エロイナーF

「あきらかに不自然すぎる、座ってくれと言わんばかりに……道の真ん中に、マッサージチェア……しかも、プラグコードの類い見当たらないし。太陽電池の充電式のマッサージチェア?」
「怪しい椅子だけれど、座り心地は良さそう」
 片方の女性が椅子に近づいて腰を下ろす。
 椅子に座った女性は、革の表面を撫で回す。

「ちょうどいい柔らかさ、まるで人間の上に座っているみたい……なんだか、人肌の温もりがある」
「大丈夫なの?」
「座った感じは普通の椅子だけれど……この椅子、リクライニングスイッチがある」
 女性が椅子に付いているコントローラーを操作すると、後方にプルプルと震えながら、椅子はリクライニングをはじめた。

 仰向けの格好になった女性の肩や腰を、揉んだり振動で刺激がはじまる。
「なんか気持ちいいよ……まるで、人の手で揉まれているみたい。ちょっとバイブにバラつきが……?」
 その時、女性の手足を拘束するように、椅子から出てきた銀色をした金属の輪が女性の体を捕らえた……椅子に拘束されて驚く女性。
「何これ? ひッ!?」
 椅子の切れ目から男の日焼けした二本腕と、女の色白な二本の腕が出てきた。
 四本の腕は拘束されて身動きのとれない、女性の衣服を乱暴に剥ぎ取っていく。
「いやぁぁ!? この椅子生きている!?」
 女性を半裸状態にした電動快楽椅子は、四本の腕で女性の体を弄びはじめた。

 色白女の腕が、椅子に拘束された女性の乳房を揉み。日焼けした男の腕がマ○コをクチュクチュと悪戯する。
「や、やめて……あふッ」
 やがて、起った生チ○ポが女性の股間で素股をするように、ニューッと椅子から生えてきた。
「ひッ!? ダ、ダメそれだけは」

 身をよじって椅子から逃れようとする女性の体を、四本の腕は押さえつけ、赤黒い松茸のような生チ○ポが女性の鍾乳洞に侵入していく。

 ズプッ……と、強引に穴を拡げて入ってきた肉棒は、肉穴の掘削を開始して……色白女の手が持っているローターと、振動するチ○ポ型バイブが、女性の乳房と乳首……穴が犯されている性器周辺を刺激する。

『電動快楽椅子マン』の強烈な責めに座った女性は快楽に呑み込まれ、より強い快感を求めて自分から腰を蠢かせはじめた。
「あふッ……気持ちいぃ、マ○コ気持ちいぃ

 友人が椅子に犯されているのを見た、女性は急いで携帯電話を取り出して警察に助けを求めようとした……その時、急接近してくるプロペラ音が聞こえ、電話を掛けようとしていた女性は降下してきた影に連れ去られ消えた。
 通報をしようとしていた女性が立っていた位置には、持ち主が消えた携帯電話が放置されていた。
「あふッ……人みたいな、ヘリコプターみたいな変なのが、友だちを空に……あッ、あッ、あッ」

 椅子で喘いでいる女性の近くに、サイドカーバイク〔一人乗用の一輪部分が、左右のどちらかに付いたオートバイ。普通にサイドカーとも言う〕の運転シートに全裸で乗ってアクセルを吹かして走ってきたエロイナーが停車した。
 エロイナーが悶えている女性に訊ねる。
「何しているんですかぁ?」
 女性は首を左右に振って、喘ぎ声を発する。
「あッ、あぁぁ……あぁぁ」
「返事をしない……快楽に呑まれているようだ」
 サイドカーバイクから降りたエロイナーは、いやらしい電動椅子に近づいて、あるマークを探す。
「あったあった、エロス帝国のマークと『緊縛軍団』のマーク……この椅子、エロス帝国軍団員か。さてどうしょうかな?」

 エロイナーは少し濡れてきた股間を触りながら、快楽椅子に捕らわれている女性に再度、聞いてみた。
「どうする? 助けてもらいたい? それとも、快楽に呑まれ続けたい? 決めるのはあなた次第です」
 女性は喘ぎ声で答える。
「た……たすけ……て……あふぁぁぁッ、イクぅぅぅぅぅ!!」
 腰を浮かせて、悦楽の笑みを浮かべながらエロイナーに助けを求めた女性は絶頂する。

 エロイナーはガッポーズをすると、エロス帝国軍団員に向かって言った。
「その人を解放しなさい、あたしが身代わりになるから」
 女性を拘束していた金属の輪が外れ、男と女の膝で押し出されて女性は椅子から解放された。

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