海百合の花咲く頃H〔ラスト〕

 緑色触手たちは、ユズキを射精を伴わない、連続ドライオーガズムで強制絶頂させる。
「おッ、おッ、おぉおぉ!?」
 ユズキの裸体は女性型絶頂をするたびに、植物化が進行して……ついに、サーコと同じ緑化して動きがなくなった。
 ユズキの乳首に小さな花が咲き……陰茎の先端からも花が開花する。
 サーコとユズキは向かい合ったまま、完全に植物化して足から根が融合していく。
 同時にサーコの受粉した下腹部が緑色触手から放出された『植物性成長剤』の影響で急速に膨らみはじめる……サーコの下腹部は数分で臨月腹に変わった。

 凍騎が言った。
「オレたちの、この浪漫惑星での役目は終わった……帰るぞティティス」
「凍騎さま、目撃者はどうします?」
 凍騎は腰が抜けて震えている執事をチラ見してから、緑色触手たちの方を見る……蠢く緑色触手たちの中から声が聞こえてきた。
《養分を……サーコの体内に宿った触手種子を育てる、養分が足りない》
 その言葉を聞いた凍騎がティティスに命じる。
「小太りの執事を、触手の中に蹴り落とせ……緑色触手王さま、太った堆肥としてお使いください」
 ティティスの回し蹴りが、小太り執事の体に炸裂する。
 執事はそのまま、緑色触手の中に蹴り落とされた。
 落ちた執事に群がる触手……サーコの強姦を計画した執事の絶叫が地下空間に反響する。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」
 やがて、執事の姿は触手に埋もれて見えなくなった。

 持参したアタッシュケースに、黄金触手王の分身を収納した凍騎が呟く。
「この星は、歳月をかけて……【緑森の花嫁】を手に入れた、植物系触手に触侵されていくだろう……この森を中心に密林が広がるように……よい『触侵』を」
 緑色触手の巣窟から出た、凍騎とティティスは上空に待機させていた飛行船に擬態させた、触手宇宙船に乗り込むと『浪漫惑星』から去っていった。


【浪漫惑星】〔生物的〕触侵失敗?



注意・作中にある「男性が射精を伴わない、ドライオーガズム〔メスイキ〕」は、実際にありますが。過度の連続、女性型絶頂は脳に悪影響のダメージを与える(なんでも快感物質が大量に出すぎるらしいです)ので、あまりのめり込み過ぎないように、男女とも注意してください。
詳しくは『男性のドライオーガズム』か『メスイキ』で検索



[前の穴へ]

9/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!