オマン湖耐久レース・リベンジI

 英国製のクラッシックカーの助手席に座っている黒衣人物の股間の隙間から、ツチノコが顔を覗かせてパクパク喋りはじめた。
「下の世界にいる裸女グループたちとの接触とか交流は、しないんですかい? リーダー」
「今回の目的は視察が目的である。アナザー・エデンにもいずれ、下世界の裸女グループとの交流もはじまるであろう……しばし、待つがよい」
「そんなもんすかねぇ……輸出品のヌードナイト鉱石の評価を落とす例の事件が口外される前に。オレンジ色のクソタコ野郎を見つけて口封じするって計画はどうしやす……ヌードナイトの新しい大鉱脈もエデンの地下で発見されて、クソタコ野郎をこのまま放置しておけば輸出にも影響でますぜ」
「その件に関しては、オレンジ色のタコの方からアナザー・エデンに近いうちに来ることになるであろう……その時に始末すれば良い、偉大なブリテンの旗の下、アナザー・エデンの輸出利益を守るために……今は淫らな淫牌ゲェムを楽しむがよい……ツモ、『西北新幹線』淫らな女性乗務員と、痴女と、ウブな童貞男の初物乗客で、乱れるがよい」
 そう言って、謎のチームは淫牌ゲェムを続けた。


 最終【闘卓タイム】……東・南・西・北のそれぞれの位置に、最終戦まで残った四組が陣取る。
 実況のグリーン・カータンが説明をはじめた。
「最終闘卓は、五名の裸族人類をレース参加者が陣取った方角に応じて、召喚牌として一回に限り使うコトができます。
東にはタコ側裸族人類メスの蘭花。
南にはクラゲ側裸族人類オス・メス一体型の秋。

西にはタコ側裸族人類オスの銀牙。
北にはイカ側裸族人類オスの紫音。

特殊牌で天〔光〕のウニ側裸族人類、うに子は誰でも一回に限り召喚するコトができます」
 カータンの隣で肉体改造された筋肉に、サシが入ってると思われる全裸の『霜降筋肉の黒毛』が、筋肉誇示ポーズを続けてながら言った。
「本来は、地〔闇〕の裸族人類も淫牌登録予定だったけれど……地の裸族人類は淫牌になるコトを拒否して逃げたんだな」
 グリーン・カータンが説明を続ける。
「最終闘卓は『淫牌空間』の中で打ってもらいます……その空間の中では、ポイントは三倍になります。淫牌空間を発生させてくれるのは、宇宙婦警キャパンさんです」



「任せろ、淫牌空間の中では淫らさは四倍になる……地軸を操作して淫牌空間発生! 淫牌空間に引きずり込め! くわぁぁぁッ!」
 闘牌場の上空にショッキングピンク色の雲が渦を巻き、なんだかわからないご都合主義の異空間が発生した。
 淫牌たちが股間を押さえて、快感に身悶える。
「あぁぁぁぁぁ……あひぃぃ」

 淫牌空間も関係なく、我美が対峙するエスに言った。
「前回の闘牌タイムの闘い、中継録画で見させてもらったっス……あんたらチームの弱点がわかったス、その縄で縛られたマゾ裸女は相手がリーチしてロンしないと、イラマチオマン・レディには羽化できないっスね」



「その通りですわ……でも、わたくしの淫牌ゲェム実力は異能力に頼らなくても、対戦相手を倒しますわ……勝者となって酢漬けのキン●マを手にするのは、わたくしたち特撮裸女ですわ!」
 闘牌が開始された。四組の中で最初に動いたのはエスだった。
「天運はわたくしに味方しておりましたわね……リーチですわ」
 我美の今回の配牌は、あまり良い牌が回ってこなかった。
 エスが雀卓に捨てた淫牌を見て、我美は確実に自分たちをターゲットにして仕掛けてきたのを確信した。
「さあ、早く不要な淫牌を捨てるのですわ……もっとも、その淫牌が当たり牌でしたら。捨てられませんけれど」
 我美が小声で呟く。
「変身」我美の裸体の腰に変身ベルトが巻かれ、カブトムシの形をした変身アイテムがどこからか飛んできた。
 我美がカブトムシメカをベルトにセットすると、昆虫の外皮のようなビキニが我美の体に現れ、すぐに弾け飛んで〔キャストオフ〕我美は全裸になる。
 同時に我美の動きが超コンマ秒の世界へと移行して、我美が見ている世界が止まっているような感覚に変わる。
 淫牌の股間から垂れた愛液の水滴が、空中に停止しているように見えていた。 空を指差して我美が言った。
〔クロックアップ〕……どっかのおっさんが言っていたっす。我を美しいと思う女、それが我美だと」


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