オマン湖耐久レース・リベンジE

 声が聞こえてきた空の方向に目を向けると、パトランプを回転点灯させたメカニックな東洋龍の頭に立っている、銀色の女がいた。
 銀色の女は「トウ──ッ!」と叫んで、マッパ号の近くに龍の頭から飛び降りてきた。



 銀色の女が違反キップを切りながら言った。
「速度違反……レースの規定速度、何キロだと思っているの。ちゃんとルール読んだ? 二百キロは軽く越えていたよ」
 乙姫が悪びれた様子もなく、銀色の女に質問する。
「あんた誰?」
「よくぞ聞いてくれました、あたしは今回のレースの違反監視人」
 銀色の女がポーズを決める。
『宇宙婦警キャパン』!!」
 乙姫がキャパンの体を凝視する。
「それ、裸に描いているでしょ……ボディーペインティングしているでしょう」
 乙姫の言葉に動揺する宇宙婦警。
「そ、そ、そ、そんなコトはないぞ! こ、こ、こ、これは強化コンバットなスーツだぞ!」
「わかりやすい反応する奴……絶対、ボディーペインティングだな。我美、裸体なのか、特殊スーツを着ているのか触って確かめてやりなさい……本当に特殊スーツを着ているのなら、触られても平気なはずだから」
「がってん承知っス」
 我美はキャパンの股間と乳首を触る……クチュクチュクチュ……コリッコリッコリッ。
 触られて身悶えるキャパン。
「うぅあぁ……や、やめぇ……あぁん」
スーツの股間に濡れた穴が開いているっスねぇ……この穴はなんすか?」
「そ、それは……レーザーなブレードを引き出す穴で……んくぁぁ」
「ふ〜ん、そうっスか。それじゃあ、胸にある二つのコリコリしたポッチみたいなのはなんスか」
「そ、そこはビームを発射するレンズよ……あふッ。もう、いいでしょう……トウゥ──ッ!」
 赤面したキャパンは逃げるように、電子性獣龍の頭に飛びもどって呼吸を整える。
「はぁはぁはぁはぁ……とにかく、レースの違反したポイントは、獲得したゲェムポイントから引いておくからね。違反行為は宇宙婦警が、目を光らせて監視しているコトをお忘れなく」
 そういうと、電子龍の頭に乗ったキャパンは、どこかへ飛び去っていった。
 今までの淫牌ゲェムで獲得したポイントの一部が、すでに違反ポイントとして差し引かれ減っているコトをタブレットで確認した我美は肩をすくめた。


 夜【オマン湖耐久レース・キャンプ場】……レース参加者は、全員このオートキャンプ場で時間調整のために集結してから、翌朝近くの闘牌タイム地点……『自動雀卓の闘牌宇宙船』数基が着陸している場所で闘牌バトルを行うのが、大会ルールとなっていた。
 キャンプ場では明日の闘牌に備え、各チームが淫らな野外行為でテンションを上げていた。
 尻目がいる妖女グループチーム登録チーム名〔ケケケのなんか妖怪さん〕では、近くの村から交渉ゲットしてきた若い男の上に、スカートの両脇部分に太モモが露出する切れ込みが入った、藍色のキョンシー服と茶色のブーツ姿で女性騎乗して両腕を前に腰を振っている、キョンシー女の姿があった。
「んッんん……やっぱり、生きている男のチ●コが一番気持ちいぃ……んッんッ」
 樹と樹の間に張られたタープ〔キャンプ用の屋根布〕の下でキョンシー女が腰を上下させるたびに、キョンシーの股間から淫らな汁の音が響き、額に貼られた霊符が風でめくれる。
 生者とセックスしているキョンシー女を見ながら、丸太の椅子にM字開脚座りしたベトベトさんは、半透明な透けて見える体の膣穴に張り形を突っ込んで、グチョグチョと月明かりの中で自慰を続けていた。

 少し離れた場所ではマッパ号の助手席を後方に倒して休憩している我美が、近くのコンビニで買ってきた麻雀マンガを読んでいた。
 休憩している我美のところに、村に男を調達に行っていた裸の乙姫が、ブツブツ言いながら帰ってきた。
「まったく、男一匹も捕まりゃしない」
「また、男日照りの記録更新っスか……」
「なんですって!!」
 我美の言葉に少しムッとした乙姫の股間から、穴に巣を張っていた二匹のマ●コクモが糸を垂らしてスウーッと乙姫の体から離れディナーに向かった。
 どうやらクモの方が乙姫より先に、カップル成立してしまったらしい。

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