オマン湖耐久レース開催決定〔プロローグ〕A

 家畜三柱が見下ろしている先には、軍医タコと畏縮しているジョー華の姿があった。
 ウシ型宇宙人が言った。
「だいたいの話しはわかりましたモウゥ、つまり『地球人強制進化推進委員会』に今回開催されるレースのスポンサーになって欲しいと……モゥ」
 ジョー華から、口添え役を頼まれた軍医タコが言った。
「できるなら全面バックアップのスポンサーになってもらいたいそうです、怪女主体では限界があるので……『地球人強制進化推進委員会』からしてみたら、地球人に委員会の存在を広めて。
強制進化の道を歩ませるためには、悪い話しではないと……『闘牌タイム』のポイント地点に設置する『自動雀卓宇宙船』数機と、レース車両を追走する『配牌トレーラー』を用意して欲しいとのコトです」
「ウシ型宇宙人は、スポンサーの件。了承したモゥゥ」
「コココ……ニワトリ型宇宙人もOKだ、ケッコーッ」
「ブフッ……ブタ型宇宙人もスポンサーなるブゥ」
「三柱のスポンサー協力、感謝します」
 その時、乳房を揉み回していた天紅が少し苦しそうな顔で腰を引いて言った。
「うッ……今日の分の無精卵産卵時間……かもね」
 その場にしゃがんだ天紅の産道を広げて、子宮から降りてきた卵が天紅の膣穴を内側から拡げて外に転げ出る。
「うぅぅ……産卵アクメかもね」
 少し表面の殻が濡れている人間の無精卵を、天紅はニワトリ型宇宙人の近くに置かれている編みカゴに入れた。

 天紅の産卵シーンを見ていたディロックが言った。
「天紅の女卵産卵は日課なんだね……ちなみにボクの役目はメスへの種付けなんだね。天紅に種付けは禁止されているんだね」
 ディロックの亀頭が皮の中に引っ込み、代わりにワインのコルク栓抜きのような螺旋状の豚ペニスが飛び出てきた。
「これは、ボクの体に備わっている二本目のペニスなんだね……ちなみに、ボクの体は女の骨格に男の肉付けがされているんだね……元々、ボクは女だったんだね。子宮と膣の痕跡は今も体の中にあるんだね」
 ディロックが独り言を喋っていると、今度は黒毛の姉のホルスタインが、魔神ガーの飛行アイテムを裸身に装着して飛んできた。
 ホルスタインは搾乳のために疑似妊娠をさせられている裸身のくびれた腰を、飛行マシンの金属製の帯状結束部分で、ガッシリと挟まれ装着合体されている。

 アニロボ裸女の魔神ガーの所有している飛行マシンだが、ガーが使用しない時はホルスタインが「ジェットス●ランダー!!!」のレンタル声で呼び出して、飛行での移動手段に利用している。
 ウシ型宇宙人が、爆乳のホルスタインに言った。
「ホルスタイン……あなたの語尾が決まったでモゥゥ。ホルスタインはこれからは語尾に〔〜ありんす〕と付けて喋るんだモゥ」
 ホルスタインが乳首をしごくと、母乳がピュッと出た。
「わかったで……ありんす」
「ついでに黒毛は今後、姉のホルスタインを呼ぶ時は〔姉上〕と敬称で呼ぶんだモゥゥ」
「承知したんだなぁ……姉上、これからもよろしくなんだな」
「こちらこそ、よろしくで……ありんす」
 ジョー華は姉弟で奇妙な語尾での会話を強要されている、裸族人類姉弟を不思議そうな顔で眺めた。


【乙姫&我美ペア】竜宮島……我美はネットに配信されている、第二回オマン湖レースの参加登録要項を椅子に座って眺めていた。
 褐色の日焼け肌に△△型の三角ビキニの白抜き跡が残る裸身……我美が足を組み替えると、三角ビキニ跡が極小のマイクロビキニ跡に変化した。
 下半身のビキニは、ほとんどヒモだけで隠している、ヒップ側から見ると丁字型のタンガビキニ跡だ。

 我美の近くで缶コーヒーを飲んでいる、乙姫が我美が見ているパソコン画面を覗き込んで訊ねる。
「また、その告知見ているの?」
「第二回オマン湖耐久レース開催決定の告知っス、前回参加したボクらのところにも、レースエントリーの誘いが届いているっス……賞品はビン詰めのアルコールに漬けたキン●マ一年分。アルコールが苦手な優勝者には、シソで赤紫色に染まった酢漬けのキン●マのビンが送られるっス」
「ふ〜ん、あたしらには関係ない話しね……優勝賞金なんてあるの?」
「一位になれば、五千万タコスくらいは出るっス……金銭欲が少ない裸女が主体のレースっスから、金額は重要じゃないっス……エロと名誉のレースっスね。乙姫さま、本当にエントリーはしないっスか?」


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あきゅろす。
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