女体製品生産行程ライン@
歩きながら、今度は響子が工場長の娘に質問してきた。
「もしかして『ジパング人』って、黄金のキ○タマとか。銀色のキ○タマとか……持って」
黄金娘が全力で否定する。
「持っていませんから! あたしの股間にキ○タマ付いていませんから! 体の中とか乳房の中にもキ○タマなんてありませんから……たぶん……言っておきますけれど、体が銀色だからって手当たり次第に、ジパング男のキ○タマを引き抜いて確かめるのやめてもらえます」
「あたしたち、そんなコトした覚えは?」
「えっ? お仲間じゃなかったんですか? 最近『ジパング』で、甲高い笑い声を発しながら男の玉を『玉狩り』と称して引き抜く、全裸のパイパン痴女たちが出現したって、ジパング国のニュースにもなっていましたけれど」
銀牙と響子は、妖女『のっぺらぼう』の同種が、とんでもないコトをしているなぁ……と、思った。
そうこうしている間に、一行は生産ラインのコンベア―が流れている現場に来た。
「ここは『硬質女体製品』の製造工場です」
コンベア―の上には裸の女たちが、股を開いた格好の仰臥姿勢で横たわり、次々と機械の中に流れ入っていくのが見えた。
銀牙が興味深そうに質問する。
「彼女たちは?」
「着衣人類の素材です、自分から望んでモノになるために股を開いてベルトコンベアーに乗っています……この後、初期行程の樹脂吹き付けが行われています。生きたまま樹脂コーティングが行われています」
コンベアーに乗った女たちは、自動車の自動洗浄機のような機械を通り……反対側から出てきた。
出てきた女たちの肌はコーティングされて、テカテカに輝いていた。
「あの全身に塗布された樹脂が第一行程の『生命活動維持樹脂』です……あの樹脂をコーティングすることで、食物摂取も排泄も必要なくなります。樹脂は製品の用途に合わせて数種類が重ねて塗布されます」
第一樹脂が吹き付けられた女たちを、流れ作業の中で作業員が次々と手際よくポーズを変えてライン分けしていく。
ある者は四つ這い姿勢に……ある者は直立不動の姿勢に変えられ、分岐したコンベアーラインを流れていった……黄金娘が説明する。
「この段階でさまざまな、製品に加工するために分けられます……硬質樹脂を吹き付けて、人間椅子や人間テーブルの調度品や。別の工場では軟質樹脂で人間抱き枕や人間オナホールなどに……この工場では女性人間製品の製造ですが、別の工場では男性の人間製品製造も行われています」
黄金娘が、ポーズを変えられる前の女体の一つを製造ラインから外し、ストレッチャーに乗せて銀牙と響子の近くに持ってきた。
「触って固さを確認してみてください」
響子と銀牙は、これから製品になる女体を触って感触を確かめる……柔らかい乳房が変形するまでギュッと握られても、股を開いて両目を見開いた女性は無反応だった。
「マシュマロみたいに柔らかいですね……女性性器は製品化しても柔らかい、ままですか?」
「強度を求められる製品なら、コッチコッチに性器も固めてしまいますが……たいがいの女体商品は部分的に柔らかさを残して性器とか口腔とか排泄孔は柔らかいままです」
そう言って、黄金娘は行程途中の女体性器穴や溝をジュップ……ヌチュッヌチュッと、指先でいじくりまわした。
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