これはいろいろな意味でヤバいよ、砂野スグリ@

「アイアンレディは、あたしが協力要請した『銀色波乗り娘』たちと一緒に、スグリの神石ゲット阻止に向かったわ……ビジョはチャンピオンベルトの防衛試合を放棄することはできないから、自力で額の神石は守ると言っていた……内心はみんなに迷惑かけたくないんじゃない」
「をいをい、ビジョの奴……こういう時の仲間じゃないか、試合会場はどこだ? みんなでビジョの神石を守るに行くぞ」
「チケット代はどうするの? あたしは出さないわよ……これだけの人数のチケット代……買うなら正規ルートで土門の自腹購入だからね」
「うっ、それを言われると辛い」
 沈黙した土門が金銭の助けを求めるように、第四の障壁の方に視線を向けると。読者はカーテンや遮蔽物で土門から視線を反らした。

『ロリ石』が沈む海域の海上……牛郎星に乗ったスグリに向かって、銀色の裸体でサーフボードに乗る『銀色波乗り娘』たちと、鎖ヒモのマイクロビキニの装甲姿で飛行する『アイアンレディ』こと、絶対に犯せない教室の女性教師オカ先生の姿があった。
 アイアンレディの股間レンズから発射された熱線がスグリに直撃する。
「きゃん」
 スグリは海に落ちて沈む。
 アイアンレディと銀色波乗り娘たちは、ハイタッチをした。
「なーんだ、神石保有者と言ってもたいしたコトなかったじゃない……あたしたちでも、簡単に阻止できたわね」
 そう言って空中に浮かぶアイアンレディは、インテリ眼鏡を掛けてスグリが沈んだ海面を眺めた。
 海中に巨大な黒い影が現れ、噴水が勢い良く海上に上がる。マッコウクジラの噴水に乗せた、ダイオウイカの触手腕の上に沈んだはずのスグリが立っていた。
 スグリが言った。
「さすが、ラクシュミー石の強運……深海から浮上してきたマッコウクジラと戦っているダイオウイカがいて助かった、ついでに『ロリ石』もゲットできた」
 スグリの首筋にアクアマリン色の『ロリ石』が貼りついていた。
 アイアンレディのアーマーから発射された、マイクロブラックホールがスグリの頭上で膨張して、クジラとイカも一緒にスグリを吸い込もうと渦を巻く。
 マッコウクジラとダイオウイカが海水と共にブラックホールに吸い込まれ消え、海水の上昇水流の中で、体を丸めたスグリがブラックホールの吸い込みに耐える。
 アイアンレディが驚きの声を発する。「体を丸めただけでブラックホールを耐えるなんて……そんなアホな!?」
 ブラックホールが消滅すると、呼び出した牛郎星に飛び乗ったスグリが言った。
「さて、あたしを海に落として、さらにブラックホールに吸い込ませようとした奴らにどんな報いを受けさせようか……ここは、ヘラ石の力で、石になれ!!」
 ヘラ石が輝き、アイアンレディと銀色の波乗り娘たちが、体の末端から石化していく。
「あぁぁぁ……気持ちいぃぃぃぃ」
 石像になったアイアンレディと銀色の波乗り娘たちは、次々に海底へと沈んでいった。
 スグリの開いたノーパン股間にフラッシュが当てられ、見えないデジカメで撮影された。
『ロリ石』にはロリコンを従わせる力の他に兄女〔アニロボ裸女〕の能力を一時借用して使うコトができた……ただ、借用の対価としてロリ少女の股間が接写されて恥ずかしい写真が他人の夢の中に公開される。
「ロリ石は兄女の力を使うと、恥辱写真が撮られて夢公開されちゃうのか……それはそれでいい、さて次の神石はと」 
 残る石は三個……スグリは奪う順番を考えていた。

『裸族人類が存在する退屈でない世界』ファストフード店……紅茶を飲んでいる軍医タコの前席には神女『アマテラス』が、抹茶アイスを食べていた。
 アマテラスがアイスを食べながら言った。
「ついに七個まで神石が集まってしまっただわね……どうするだわタコさん」
「どうしましょうか」
「呑気だわね、次は『タコ神石』か『太陽神石』だわよ……同じ太陽神として、アステカの神女裸男。太陽神のウィツィロポチトリに預けておいた『太陽神石』が、いつの間にか人工裸女ビジョの額にくっついていただわ……妥当な順番だと次に狙われるのは『タコ神石』だわね」
「う〜ん、そうですか次は『タコ神石』ですか」
 この時、軍医タコは黄金色のレトロ宇宙船に乗せて真地球に向かわせた隊長タコが、ちゃんと教えた通りの挨拶をしてくれるのかと考えていた。



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