地の章A

 数週間後……エド城の奥の間に、白い肌襦袢〔はだじゅばん〕姿で正座させられている里見のライナ姫の姿があった。
 ロウソクの灯りが揺れる中、唇をギュッと結び羞恥に顔を桜色に染めた気丈なライナ姫は。
 前方でうなだれて座っている、前期の忍び将軍の木乃伊を睨みつけていた。
 数週間前、里見の城に公儀からの使いだと言う者が訪れ、里見のライナ姫を差し出すように命じ、里見の城主はそれに泣く泣く応じた。
 ライナ姫の前には純白の寝具が敷かれ、姫自身もこれから自分の身に行われる淫猥な行為は、里見の者から聞かされて知っている。
 ライナ姫に近づいた凍騎が、姫の顎先を軽く指で押さえて顔を上げさせる。

 ライナ姫は、屈辱に耐えながら凍騎を睨む。
 凍騎が言った。
「美形だな……これから、この体を弄んだ淫法勝負が、見られると思うと楽しみだ」
 ライナ姫は、自分が抵抗を示すと里見の小国に災いが及ぶことを知っている……幕府の忍の軍勢に攻められたら、里見の国はひとたまりもない。
 前期忍び将軍の背後にいるカラクリ触手が動き、ミイラ化した忍び将軍の片腕が操り人形のように上がり、人指し指で指示した。
《はじめるでござる……淫らな方が勝者でござる》
 最初に魔賀と妖賀の列の中から進み出てきたのは、忍びの茶装束〔忍び装束には黒以外にも茶色の物もあったらしい〕の男がそれぞれ一人づつだった。
 カラクリ触手が言った。
《まずは、魔賀の方の淫法を見せるでござる》
 カラクリ触手に一礼した魔賀の忍びが、ライナ姫に言った。
「寝具の上に仰向けになって寝ろ」
 命じられた通りに体を横たえるライナ姫。
 魔賀の淫法一番手の茶装束の中から、小さな蛾が数匹……這いずり出てきて、寝具に横たわったライナ姫の上を飛び回る。
 飛んでいる蛾を、眺めていたライナ姫の肉体に変化が現れた。
「んくっ……はぁはぁはぁはぁはぁ」
 ライナ姫の顔が紅潮した、姫の手が肌襦袢の上から胸を揉み、股間を触る。
「はぁはぁ……体が熱い……これはなに? はおぅぅ」
 やがて我慢できなくなった姫は、懐〔ふところ〕から直接手を差し込み乳房を揉み回しはじめた。腰を上下させる姫の姿に高貴なオーラは消えている。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ……熱い、体が熱い……はぁはぁはぁはぁ」
 肌襦袢の胸元がはだけ、片方の乳房が丸見えになってもライナ姫の手の動きは止まらない。
 股間を遠慮気味にまさぐっていた手の動きも活発になり。 肌襦袢の裾〔すそ〕がめくれ、白い太股が露出する。

 ライナ姫の素肌に玉の汗が吹き出し、わけもわからないまま淫法を施され、生まれて初めての自慰をするライナ姫の腰がブリッジ体位で浮かび上がり。

 愛液がドクドクと溢れる性器を往復して擦っていた、ライナ姫の指先は姫が我を忘れた瞬間、膜の穴へと差し込まれ激しい自慰へと変わった。
「あうッ、あうぅぅ!!」

 浮かせた腰を上下させるライナ姫は、生殖溝を拡げるように自然と指を動かす。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ」

 乳房を触っていた手が、そのまま体を自慰愛撫で撫で回した。
 乱れるライナ姫を見下ろしていた、蛾を操る魔賀の忍者が男の肉棒を忍び装束の股間から引っ張り出して言った。
「魔賀淫法……『媚薬蛾』……それでは、適度に緩み柔らかくなったライナ姫のホト〔マ○コ〕に、拙者のマラ〔チ○ポ〕を押し込むでござる」

 魔賀の忍びは、ライナ姫の上に重なると、肉棒を秘穴に突き刺し姫の膜を破った。
 ライナ姫の貞操を奪った忍びはそのまま、腰を前後させて膣穴に抜き挿しを行う……グヂュグヂュ。
 破瓜の血が流れても、ライナ姫は痛みを感じていないのか? 自分を犯している忍びの首と腰に手足を絡め、より深い密着性交を求め喘いだ。
「はうッ……あはぁん、もっと、もっと、もっと」

 破瓜されたばかりの処女でさえも、淫女に変える淫法『媚薬蛾』に、ライナ姫は堕ちた。


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