ムラムラ村ロケ中B 『ヒト』襲来

 ルルナに紫郎のチ●コを挿入した響子は腰を動かす……パンッパンッ。
 ズヂャズヂャと粘液が絡まる音が、秘部の結合箇所から聞こえてきた。
 肉欲の棒をくわえ込んだルルナの肉壺……抜き挿しするたびに汁が飛び散る。
 ルルナは種付けされているコトに夢中になる……ルルナの白い肌に快楽の汗が浮かぶ。
「あぁ……イクぅ……いっちゃうぅぅ……出して、受胎させて……んんんんッ」
 響子はルルナにキスをしながら、ドクンッドクンッと熱い生命の息吹きをルルナの体内に注ぎ込んだ。
 幸せそうな顔でグッタリとしたルルナから、ぺニスを抜去した響子は精液で汚れたルルナの性器をティシュで拭い、ついでに紫郎の性器も拭いてから着衣した。
「はぁ、エッチ気持ち良かったぁ……ところでコレ、映画の撮影ですよね? いいんですか、中出ししちゃっても? 赤ちゃんできたら困りません?」
「いいんですよ……響子さんは、なにも心配しなくて……あと一回くらいは呼び出すかも知れませんが、その時はよろしく」
 響子の意識が帰り、紫郎の意識がもどると。
 紫郎はベットで仰向けになっている裸のルルナを見て、軍医タコを睨む。
「いったい何をした……この虚脱感は、抱いたのかオレは? あの子を……抱いたんだな!!」
「詮索は無用です……元気な赤ちゃんが生まれるといいですね……ヒョウタンの中にもどってください」
「いい加減に! うわぁぁぁ」
 紫郎の体がヒョウタンの中に吸い込まれ消える、軍医タコは残っていた隊長タコのケースを空中に放り投げる。
「忘れ物です、このケースも一緒にヒョウタンの中に」
 後から隊長タコが詰まったケースが吸い込まれると、ヒョウタンの中から紫郎の声で「いてぇ!」と、いう声が聞こえてきた。


 その後の撮影は順調に進み、数日後……ついに最後の別撮り撮影シーンがやって来た。
 最後の撮影は『ムラムラ村』にある滝のところでの撮影だった。
 女勇者の格好をしたルルナが、滝の前に立つ……滝の裏側は一面の真珠色をしていて、実はその泥壁すべてが『生命の粘土』だった。
 ルルナが鞘から抜いた剣を頭上にかざして言った。
「赤ちゃん欲しいぃぃぃ!!」
 その時、天空を赤い怪鳥の影が被う。舌打ちをする助監督。
「あと少しで撮影終了のところを……あいつら、また群れで邪魔を……撮影中断」
 見上げると空一面に人間とも鳥とも判別できない生き物が、ムクドリかハトの群れのように飛び群がっていた。



 その人のような生き物を見た軍医タコが内心もらす。
(アレは下の世界にいた“ヒト”……まさか、こんなところにまで飛来して生息圏を拡大していたなんて)
 軍医タコは助監督に訊ねる。
「あの“ヒト”を撃退できたら、撮影再開できますか」
「“ヒト”と言うのか……あの生き物は、今まで何度追っ払っても、もどってきて撮影の邪魔をする……アレはいったい何なんだ?」
 その時、ディープ東郷監督の近くに上空から粘度がある水球が勢い良く落ちてきて弾ける。
 助監督が叫んだ。
「木の下かタープの下に逃げ込め!」
 爆弾投下のように次々と降ってくる、粘度の水球……タープ〔キャンプで屋根代わりに樹や車に付けて日陰を作っている布製のアレ〕の下に避難した軍医タコは、拡散する愛液の臭いを嗅いだ。
 軍医タコが助監督に質問する。
「もしかして、この降ってきているのはヒトの愛液ですか?」
「あぁ、あいつら空から自分の体の一部として、愛液の塊を落としてきやがる……襲来するたびに学習して、投下精度が上昇している。最終的には体ごと落下してくるんじゃないかと、撮影隊の中では噂されている」

「フン害じゃなくて愛液害ですか……まぁ、空から女性のヒトのフンが降ってきたら、それはそれでイヤですけれど」
 ディープ東郷がライフル銃の銃口を上に向けて、ヒトを追い払うような仕種をした。
 軍医タコは、ディープ東郷の意思を読み取った。
「撮影再開するために、ヒトを撃退して欲しいと……確かに撮影が終了しないと『生命の粘土』は手に入りませんからね……わかりました、やってみましょう」
 軍医タコは空に舞うヒトの群れを見上げた。



[前戯へ][後戯へ]

38/44ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!