人の章A

 凍騎が第二戦の勝敗を判定する。
「第一戦に続き、魔賀と妖賀の淫法、どちらも甲乙つけがたし……されど、三点責めで里見の姫を白眼絶頂させたことは評価が高い。よって第二戦は『魔賀』忍びの勝利とする」

 凍騎の言葉に魔賀の忍び衆は、覚えたばかりのハイタッチで勝利に歓喜し。敗れた妖賀忍びは消沈した。


【淫法勝負三日目……最終戦】
 最後の夜……ライナ姫は、全裸に剥かれ寝具の上に正座させられていた。
 性器化していた、乳首とヘソと肛門は一夜明けると元の状態にもどっていた。
 三番手の魔賀の淫法女忍者が、覆面の間から覗く好色そうな目で姫を見下ろしながら言った。
「姫さまの体に、魔賀の淫法で女同士の快楽を刻んで差し上げます」
 魔賀の女忍者は、忍び装束を脱いで全裸になった。
 後ろ髪を垂髪に縛り背中に垂らした、女忍者の裸体を裸になったティティスは妖賀側から座り眺める。
 忍の修行で鍛練され整った美体の女忍者は、ライナ姫と向き合う形で胡座座りをすると……ジッと姫の目を見つめた。やがて、女忍者の目が怪しい黄色の光りを放ちはじめると。
 ライナ姫の目は虚ろな視線に変わる……女忍者が囁くような声でライナ姫に言った。
「ライナ姫は女が好き……女の体を触りたい、女の体をナメ回したい、女の体を抱きたい、女に抱かれたい」

 術に掛けられた姫が、女忍者の言葉を復唱する。
ライナ姫は女が好き……女の体を触りたい、女の体をナメ回したい、女の体を抱きたい、女に抱かれたい
 ライナ姫の唇の端から、垂れた唾液が糸を引く。
 女忍者はさらに暗示の言葉を続ける。「ライナ姫は女同士で子作りしたい、チ○ポを股間に生やして子作りしたい」
 恍惚とした表情で、ライナ姫は言葉を繰り返す。
「ライナ姫は女同士で子作りしたい、チ○ポを股間に生やして子作りしたい……はあぁぁぁ」
 ライナ姫は自分の股間に手を伸ばすと、想像の男根をつかんでしごきはじめた。
 姫の目に見えている男根の直径は杭棒〔くいぼう〕ほどの太さがある巨根だった。
 女忍者は寝具に仰向けで横たわると、頬を微かに桜色に染めて言った。
「さあ、姫……目の前に横たわる女の肉体を凌辱するように、激しく愛してください……姫の股間から生えた、たくましい男のモノで……淫法『幻女根』〔まぼろしにょこん〕」

 淫法『幻女根』それは、術を掛けた者が解かない限り。術を掛けられた女は一生涯、自分の股間に生えた幻の男根を見続けなくてはならない強烈な暗示術だった……幻視はおろか、幻触や幻臭までもリアルに再現され。想像射精の射精感も再現される。

 女忍者が求めるような目で言った。
「最初は優しい接吻〔キス〕から……全身を愛撫するように触り、ナメ回し、そして挿入して激しい抽送を」
 操られるライナ姫は、女忍者と重なり舌を絡める。
「んん……じゅぷっ……んんんッ」
 女忍者は姫の黒髪を優しく撫でながら姫の口を吸う。
 やがて唇を重ねるライナ姫の手が、女忍者の胸や腰や股間を愛撫していく。
 愛撫は舌淫へと移り、ナメクジのように女体を這う姫の舌に、女忍者はのけぞる。
「あうッ……気持ちいぃ……はぁはぁ、さあ、姫……姫のチ○ポを女のマ○コに
 ライナ姫は、男性が挿入するみたいに、女忍者の太股を支えると濡れた膣穴に幻の女根を押し込んで、腰を動かしはじめた。
 実際には挿入はされていないのに、女忍者の膣穴は見えない女根の太さに広がり子宮口が覗く。
 抽送の淫音までも聞こえてきた。
 ズプッ……ヌチャヌチュヌチュ。

 不思議なコトにライナ姫の膣穴も、徐々に開きはじめ子宮口まで見えてきた。
 抽送されているように収縮と拡張を繰り返す膣口。姫と女忍者が快楽に喘ぐ。
「あッ、あふッ」
「あはんッ……あぁん」
 淫らに腰を振っている黒髪の姫と、その姫に犯されている女忍者を静観していたティティスが立ち上がって言った。

「あたしも混ぜて」


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あきゅろす。
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