これはいろいろな意味でヤバいよ、砂野スグリAアモーレの矢

 真地球の都市中央のスクランブル交差点……人々は空を指差してパニックになっていた。道路を封鎖した防衛隊が市民を誘導して交差点から避難させる。
 交差点の中央に上空からレトロ宇宙船がゆっくりと着陸してきた……宇宙船の表面には英字で『Go,to,Hell!!〔地獄に堕ちろ!!〕』とか
『I,am,an,Invaber〔わたしは侵略者〕』と書かれていたのもパニックが拡大された原因だった。
 交差点の中央に三脚で着陸した宇宙船の扉が開き、中から伸びてきた長いハシゴをヌチュヌチュと触手で伝わるように赤いタオルを首に引っかけた隊長タコが出てきた。
 交差点に降りた隊長タコは触手を中指のように立てると。
Go,to,Hell!!〔地獄に堕ちろ!!〕」と叫んで、防衛隊員の方に親しげに寄ってきた。
 恐怖に駆られた隊員の一人が光弾銃を隊長タコ目掛けて発射すると、他の隊員も次々と発砲して隊長タコは蜂の巣になった。

 児童公園温泉で隊長タコが変な体液を撒き散らしながら、穴だらけになっていく様子をお風呂テレビのリアルタイムの中継で見ていた憧夢は水滴を滴らせて立ち上がって言った。
「あれこそ『性戦開始』の合図……今こそ性なる戦いで、この星が変わる時」
 憧夢は空に向けて無数のアムーレの矢を放つ──第一次アムーレの矢群が発射されたコトを知らせる『LOVEアラート』通称『Lアラート』がスマホや携帯で一斉に鳴り響いた。
 先端がハート型をした各種の放たれた矢は遮蔽物を通過して、次々と人の体に突き刺さった。

 とある、アパートで若い夫婦がソファで背中合わせで座り沈黙を続けていた。
 喧嘩の原因は些細な事柄だった、子供を作りたがっている妻と。
 まだセックスの快楽を楽しみ続けたい夫の「避妊する、しない」の言い争いだった。
 険悪なムードが続いていた……その時、壁を通り抜けて矢尻がハート型の矢が部屋に飛び込んできた。
「うッ!?」
「あッ!?」
 アモーレの矢は夫と妻の体を貫き床に刺さる。二人の体に矢が貫通した傷跡は無かった。
 喧嘩をしていた夫と妻は互いの顔を見合わせると顔を赤らめ、ソファーから立ち上がった夫のベルトを膝座りで緩めた妻は、そのまま男性下着まで脱がし露出した夫の性器を手でしごきながら言った。
たくましいチ●コ……ごめんなさい、少し意地を張りすぎていた」
「オレの方こそ、おまえの気持ちを少しも考えていなかった……悪かった」
 若い妻は、夫のチ●コをフェラチオする。
「うぐッ……うぐッ」
 亀頭を頬の内側に擦りつけていると夫のチ●コは、さらに大きくなった。
 妻はフェラチオをやめて衣服を脱ぎはじめる、夫も脱衣して裸になる。
 二人が全裸になると、どこから入ってきたのかコンドーム青年が夫の丸太に避妊具を被せはじめた。
「ダメですよぅ……避妊しないと赤ちゃんできちゃいますよ、セッセ、セッセ」
〔コンドーム青年は分身して、いろいろな場所に出没します〕
 夫は装着された避妊具を外して首を横に振る。
「今日はいらない……これから子作りするから」
 妻は夫の言葉に感激して涙する。
「ついに赤ちゃんが子宮に宿るのね……うれしい」
 ソファーに仰向けになった妻に重なった夫は、妻の肉体を愛撫しながらキスをする。
「んんんんん……んんぅん」
 アモーレの矢で射抜かれた効果で、口も乳房も膣も敏感になっていた。
 夫の方の肉体も乳首やチ●コが敏感になっていて、妻に触られるたびにビクッビクッと反応した。
 互いの体が卵子と精子を求め、興奮状態が高まった段階で夫は子作りをするために妻の膣穴にぺニスを挿入した……ズニュゥゥゥ……ズヂャズヂュ。
「あッあッ……あたしたち子作りしているぅ……幸せ、あぁぁぁぁ」
 夫は妻の胎内に何度も何度も、白い精液を注入して……確実に受胎するように、念入りに子作りセックスをした。



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あきゅろす。
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