く……美久をイカせるのがオレの目的だ」
 メカ・ギャー子はコウモリの翼を広げると、少し離れた大樹の枝を見上げた。
 大樹の枝にカラスの翼を背中から生やした日焼けした、裸の男性が立っているのが見えた……『ロキ石』のムギンだった。
 美久がギャー子に訊ねる。
「もしかして、彼氏? つき合っているの?」
「まぁな、こっちに来て知り合った……オレの体のナ●メタルを求められたからプレゼントした……じゅあな、これからデートだから、近いうちに美久をイカせる!」
 そう言うとギャー子はムギンと一緒に飛んでいった。

 淫乱遊園地、尖塔城……スグリは、新たに捕まえてきたカップルを使って、蘭花と銀牙に性行為をさせて遊んでいた。
 蘭花と銀牙にカップルの肉体を使ってやらせていたのはフェラチオとクンニリングスだった。
 スグリがカップルの性器周辺を舌で弄んでいる、蘭花と銀牙に言った。
「その二人は破裂させたらダメよ……男は絶頂前にバキュームフェラで強制射精の快感を植えつけて、女の方はクンニ快感で連続絶頂のイキっぱなし女にするんだから
「はい、スグリさま」
 蘭花は男のキン●マを優しく揉みながら、チ●コを下から上に舌で往復してナメる。
「んんっ……はぁはぁはぁ……着衣人類のチ●コ……はぁ」
 蘭花に亀頭の周囲をナメ回されたり、軽く亀頭を口に含んで引っ張るようにしてみたり……チ●コを口に入れてジュポッ、ジュポッと頭を上下させながら男の方を上目使いで見て、後ろ髪を首筋に掻き上げる仕草をする。
 蘭花からフェラチオをされている男は、着衣人類の舌技とは比べ物にならない裸族人類のテクニックに、のけ反り喘ぐ。
「おぉぁ……気持ち良すぎる……おわぁ、なんだこのフェラチオ……おぉぉ」
 蘭花はジュポッ、ジュポッいやらしい音を立てながら頭をグルグル回して頬をすぼめる……強烈な吸引フェラチオに、男の精液は強制射精で吸い出された。
「あぁぁ……吸い出されている……おわぁッ」
 男の体はバキュームフェラで精液を吸い出されないとイケない体に変えられた。

 銀牙から性器を『まんぐり返し』の体位でクンニリングスされている女の方も、裸族人類のテクニックに喘いでいた。
 ヒップから内股を銀牙の舌で焦らすようにナメ回され、大陰唇から小陰唇へ……皮の上からクリトリスを優しくナメられ、クリ勃起に合わせて舌先でほじくり出されるように、女の陰核は露出させられた……膣口周辺や穴の中まで、丹念にナメ回され。指で押し拡げられた性器全体を銀牙の舌や唇が、楕円を描いたり往復してナメられ悲鳴に近い喘ぎ声を発する。
「あひぃぃ、ぎもぢい゛ぃ! ひぎぃぃ!」
 女がイッて少し休むと再び、クンニリングスが開始されて女は何度も絶頂させられる……女の体は男からクンニリングスされないと、イケない体に変えられた。

 スグリが裸族人類と着衣人類を使って遊んでいると、外の方でド──ンと何かが連続して着地をしたような轟音が聞こえた。
 尖塔城のバルコニーに出て外を見ると、浜辺にいた赤い模様が裸体に入った五人のエロトラ族が立ち並んでいた。
「エロトラの母です」
「エロトラの乳です」
「エロトラの姉」
「エロトラの妹だよ」
「エロトラの兄だ……砂野スグリ、我らエロトラファミリーが、おまえを倒す! 真地球では数分間しかいられないので、先におまえを倒させてもらうように仲間に頼んだ」
 腕組みをして不敵な笑みを浮かべるスグリ。
「ふ〜ん、なんか数分間以上経過しているような気もするけれど……で、どうやってあたしを倒すつもり? その巨体で五人が寄ってたかって城ごとあたしを潰すの? それとも手から光線か何か出して城を爆破させるつもり……それって幼女一人に卑怯だと思わない」
 スグリの言葉にエロトラファミリーは輪になって相談する。
「確かに五人で一人は卑怯だよ」
「破壊解決は、エロトラの星の誓いに反するわね……あくまでも平和的なエッチ解決をしないと」
「どうする、等身サイズになって幼女の相手をする?」
「等身のエロトラ族なんて、どこかの特撮ショーだろう……あっ、しまった時間が!」
 エロトラ族のカラータイマーが、ピコッピコッピコッと点滅をはじめる。
 胸のカラータイマーが点滅しなくなった時……エロトラ族は絶頂して二度と立ち上がれなくなってしまうのだ。頑張れ! エロトラの戦士!
 ピコッピコッピコッ……点滅の間隔が短くなりエロトラ族は前屈みで股間を押さえる。
 ピピピピ……ピッ絶頂タイマー沈黙。
「あひいぃぃぃぃ!!! うッ」
 昇天したエロトラ族は地面に倒れ、光の粒子になって消える。
 少し離れた建物の陰から、人間の姿になった裸の五人が逃げていくのが見えた。
 スグリが一言。
「バッカみたい」と、吐き捨てるように言った。

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