【土門探偵団】集結@
ダーウィン神に見つめられた副官は、腰を引いて胸を押さえた。
副官の胸が膨らんていく。
「あぁぁ……何これ?」
膨らむ乳房の下……数センチくらいの位置に副乳が生まれ、そちらの方の乳も膨らみはじめた。
ダーウィン神が言った。
「乳房は多産でも子供を育てられるように四つの房に進化させよう……男二人を、まとめてパイズリができるようになるぞ」
「ひっ!!」
制服が四つの乳房でパンパンになると、副官は涙目でダーウィン神に哀願した。
「元にもどしてください……こんなの嫌です、神さまだと認めますから」
「わかればよろしい、ちなみに国防庁の威張りくさった男のチ●コを十メートルほど伸ばしてやったら、泣きながら儂を神だと認めたわい」
副官の乳房が元にもどると、ダーウィン神は言った。
「もうすぐ愛の裸族人類が関与した、ゴキブリ人類とこの星の人類との『性戦』が勃発する……時を同じくして、十個の神石を巡る幼女との攻防戦も、この星で行われる……別々に思える戦いは一つに繋がっておる……ところで、飯はまだかぇ? 幸枝さん」
艦長と副官は、進化神にどう接したら良いのかわからなくなり……沈黙した。
『裸族人類が存在する退屈でない世界』ファストフード店……紅茶を飲んでいる軍医タコと向かい合って座った、神女ヘラはヘラヘラ笑いながらギリシャ風ヨーグルトを食べていた。
「いやぁ……ヘラ石幼女にとられちゃった、やっと自分に反射された石化の呪いが解けたんだけれど……『小娘が、百億年早い』って威嚇したんだけれど効き目無かったな……あはははっ」
軽い感じのヘラであった。
「『天帝石』『ロキ石』『アヌビス石』『魔王石』……そして、あたしの『ヘラ石』で五つ……神石が集まるたびに幼女は強くなっていく、いずれはタコさんの『タコ神石』も狙ってくるよ」
「でしょうね……」
「そろそろ、対抗処置をした方が良くない……砂野スグリが十個の神石をすべて集めたら、指パッチンするだけで世界の人間の半分を絶頂させるコトができる……着衣人類も裸女も裸族人類も関係なく」
「そうですね……何か手を打ちますか」
軍医タコは紅茶をすすりながら。
(隊長に真地球の方へ一度、挨拶に行ってもらいますか……タコ型宇宙人の異形の存在を真地球の大衆に見せておいた方が、性なる繁殖の戦い『性戦』はスムーズに行われるでしょうから)と。
小一時間後……トレンチ・コートにボルサリーノ・ハットを被った、イタリアの古いギャング映画に登場するような姿で『女将ニッポン』の居酒屋でカウンター席に座る軍医タコの姿があった。
演歌が流れる店のカウンターの中では、頭に日の丸のハチマキを巻いて、裸体にシメ縄をたすき掛けして、フンドシを締めた『女将〔おかみ〕ニッポン』がいた。
小鉢に入ったタコ型ウィンナーの七味炒めを箸でつまんで食べている軍医タコの隣の席には、半裸人類の『土門カシス』が座り強炭酸飲料を飲んでいた。
土門が言った。
「だいたいの話はわかった……砂野スグリに対抗する最強エロメンバーを『土門探偵団』が集めればいいんだな」
「ええっ、できるだけ早く……裸族人類で協力できるのは美久だけですけれど」
「我美と乙姫は? あの二人が加われば、相当のエロ戦力になるがな?」
「乙姫が『天帝石』の力に怯えていて、竜宮島から出たがらないので……我美は乙姫と一緒に居るそうです」
「それならしかたがないな……オレの方も体のサイズを変えられる、アァンアァンマンが用事があってしばらく探偵団の仕事はできないって言っていたから無理強いはできないな……女将ニッポン、協力してくれそうなメンバーと不参加のメンバーをリストアップしてくれ」
「もう、リストアップしてあるわよ……はい、これが今回不参加メンバーの一覧」
そう言って女将ニッポンは一枚の用紙を土門に手渡した。
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