集え淫らなレース参加者たち!C

【ロボット裸女エスの屋敷】……特女〔特撮裸女〕リーダーの『エス』は屋敷の部屋で、機械的な裸体で椅子に座って思案を続けていた。
(特女グループとしても、レースに参加して存在をアピールしないといけませんわ……まずは、わたくしが参加するとして誰とペアに?)
 エスの電子的な頭の中に、70年代特女の代表的な顔ぶれが次々と浮かぶ。

『変態忍者ハラミ』


『宇宙鉄女シーマイン』
『電女サ・ポーター』
『超淫機エロイナー』〔人造人間インランダ―〕

(『大鉄女セブンティーン』は巨体すぎて、レースのパートナーとしては不向きですわね……わたくしの空飛ぶパトカーは今回も車検中で使えませんから、車両を持っていて。レースのパートナーに相応しい特女と言えば……やっぱり、あの裸女しかいませんわ)
 そんなコトを考えながら椅子に座ったエスは、ワイングラスに入った琥珀色の高級機械オイルを飲み。
 ヘソのメス穴に充電ケーブルのオスコネクタを差し込んで、スマホかタブレットのように充電を開始した。
 小一時間ほどの、充電が完了してヘソから充電コネクタを抜くと、部屋のドアを開けて。エスと同じ機械裸男の年配男性が入ってきた──エスの父親〔ファザー〕だった。
 機械裸男の父親が言った。
「充電は終わったかいエス……さあっ、エネルギー注入の時間だよ」
「はい、お父さま」


 エスはベットに仰向けで横たわると、M字に股を開いた。人間の女と同じ、濡れ光る生々しい女性性器がヒクッついて蠢く。
 エスの父親は娘の上に被さると、そのままぺニス型のエネルギー注入管をエスの給口〔膣穴〕に押し込み、腰をピストンさせてエネルギー注入を開始した……ぐぢゅぐぢゅ、ぱぁんぱぁん。
 父親から高エネルギー注入をされて至福の時を味わうエス。
「あぁぁぁ……お父さまぁ!!」
 傍目から見ると、父と娘の近視相姦だが、これはあくまでも機械裸女のエネルギー注入行為だった。
「お父さまの制御棒から、熱いエネルギーが、わたくしの穴に注がれて満たされますわ……あぁぁッ」
 エスの股間は潤滑オイルで、さらにヌルヌルグチュグチュになった。


 それぞれの想いや思惑を胸にレース参加者たちは集う……そして、それらを応援する者やレースをサポートする者たちも。

 竜宮島の車庫……『マッパ号』の車体下に裸で潜り込んで、整備をしていた着衣人類の女性整備士が、泣き顔で車の下から仰向け姿勢で這い出てきた。
「ぐすッ……整備終わりました、いつでもレース参加して大丈夫です」
 軍手をした女性整備士は油で汚れた裸体をタオルで拭いた。近くでパイプ椅子に座って炭酸飲料を飲みながら整備している女性を眺めていた我美は一言。
「お疲れっス……もう帰っていいっす」
 と、素っ気ない口調で言った。工具を片付けながら裸の女性整備士が、我美に聞こえるように愚痴をこぼす。
「レースがあるたびに、油まみれになるのが嫌だからって。毎回毎回、拉致られて裸で整備させられるのはたまったもんじゃないわ……彼氏とのデート前日で、お風呂に入るために脱衣した直後だったのに……ぶつぶつ」
「しっかり聞こえているっスよ……文句言うと、ずっとこの島に居てもらうっスよ」
「そ、それだけは勘弁……はぁ、疲れた誰か元気に応援してくれないかな」
 裸の女整備士が、そう呟いた時……空間の一部が歪み、中から白我美が現れた。
 いきなり現れて、手首と足首にチアガールが応援で使うような、フサフサボンボンを着けた白我美が、ボンボンを振って疲れ気味の整備士にエールを送る。
「がんばれ、がんばれ整備士さん! ファイト、ファイト黒我美先輩っス……エロい未来を抱き締めるっス、ムギュウゥゥ」
 白我美は女性整備士をハグしてから、歪んだ空間に飛び込み空間も元にもどる。
 ポカンとしている女整備士を見て黒我美が呟く。
「いったいアイツ、何しにこっちの空間に出てきたっスか?」と……。



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