真地球へ@

 スグリは九個の神石が集まった体の部位を、順番に触っていく。首筋、乳首、ヘソ、性器。
「ついに九個集まった……これで真地球の神石をゲットできる、ついでにタコ側裸族人類の男女カップルももらっていくね
 そう言うとスグリは、空間に指先で楕円形を描く……開いた『どこでもホール』の向こう側には真地球の都市が見えていた。
 スグリがどこでもホールに飛び込むと、どこでもホールは閉じた。

 数分後……気絶していた土門が意識を取り戻す。土門は近くにいた軍医タコに訊ねる。
『タコ神石』は? 砂野スグリはどうなった?」
「『タコ神石』は奪われました……砂野スグリは真地球に、ホールを通って行きました……砂野スグリが最後に狙うのは『創造神石』この裸族人類が存在する退屈でない世界にも、アナザーエデンの方にも創造神は不在で……創造神が残っているのは真地球だけですから」
「守れなかったか、ちくしょう……軍医さん、オレを真地球に『どこでもホール』で送ってくれ。このままじゃ悔しくてしょうがない」
 土門は地面で身悶え続けている黒女豹を見た。
 猫が背中を丸めるように、うつ伏せで股間に手を当ててイキ続けている黒女豹の股間からは、網目を通してトロトロの淫汁が溢れていた。
「あひぃぃ……イクのが止まんないよぅ……ひぁんん」
 快感の笑みを浮かべながら絶頂し続けている黒女豹を見て、土門カシスは黒女豹の体に着ていたトレンチコートを優しく掛けてから軍医タコに言った。
「黒女豹は置いていく、留守中の世話を頼む猫缶でも与えておけば喜ぶから……ハイブリッド裸族人類の美久はすでに、真地球の方に行かせたと言っていたな」
「ええっ、真地球に向かってカメのように胴体に頭と手足を引っ込めて、炎を噴射しながら回転飛行しているはずです……真地球には『エロトラ族』も向かっています」
 ここで土門は【第四の障壁】を越えて話しかけてきた。
「なんでも『どこでもホール』は、空間の距離によっては膨大なエネルギーを消費するから『裸族人類が存在する退屈でない世界』から、真地球へは片道の一方通行らしい……帰りは黄金のレトロ宇宙船に乗って帰ってこい……とのコトだ」
 土門は日本刀を拾って、背中の鞘に収めると近くにいたペットが言った。
「オレも行くぞ、こんな辱しめを受けたのは生まれてはじめてだ……大樹になっちまったヨーグルのためにも、あの幼女は野放しにはできねぇ」
 ペットが取り出した小型の機械を操作すると、三枚におろされた着ぐるみパジャマの真ん中部分から左右が再生して、前面丸見えのアライグマ着ぐるみパジャマが復活した。
 ペットは落ちていた『イキっぱなし銃』のエネルギーゲージを確認する。
「あの幼女、銃のエネルギーまでも奪っていきやがった……充填するには丸一日かかるから、しゃあねぇ真地球でエロい武器を調達するか」 軍医タコが触手で大きなハート型を空中に描き、真地球へ繋がる『どこでもホール』を開く。
 土門カシスとペットボトルは、※音楽が流れる中……ハート型の『どこでもホール』の中へと歩いて消えた。

 真地球、セックスファイル管理室……パイプ椅子に座って、イモようかんを食べていた進化神ダーウィンは、顔を上げて天井を見て呟いた。
「いよいよ、儂の『進化神石』を狙って変態幼女が真地球に侵入してきたか……簡単には渡しはせんぞ」
 立ち上がったダーウィン神は、刺さっていた最後のアモーレの矢を互いに頭から引き抜いた艦長と、ヤマンバメイクの副官に言った。
「幸枝さんや……外に散歩に行くぞぇ、握り飯を頼む」
「握り飯なんてありません、だいたいジジイが外に出て変態幼女と何をするんですか?」
 進化神が立てた人指し指を、チッチッと横に数回振る。
「こんな狭い地下室では戦いにくいじゃろうが……場合によっては『進化神石』を守るために、幼女とのセックスも辞さない覚悟じゃ」
 進化神の最後の言葉を聞いた艦長と副官は青ざめて、壁に勢い良く飛び下がると。
「頼むから老人と幼女の性行為だけは、絶対にやめてくれ!!! モラル的にヤバすぎるから!!!」
 と、悲鳴を発した。


※各個人が頭の中に想い描いたミュージックで
※いくらなんでも、幼女の性交シーンは書けませんから




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あきゅろす。
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