オマン湖耐久レース・リベンジ⑬ラスト
【レース表彰式】……優勝〔チーム・タンク娘〕賞品・一抱えほどの広口瓶に入った、酢漬けされて赤紫色に変色したキン●マ一年分。と、赤いゴキブリ星への宇宙温泉旅行ペア券。
準優勝〔最強チーム・女王さまの前にひれ伏しなさい〕賞品・広口の手で持てるサイズの瓶に詰めた。酢漬けキン●マ（希望すれば酒漬けキン●マに変更可能）
三位と四位には、串刺しキン●マ。焼きキン●マ。甘く煮詰めたキン●マを餡の代わりに包んだ銘菓『キン●マ饅頭』が送られ、副賞はキン●マ肉専門店のお食事ペア券だった。
どこまでもキン●マづくしの賞品だった。
準優勝の酒漬けキン●マ瓶を、眺めながら、数珠繋ぎになったキン●マのレイを首に下げた我美が言った。
「キン●マもらえたから、これはこれで結果オーライっすかね……しばらくは部屋に飾った眺めるっス……しかし、妥当な順位だと途中リタイヤした〔変態フォーチュン・クッキー〕が優勝か準優勝のはずだったっス……あの黒衣の二人は何者っスかね？」
華やかな閉会式が行われている会場の、人があまり来ない場所でグリーン・カータンが黒衣の人物二人と向かい合って立っていた。
股間からツチノコを二匹、露出させた人物がカータンに言った。
「おまえ、いったいどの裸女グループに属しているんでぇ……童女か妖女か……それともオレたちのグループなのか？ そろそろはっきりさせたらどうでぇ」
もう一人の黒衣人物がツチノコを制する。
「グリーン・カータンは複雑な位置と事情を持つ裸女である。鬼娘裸女と同じく、複数の裸女グループに所属していれば良い……我らが協力を求めた時に協力してくれさえすればよい、偉大なブリテンの旗の下、我らは結束する」
そう言って謎の裸女グループリーダーは黒衣の中から出てきた水棲生物の尻尾のようなモノで、グリーン・カータンの頭の皿をナデナデした。
第四膜【女と男の淫牌の淫界】おわり
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