やっぱりいろいろな意味でヤバいよ、砂野スグリ@
『自己愛の矢』が頭に刺さった、女性オペレーターは自分をハグすると着ていたモノをすべて脱ぎ捨て……室内の壁に埋め込まれている全身を映す鏡面の前で、鏡に映る自分自身を愛しはじめる。
虚像の裸身に体を寄せる女。
「はぁ……あたし自身が好き……んッ」 鏡の自分とキスをしながら、自己愛に浸る女性はオナニーをはじめた。
「はぁはぁはぁ……鏡の中のあたし見て、あたしがオナニーをしている姿を……あなたを愛している姿を」
総司令室は機能を失っていた。
総司令部よりも下層にある『セックス・ファイル室』にも数本の矢が天井を抜けて届いていた。
ファイル室に届いた勢いを失った矢は、ダーウィン神に受け止められ床に放り投げられた。
「ふんっ、神にはアモーレの矢など効かぬわ……ところで幸枝さん、飯はまだかえ?」
進化神の近くではヤマアラシのように矢が全身に刺さった、艦長とガングロ副官が茫然と立ち尽くしていた。
『裸族人類が存在する退屈でない世界』……裸プロレス会場。小動物を飼う檻のように、金網で囲まれたリングの中に秘書姿の人工裸女のビジョがコーナーポストの上に立っていた。ビジョの腰には輝くチャンピオンベルトが巻かれている。
対角のコーナーには挑戦者の女性レスラー……口元が露出したトラのマスクを被り、ブーツを履いた裸身に虎模様をボディーペイントした『二代目鉄女タイガー・ナナ』がいた。
コーナーポストから飛び降りた、ビジョの秘書服が青白い炎で溶けるように消滅して、キャットスーツ姿〔ナマズの肌のようなツルッとして密着したボディースーツ、エッチっぽく破るコトができる〕のビジョが現れる、後ろ髪を束ねたビジョは羽織っていたマントをリングサイドに放り投げる。
挑戦者のタイガー・ナナがチャンピオンのビジョを指差して叫ぶ。
「あたしはトラだ! 四角いジャングルのトラだ! チャンピオンのあなたを倒す!!」
観客席には当日券チケットを、マエバリンが出してくれたポケットマネーで買って試合会場に入った『女将ニッポン』と『マエバリン』の姿があった。
試合開始のゴングが鳴り、二人の裸レスラーが裸身を接触させる。
技と技の応酬。
ナナから技をかけられるたびにビジョの、キャットスーツに穴が開いて広がっていく。
ビジョに、大蛇が巻きついたような固め技をかけているナナが、顔を歪めているビジョに言った。
「必殺『アナコンダ・スペシャル』……ほらほら股間と太股と乳房に開いた穴が、どんどん広がっていく……早くギブアップしなさい」
軽く微笑むビジョ。
「そうね……もう少し遊んでいたいけれど……そろそろ、フィニッシュにしましょうか」
ビジョの恥丘が眩い黄金の光りを放つ。
「眩しい」
目を開けていられないほどの輝きにナナが力を緩めた。
ナナの固め技を解いたビジョは、ナナをリングに押し倒した。
「な、なにをするつもり!?」
まだ目が眩んでいる、ナナの顔をまたいで立つビジョ。
ビジョは膣に鉄球を仕込むと、そのまま顔面騎乗で勢い良くしゃがみ、マ●コをナナの顔面にぶつける。
鉄球入りマ●コの衝撃に悲鳴を発するナナ。
「ぎゃあぁぁぁぁッ!!!」
ビジョが腰を上げると、ナナは白眼で気絶していた。
どう見ても反則技だった。
電光掲示板に《勝者!ビジョ!》が表示されて会場が熱気に満ちていた、その時……いきなり砂野スグリが金網で囲まれたリングに、瞬間移動してきた。
スグリがどこから取り出したのか? マイクを片手に言った。
「次はあたしが挑戦する……あたしが勝ったら、額の『太陽神石』をもらう」
ワケもわからずに幼女の登場に盛り上がる会場……次の瞬間、リングを取り囲んでいた金網が、女将ニッポンの鉄扇で切り裂かれる。
女将ニッポンがスグリに向かって言った。
「まさか、こちらの太陽神石の方に現れるとはね……念のために二組に分けておいて正解だったわ」
戦闘体勢に入ったマエバリンの拳からチ●コが飛び出し、獣耳と短い尻尾が体から出て一部獣化する。
「グルルル……三対一だ、勝ち目はない立ち去れ」
不敵な笑みを浮かべるスグリ。
「だったら、三対三の対抗戦にすればいいじゃない」
『魔王石』と『ロキ石』が輝き、ヘド子とメスカラスのフギンを呼び出した。
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