真地球へA

 スグリは真地球にやって来てもすぐには神石を奪う行動は起こさなかった。
 まずは観光を楽しみ、次に営業不振で廃業した遊園地を発見して忍び込み、そこを真地球での拠点にした。
 夜になると無人の遊園地に明かりを灯らせ、スグリは廃業した遊園地を使い『太陽神石』の発電エネルギーで淫らな楽園を作り出していた。
「あッあぁぁ……もう許して、スグリさま許してください」
 シャンデリアのように輝くメリーゴーランドの馬上で、スグリに捕まったカップルたちが、裸にさせられ『ラクシュミー石』の力で強制セックスをやらされていた。
「あッあッ……あぁん、もういやぁ」
「深い……チ●コが長くて深い……あぁぁ」
 周回する馬上や馬車の中で、さまざまな体位でセックスを強要させられているカップルたち。
 観覧車やコーヒーカップ遊具でも、裸の男女がインド風の対面座位や後背位や立位をやらされていた。
 遊園地の中央にある、おとぎ話にでも登場しそうな西洋の尖塔城の野外ステージでは。
 腕組みをして見ているスグリの前で、タコ側裸族人類の蘭花と銀牙が、スグリが誘拐してきた若い男女の着衣人類カップルを相手にセックスをしようとしていた。
 スグリが命令口調で蘭花と銀牙に言った。
「蘭花、銀牙、ヌードナイトのリミッターを少しだけ外したセックスを、着衣人類に行うのよ……とっても、いやらしいセックスを見せなさい」
 蘭花と銀牙が返答する。
「はい、スグリさま……リミッターを少し外したセックスを着衣人類に行います……スグリさまは神、食べてはならぬ
 蘭花と銀牙は『タコ神石』の力で記憶を書き換えられ、砂野スグリを自分たちの神だと刷り込まれている。
 着衣人類カップルの女性は裸で床に、仰向けに寝かされ。両足をV字型に開いた卑猥なポーズを『ラクシュミー石』の力でやらされていた。
〔『ラクシュミー石』は、どんな複雑な体位でも関節を柔軟にさせて行うコトができる。百八十度開脚や雑技団のような軟体も可能〕
 着衣人類カップルの男性の方も裸に剥かれ横臥させられ、蘭花に男性の片足を女性が抱えた体位をさせられていた。
 そして、蘭花と銀牙の体は少し青みがかかっていた。
 着衣人類の男女カップルは恐怖に顔を引き攣〔つ〕らせて、スグリに言った。
「や、やめろ……マ●コチ●コ挿れるな」
「やめて……もう嫌っ! チ●コ挿れないで……怖い」
 蘭花と銀牙は、着衣人類カップルの言葉を無視して性器合体した……バシュッ
 銀牙が女の膣穴にチ●コを……蘭花が男のチ●コを膣穴に挿入して数回、腰を動かした瞬間!?
 着衣人類の体は破裂して吹き飛んだ。
「ふぐぁふっ!」「はがおぁがはぁ!」
 鮮血と臓器が、蘭花と銀牙の裸体と床に飛び散り。壮絶なスプラッターエロスに変わる。
 スグリが頬に少量飛んだ血痕を指先で触りながら言った。
『ヘラ石』に宿る時のクロノスの力と『アヌビス石』の冥界力で……破裂した着衣人類を再生復活」
 時間が蘭花と銀牙が着衣人類に挿入する直前の時間に、早戻しでもどる。
 スグリの頬に飛び散った血も、破裂したカップルの体にもどり……着衣人類のカップルは復活した。
 生き返った着衣人類カップルは、自分たちの身に起こっている恐怖に絶叫する。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
「うわあぁぁぁぁ!!」
 着衣人類カップルは、破裂と甦生を繰り返していた。
 スグリが言った。
「あと数回……別の体位で挿入してね、大丈夫、すぐに生き返るから」
 そう言ってから、スグリは空を見上げて五つの並んだ飛行機雲を見て呟く。
「なんか来た……エロトラの星と『裸族人類が存在する退屈でない世界』から、あたしのロリコン帝国を作る計画を邪魔する者たちが」

 その頃……土門とペットボトルはスグリの居る遊園地から、かなり離れた場所に『どこでもホール』を通って現れていた。
 海水浴場の砂浜……アモーレ矢の襲来騒動でパニックが続いているので、砂浜は『遊泳禁止』になっていて誰もいない……土門が言った。
「なんか見当外れの場所に出てきたな」
 ペットボトルの目は海水浴場から少し離れた場所の、廃品集積場に注がれていた。
「あの廃品を使えばなにか作れそうだな」

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あきゅろす。
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