人の章B

 ティティスから伸びた半透明な触手が、レズ行為をしているライナと女忍者の裸体に絡みつく……腰、胸、脚、腕、尻、生殖器。
 人体の性感帯を熟知しているティティスの触手は、ローション状の粘液で魔賀の女忍びと里見家の姫の女体をヌチョヌチョにする。
 這いずり回る触手の生物的な刺激に、女忍者と姫の口から共唱するように悶え声が漏れる。
「んぁあぁ……そ、そこは、ダメぇぇ」
「あひぃぃぃ……何かくる、何かくる!!」
 女忍者と姫は、瞬時に同時絶頂させられ……果てた。

 凍騎が困り顔で判定する。
「えーと、この場合、ティティスが乱入して魔賀の女忍びと里見の姫を同時絶頂させてしまったので……引き分けとする」
 凍騎の判定に魔賀の唐人斎が怒り顔で凍騎に言い寄る。
「なんだ、この茶番劇は!! 淫法勝負を最初からやり直せ!! 龍千代さまこそ、忍び将軍にふさわしい!」

 裸体を赤い縄で縛った、妖賀のお縄も負けじと虎千代を後押しする。
「何を言うか、妖賀の淫法の方が魔賀の淫法より優っている。ぜひとも、次期忍び将軍は虎千代さまに」
 魔賀と妖賀の忍び衆は、自分たちが支持する者が忍び将軍になれば。
 忍びの世界で頂点の忍び衆として、百数十年に渡り君臨するコトができるので必死だった。

 なんとか東西の忍び集団に遺恨を残さないように、丸く収めようと腕組みをして思案していた凍騎は。龍千代と虎千代を見た、双子の兄弟は女忍びと姫のレズビアンに興奮して惚けた顔で袴〔はかま〕の上から股間をいじくっていた。

 その動きは鏡に映っているように、まったく同じ動きをしている。
 その時、何かを思いついたティティスが、凍騎と古代の青触手に触手を伸ばして意思を伝える。
「あたし、魔賀と妖賀が、一番遺恨が残らない方法を思いついたんですけれど……どうでしょうか」
 ティティスの提案を受け取った凍騎とカラクリ触手は、ティティスの提案に同意する。
「確かにその方法が、一番良い解決方法みたいだな」
《拙者も賛成でござる、拙者の機械の力と生体触手の“こらぼ”でござるな》

 ティティスの腹部から突出した、紫色の触手が空中で蠢く。
 ティティスが呟く。
「紫触手と古代の青触手の力を使えば、生体融合が可能になるはず……融合開始します」
 ティティスの体から伸びた数本の紫触手が、龍千代と虎千代の二人に絡みつく。
「あっ!?」空中に持ち上げられる、龍千代と虎千代。
 龍千代と虎千代の着物が空中で触手に引き裂かれ、全裸に剥かれる。
 魔賀と妖賀の忍び衆の忍者刀の柄に手を掛けて構える者や、手裏剣を懐〔ふところ〕から取り出す者や、攻撃忍具を手にする者をティティスが凄んだ口調で言った。

「今のあたしに刃を向けたら……ただでは済みませんよ。あたしだって、我慢にも限界はありますから」
 ティティスの背中側から先端が半月型の刃物化やドリル化した、黒触手が突出する。

 龍千代と虎千代の裸体が紫触手の先端口から、噴出されるローション体液でヌメリ光り……陰茎が紫触手の口でしごかれ、睾丸がマッサージされる……さらに、龍千代と虎千代の口と肛門に触手が入り込み、グヂュグヂュと粘液を染み出させながら抜き差しが開始された。
 全身をヌメる触手に凌辱される双子の目が恍惚に染まる。
「うぐッ……うぐッ」
「あぐッ……あぐッ」
 龍千代と虎千代の腰の動きが、シンクロしているように同じ動きをする。
 紫触手は龍千代と虎千代の裸体を、向かい合わせるように密着させた。
 双子の陰茎をくわえていた、触手口が離れ二人の腰を密着させるようにグイッと押すと……龍千代と虎千代のチ○ポが棒状につながった。

 紫触手が噴出する『細胞融合液』の効力だった。
 さらに、龍千代と虎千代の胸と腹が癒着をはじめると、ティティスが歯車が覗く、古代の機械触手に向かって言った。
「今です、龍千代と虎千代をひとつに」
 青い機械触手は、龍千代と虎千代の体を粘土をこねるように畳の上で混ぜ合わせる。
 グヂョグヂョの肌色の固まりになった、龍千代と虎千代だった物の表面にヒビが走り、肌色の殻を破って人間の上半身が現れ体をほぐすように両手を上に伸びをする。
「ふぁぁぁ……気持ちいい夢見た」



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