アンケート2位A

 目覚めた遊馬が目にしたのは、コンクリートの床に敷かれたワラだった。
 遊馬はワラの上に横臥していた。
(ここは? どこだ?)
 起き上がろうとした遊馬は、全裸にされて首に鎖付きの首輪を巻かれているコトに気づく。
 両手は手枷〔てかせ〕がハメられ自由が奪われていた。
(???)

 遊馬がいるのは、両側が金属の柵で仕切られた、長方形の人一人分が入れるスペースの場所だった。
 首輪の鎖の先は、前方に通っている金属横棒の金輪に通され、スペースの左右内を動かせる程度の余裕しか無かった。

 前方の横棒近くには、家畜が水を飲むような吸い口があり、家畜がエサを食べるような容器が設置されている。
 鎖の長さから、しゃがみ立ちすることしかできない狭い個室スペースの両側には、遊馬と同じように裸にされた男たちが並び入っていて。
 通路を挟んだ遊馬の向かい側には、同じように裸で狭いスペースに入れられて横たわる。鈴音と男たちの姿が見えた。
(なんだ、ここは? まるで男が家畜のような扱いを?) 

『男だけを集めた人間牧場』そんな言葉がピッタリの場所だった。
 遊馬が、困惑していると。地下人間牧場の金属扉を開けて、遊馬たちを出迎えた和装の美女を先頭にした村の女たちが入ってきた。
 女たちの格好は、光沢ラメのSM女王のような格好をしていて、先頭の和装だった美女の手には乗馬ムチが握られている。
 革のハイヒールブーツを響かせて遊馬の前まで歩いてきた、和装美女──今はSMの女王美女に変わった、女が遊馬の前でしゃがんで言った。
「起きたか、おまえは家畜になった……ここから逃げ出そうと思うなよ、監視カメラで二十四時間監視をしている」
 蔑んだような見下ろす視線、和装の時とは別人のような口調の女王美女。
 女王美女が遊馬の性器を触ろうと手を伸ばすと、遊馬は腰を引いて拒否の態度を示す。
 女王美女のムチが遊馬の裸体を打って怒鳴る。
「家畜が! 自分の立場をわきまえろ! 犬がチンチン芸をするような格好でチ○ポを触りやすいように突き出せ!」
 遊馬が言われた通り、カエル足でしゃがんで、手枷をされた状態で腰を前へ突き出す。
 女王美女が、遊馬のチ○ポを確認するように擦り触って言った。
「搾精するには、まだ準備が必要だな……今日から与えられるエサを毎日食べろ……精子を増やす効果がある」
 美女の肩越しに見える鈴音も、同じように女に性器を触って確認されていた。

 遊馬の個室房の容器に、オートミールのような食べ物が入れられる。
 手枷をされた手で食事をしようとした遊馬の頭を、女王美女が押さえつけて怒鳴る。
「家畜が手を使うな! 這いつくばって口で食べろ! いいか、これからおまえは朝と夕方の二回、毎日精液を採取されるんだからな。エサは残さず食べろ!」
 ワケもわからず、屈辱の中で遊馬は這いつくばってエサを食べた。

 数日間が経過した──風呂は決まった時間に女たちが温水を男たちに、散水ノズルで浴びせて済ませ。
 その時に、狭いスペースの家畜房の後方に開いている穴に、男たちが排泄した汚物を洗い流す。
 人間以下の扱いだった。
 遊馬と鈴音以外の男たちは。毎日、朝と夕方の二回、乳牛が搾乳されるような器具で直接精液を採取される行為が行われていた。

 恍惚とした表情の男たちのぺニスに装着された、吸引カップの中にピュピュと吸い出される精液。
「おぉぉ……いぃ、もっともっと」
 男たちは、犬がチンチン芸をするような格好で精液を、強制搾精されるコトに喜びを感じているようだった。
 その男たちの、みじめな姿に遊馬は。
(オレは、あんな人間以下の姿には絶対にならない!)
 そう心に誓った。

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あきゅろす。
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