ヌードナイト入手……新たな裸族人類の誕生@

 ほろ酔い気分になったウズウズは、近くに実っていたソーセージをもいで食べる。
「肉も美味いじゃん……あれっ? あたしなんでココにいるじゃん? っていうかココどこ? そもそも、あたしは誰じゃん?」
 記憶を失ったウズウズが樹にしがみつくと、やってきた男が背後からウズウズに挿入してセックスする。
 いきなりのセックスに驚くウズウズ。
「うッ、うッ……なんかセックスされているじゃん……気持ちいぃじゃん……あぁぁ」
 一発やられたウズウズが樹を背もたれにして座ると、ウズウズの両足が自然に閉じて『コアラ種』の女性が柄杓ですくってきた酒をウズウズの股間池に注いだ。
「さあ……あなたも股間で美味しい女人酒を作りましょうね……お酒が飲み干されたら、また立ち上がってセックスしてもいいですからね。この『酒池肉林果樹園』では、園内の湧き酒や樹に実っている肉類を飲食すると一時的に記憶が亡くなります……酒池肉林の快楽を楽しみなさい」
 記憶を失ったウズウズは他の仲間と同様に、帰り道で回収するコトにして。ネッシー裸女、軍医タコ、乙姫、我美の四人はヌードナイトの採掘現場に向かった。

 岸壁一面が青い鉱石で占められ蜂の巣のような穴が開けられた、採掘場では『タツノオトシゴ種』と『コアラ種』の人間たちが重機や人力で採掘を行っていた。
 ネッシー裸女が言った。
「最良品質のヌードナイトを無料で好きなだけ持っていくがよい……友好の気持ちである」
「感謝します」
 我美は興味深そうに採掘現場から運び出されている青い鉱石を眺めた。
「ここからヌードナイトが掘り出されていたっスか……感激っス」
 ネッシー裸女は近くの岩の上に股を開いて座ると、スマホの自撮りで数時間前にロストバージンして、少し変化した自分の性器を撮影して……共有公開画像としてインスタした。〔【あたタコ】の淫らな世界では性器画像は削除もされず、閲覧不可にもなりません……むしろ、顔写真と並べられて性器写真が公開されるくらいです〕

 良質のヌードナイトを入手できた軍医タコたちは、帰り道で破華姉ぇたちを拾い帰路につき。
 軍医タコはタコ型宇宙船にもどってきて、すぐさま蘭花と銀牙の肉体にヌードナイトの再度練り込み処置を行った。

 タコ型宇宙船内の蘭花の叔母『憧夢』が裸で横たわる部屋……軍医タコは寝台に両目を閉じて仰向けで眠っている憧夢〔どうむ〕の裸体をいじくっている『全自動医療マニュピレーターマシン』の操作パネルに近づく。「留守中もプログラムした作業は、間違いなく続けられていたようですね」
 軍医タコはアナザー・エデンでゲットした青い鉱石を操作パネルにあるケースの中に入れる。
「仕上げです……ヌードナイトを体に塗り込みます」
 スイッチを入れるとケースの中の青い鉱石は、光の粒子となってチューブに吸い込まれ。
 寝台に横たわる憧夢の裸体に、練り込むように照射され消えていった。
『全自動医療マニュピレーターマシン』が天井へと引っ込むと、軍医タコは憧夢の心電図や脳波を測定して満足そうにうなづく。
「完成です……あとは自分の足で、ウズウズやコンドーム青年が待つ部屋に来てお披露目すれば」
 軍医タコは憧夢が眠る部屋を出て、隣のウズウズ、コンドーム青年が待機している部屋に入った。
 ウズウズが疲れきった顔で言った。
「結局、探している神女は見つからなかったじゃん」
 コンドーム青年もガッカリした顔でソファに座っている。
「ボクもお仕えする天使に出会えなかった……これから、どうすれば」
「お二人とも諦めるのは早いですよ……お二人が望む神女と天使が、もうすぐ現れる予感がします……おや、目覚めて来たようですね」
 軍医タコがそう言った時……部屋の自動ドアが開き、怒りの形相をした憧夢が裸で入ってきた。
 裸の憧夢は軍医タコを睨みながら言った。
「いったい、あたしの体に何をしたんです……この数日間、あたしは何をされていたんですか!?」
「落ち着いてください、どんな感じですか?」
「どうもこうも、体がいやらしく火照って……裸なのに衣服を着たいという気分に何故かなれません」
「パーフェクトです……あなたは『裸族人類』に生まれ変わったのです」
「何をバカなコトを……あたしが、あんな汚らわしい存在になるはずが……」
「ある因子が裸族因子を隠していたのです……裸族人類に変わった証拠をお見せしましょう、肩甲骨の辺りに意識を集中させてください」



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あきゅろす。
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