ムラムラ村ロケ中C ロケ終了・さらば『ムラムラ村』

(秋が相手をするにはヒトの数が多すぎますね……ここは、ウニ子の『無限チ●コですか)
 軍医タコが笛を吹くと、ウニ小惑星からウニ子の無限チ●コが皮を剥きながら連なって伸びてきた……ドッドッドッドッドッ。
 仮性の皮が次々とめくれ、タケノコが成長するように伸びてきたウニ子のチ●コは途中で多枝に枝分かれして。ヒト一体一体のマ●コに突き刺さる。
「あひッ!」「うぐッ!」
「あくッ!」「んくぁ!」
「のぁぁッ!」「おほぁッ!」
 突き刺さった無限チ●コは、それぞれ掘削運動を開始した……ドビッ、ドビッ。
「あッあッあッ」
「はぁはぁ……気持ちいぃ」
「いくぅ……いくぅ」
 ウニ子のチ●コでイカされ、撃退された“ヒト”が次々と墜落する。
 ヒトの脅威が去り撮影が再開された。 剣を頭上にかざした勇者姿の、ルルナが叫ぶ。
「赤ちゃん欲しいぃぃぃぃ!! あたしが最初の受胎!!」
 ディープ東郷監督のOKが出て撮影は無事終了した。

 拍手と「お疲れさま」の声が飛び交う中、軍医タコはディープ東郷監督に訊ねる。
「撮影が終わったので『生命の粘土』を少々削り採っても良いでしょうか、わたしたちは『生命の粘土』を得るためにムラムラ村へ来ました」
 ディープ東郷の笑いうなづき顔を初めて見た、助監督は怯えた。
 軍医タコは、触手腕に触手専用のコンドームのような手術手袋をすると。
「これより、生命の粘土採取の術式を開始する……」
 と、言って。滝裏の粘土質の壁をえぐるように刃物で切り取った。
 一メートルほどの塊を中央から半分に切断して、二個の塊にすると片方の塊を。
「こちらの塊は、たこスケさんのお母さんを作る分」と、言って密封容器に収め、もう一個の塊を響子の恋人用ということでフタが開いた容器に収めた。

 額の汗を拭う軍医タコ。
「さて、ここからが一番重要な作業……天狗裸女さん、今一度、紫郎を出してください」
 天狗裸女がヒョウタンの底を乱暴に叩くと、弾丸のように紫郎が飛び出てきた。
「どべっ!!」顔面から地面に激突した紫郎が、何かを言う前に軍医タコは『入れ替えアプリ』のボタンを押す……ポチッとな。
 紫郎の意識が沈み、響子の意識が入る。
「あっ、軍医タコさん」
「響子、これが最後の男の肉体です……この容器に入っている粘土を撫で回しなさい」
 響子は言われるままに真珠色をした『生命の粘土』を撫で回す。
「どこかで、触ったコトがあるような感触が?」
 粘土を触っている響子に、軍医タコが質問する。
「ところで響子の理想の恋人って、どんな男性ですか? 顔とか体型とか性格はどんな?」
 響子の頭の中に理想の男性像が浮かぶ。
「そうですねぇ……性格は男らしくて、優しくて、少し強引に引っ張っていってくれる人ですかね……もちろんエッチな人で」
 響子の頭の中には、理想とする男性の裸体や性器の形まで浮かんでいた。
 響子が顔を桜色に染めながら、片手で紫郎のチ●コを触る。
 思い描く理想の恋人像に興奮しながら撫で回している、粘土の表面に汗のようなモノが染み出てきて、粘土がプルプルと震えはじめた。

 生命の粘土に、響子理想が入ったのを確認した軍医タコは、響子を粘土から離すと容器を密封した。
「ごくろうさま、もう呼び出すコトも無いでしょうから。ゆっくり眠ってください」
「あ、ちょっと待ってください……あたしがいつも入っている、この男の子はいったい誰?」

 響子に返答する前に軍医タコは、響子をもどして紫郎の意識をもどす……響子が粘土を触っている最中に地面に棒で書いた『あたしの名は響子』のメッセージを触手足で掃き消した軍医タコは、サンバイザー付きのヘルメットのようなモノを後ろ手に隠し持った。
「紫郎、あなたの役目は終わりました……お疲れさん」
 意識がもどった紫郎が軍医タコに殴りかかる。
「このタコォォォ!」
 すかさず軍医タコがヘルメットを紫郎の頭に被せると、紫郎は大人しくなった。


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