オマン湖耐久レース・リベンジF

 近くの自動販売機で買ってきた缶コーヒーのプルトップを引っ張り起こして、中の缶コーヒーを飲みながら乙姫が言った。
「このロクでもない裸の世界に乾杯……で、なんで一番最初に到着した。あたしらがこんな陳腐なオートキャンプ場で、朝までいないといけないわけ?」
「最後尾チームの到着を待っているんスよ……今回のレースは、その一番遅いチームの為に開催されたレースっスから」
「そんな、鈍亀みたいなチーム無視して。あたしらだけ先に行くってのは……」
「そんなコトしたら、また監視人の銀色ボディーペインティングの裸女が空から現れるっスよ……やっと最後尾の〔チーム・タンク娘〕が到着したみたいっス」
 地響きを轟かせて、恐華とガン子がキャンプ場に到着した。
「本当に地味で、ダサいタンク裸女」
「でも、淫牌ゲェムの獲得ポイントは地道にコツコツ手堅く稼いで、うちらのポイントを越えているっス……強敵っス」と、言った。

〔嫁と姑と恋人チーム〕のセックスキャンピングカーの車内に、淫牌から一時的に解放された響子が、瞬間移動でもどってきた。
「ただいま、ふぅ……淫牌気持ちよかったぁ」
 百鬼姫が興味深々に、響子に質問する。
「淫牌になると、どんなコトされるんだ?」
「人としての権利を一切剥奪されて、一つのゲェム牌として扱われる……役の種類によってはガニ股で立たされて強制オナニーやらされたり。男たちから好き放題にセックスされたり……いろいろ」
「話しを聞くと、スゴいな」
 タコスケの母親の膣穴に、出たり入ったりを繰り返していた犬コロのチ●コに寄生している『ナカー』が、犬コロが抜去したタコスケの母親の性器から顔をそむけて言った。



《ぷはぁ……ずっと、おばさんの中に押し込まれて、入れたり抜いたりを繰り返されて飽きたでしゅ……おばさんの匂いは、もう嗅ぎたくないでしゅ》
「誰がおばさんよ! だいたい、チ●コのクセに生意気で……」
 タコスケの母親がそう言った次の瞬間、母親の背中に寿司ネタのイカが貼りつき。母親の姿は淫牌召喚されてシュッと消えた。
 それを見た響子は、一瞬どうしょうか考えてから、百鬼姫をベットに押し倒してレズ的行為を開始する。
「んぐッ……あぁぁぁッ」
「はぁぁ……んんんッ」
 タコスケと犬コロは、女二人で快楽を貪っている嫁と恋人を見て。
 タコスケは百鬼姫の……犬コロは響子の裸体を、二人のプレイを邪魔しない程度に手や羽毛で撫で回してサポートの愛撫をした。


 翌日……レース参加車両は、近くの闘牌地点に数日前から着陸している。
 上部が雀卓台のように四角形で緑色をした『自動雀卓闘牌巨大宇宙船』の前日に抽選で決められた東・南・西・北の席位置に停車した。
 停車した位置から、数階建てのマンションほどの高さがある闘牌場へは、それぞれのチームが車両ごとエレベーターで上部へと向かう。

 乙姫&我美の〔最強チーム・女王さまの前にひれ伏しなさい〕の闘牌場グループには、向かい側北席に響子&百鬼姫の〔嫁と姑と恋人チーム〕が抽選で選ばれて我美と闘牌勝負することになった。
 まったくゲェムポイントを稼いでいない響子たちを見て、我美の闘志は一気に燃え上がる。
「かかってくるっス……ゲェムど素人でも容赦しないっス」
 自動雀卓から淫牌の配牌列が上がってきた。握り寿司のように伏せ並んだ淫牌の中には、タコスケの母親も混じっていた。
 我美が不要牌を捨てる。
「早く、あんたたちもいらない牌を捨てるっス」
 パニックになる響子たち。
「えーと、えーと、いったい何をどうすれば?」
「とりあえず、ここら辺の淫牌を捨ててみる」
 百鬼姫が適当に捨てた淫牌を指差して、我美が叫ぶ。
「それ当たり牌っス! ロン! 処女マ●コ、童貞チ●コ『初物裸一貫』っス! ムカデみたいに繋がるっス」
 頭にハチマキを巻いた裸親父を筆頭にして、同じようにハチマキをした童貞少年と処女少女が性具とチ●コ交互に繋がる。
「うおぉ、はぁはぁ」
「いやぁぁん」
 響子たちはイメージの竜巻に巻き上げられ、雀卓の上から車両ごと落ちていった。
〔嫁と姑と恋人チーム〕……脱落。



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あきゅろす。
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