【土門探偵団】集結B『ラクシュミー石』

【土門探偵団】が仲間を集めていた頃……砂野スグリは、六個目の神石『ラクシュミー石』をインドの山奥でゲットしようとしていた。
 険しい岩山の荒ワシの巣の中に真っ白になって、座禅して修行している神女『ラクシュミー』の姿があった……両目を閉じたラクシュミーの開いた口の舌の上には、赤い神石が乗っていた。
 スグリは呼び出したムギンとフギンに訊ねる。
「これ、どうやって取ればいいの?」
舌を絡めるディープなキスをして取り出してください……上手くやらないと胃の方に転がり落ちてしまいます、これはスグリさまの試練です」
「あたしがやらないといけないのか……ベロチュー」
 スグリはラクシュミーとキスをする。
「んッ……んんッ」
 スグリが舌を差し入れて動かすと、ラクシュミーも舌を絡めてきた。
「はぅぅ……んん」
 神石はスグリの口の方に転がり移る、スグリは口から神石を取り出して叫んだ。
「強運の『ラクシュミー石』とったぞぅ!」
 フギンとムギンがスグリの胸をはだけさせると『ラクシュミー石』は、空いていた左の乳首に貼りつく。
 スグリの右乳首に黒い『魔王石』左乳首に赤い『ラクシュミー石』がくっついた。
 スグリが言った。
「これでマ●コの両側に続いて乳首も埋まった……ムギン、フギン次の石は?」
「ロリコンの王と共に沈没した帆船に眠る『ロリ石』……スグリさまの野望を叶えるためには必要不可欠な神石です……そろそろ、妨害もあるかと思われます」
「ふん、今のあたしにはどんな妨害も怖くはない……来るなら来い」

 真地球、国防庁の一室……艦長はふたたび、呼び出されて部屋に一人で来た。
 部屋の中には、いつもの偉そうな国防庁の男性がいた。
「やっと来たか……遅いぞ、この映像を見ろ……二時間前に国防庁に直接送られてきたモノだ」
 壁のモニターに赤いタオルを首にかけたオレンジ色のタコ型宇宙人が現れた。
 映像の中で隊長タコの話し声が聞こえてきた。
《軍医、あのカメラに向かって触手の一本を中指のように立ててGo,to,Hell!!と言えばいいんだな……こんな感じかGo,to,Hell!!〔地獄に堕ちろ!!〕》
 映像はそこで、唐突に終わっていた。
 国防庁の男性が艦長に訊ねる。
「あの行為は挑発行為と受け止めてもいいのか……あのタコは敵か? 敵なんだな」
 艦長は一言。
「あれは、撃ってもいい生物です」
 と、言った。

 真地球の混浴温泉……憧夢が地面を拳で殴り、町中の児童公園に地下から湧いた温泉に浸かっている、ゴキブリ人間の少女たちの一人が言った。



『赤い布を首に巻いたタコが光のスジで射抜かれるのを合図に……性戦が開始される』真地球に送られたゴキブリ人間に代々伝わる預言者の言葉です」
 お湯に浸かった憧夢が言った。
「それじゃあ、あたしも、その預言に従って矢を射ればいいのね」
 温泉が湧き出ている遊具がある児童公園の周囲には、侵入禁止の柵が置かれ。周辺住民や野次馬がスマホのレンズを向けて、憧夢やゴキブリ少女の裸を撮影している。
 公園には金色に輝く三脚のレトロ宇宙船がジャングルジムやブランコに混じって着陸していた。
 球体でグルグルと回る遊具──グローブジャングルに裸で入って回して遊んでいるウズウズが言った。
「アモーレの矢にはいろいろな種類があるじゃん、同性愛誘発の矢、自己愛のナルキストの矢、物体愛の矢……近親相姦愛の矢は、撃ち込まれた者の関係を血縁から義理の関係に変化させるじゃん……実の兄と妹も、近親相姦の矢を撃ち込まれたら、強制的に肉体と精神が義理の関係に変わってセックスするじゃん……愛の矢で世界を平和にするじゃん」と、言った。

『裸族人類が存在する退屈でない世界』女将ニッポンの居酒屋には、砂野スグリを阻止するメンバーが集まっていた。
 土門カシス
 女将ニッポン
 怪盗・黒女豹
 ペット・ボトル
 ヨーグル
 マエバリン
 美久の七名がいた。
女将ニッポンが言った。
「タコの軍医さんの話しだと、遠い星からエロトラ族の巨人数人も駆けつけてくれるそうよ」
 土門が言った。
「それは心強い……ビジョとアイアンレディは?」



[前戯へ][後戯へ]

10/30ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!