エロイナーH
ハインドが心臓の鼓動が伝わってくるくらいに密着して、しがみついてくる女性に質問する。
「心臓……すごくドキドキしているぞ、こちらに伝わってくる……おまえ、オレに恋をしているな」
「ち、ちがいます……落ちたくないから、あなたにしがみついているだけで……ひッ!」
ハインドは、ジェットコースターのように、グルグルと空中回転をする。
女性の心臓の鼓動が高まっていく。ハインドが女性の耳元で甘く囁いた。
「素直になれ……おまえは、オレに突かれて気持ちがイイ……だから、ドキドキしている。おまえは自分では気づいていないけれど、オレに恋をしているんだよ……告白すれば楽になるぞ」
そう囁きながら、ハインドは女性の、風圧でくしゃくしゃになった髪を撫でる。
落下の恐怖と空中強姦されている恐怖で、放心状態の女性の口から催眠にかかったような告白の言葉が溢れる。
「はい……あたしは、あなたさまが好きです……愛しています」
不安定な高い場所でのドキドキを恋愛のドキドキ感と錯覚して恋人関係に陥る【吊り橋効果】だった。『空将ハインド』は喉に催眠音波を発生させる声帯を移植されていて、空中でセックスした女性を自分の虜に変えるコトができた。
ハインドが言った。
「それでいい……愛が欲しければ誤解を恐れずに、ありのままの裸体を太陽にさらすのだ……その素直な気持ちを忘れるな」
ハインドが空中で女性の衣服を剥ぎ取り全裸にする。
剥ぎ取られた衣服と下着は、樹の枝に引っ掛かったり公園の芝生に散乱する。
恥ずかしすぎる空中セックスに、女性はギュッッッとハインドにしがみつく。
苦笑するハインド。
「おいおい、そんなに強くしがみついたらオレが腰を動かせなくなるだろう……このまま、エロス帝国に連れ帰って洗脳改造して『パワーセックス軍団』の一員にしてやるからな……最初に空から、おまえの腰を見た瞬間パワーセックス向きの腰だと感じた……女性性器丸出しの特殊ペニスバンドを装着すれば、男女どちらの相手もできる軍団員になれるぞ」
女性はワケもわからずに、ハインドの言葉にうなずく。
二人は空中結合で結合液を撒き散らしながら、飛び去っていった。
のちに『空将ハインド』に連れ去られた女性は『着ぐるみパジャマ軍団』に横取りされて洗脳改造を施され……イヌのバイオ着ぐるみパジャマを着せられ『ハイイロドッグ』と名乗らされ。エロイナーのところにいる犬型宇宙人と交尾させられるコトとなる。
その頃、エロス帝国『性服軍団』番長室……番長椅子に座って、スマホをいじくっているビッチ・セーラーのところに、階級が女将の軍団員が一人訪れていた。
丈が短くヘソ丸見えで、両肩が露出した、改造ブレザー制服を着て。
ノーパンに超ミニのチェック柄のスカートを穿いた、女子高校生だった。
手と足には、セーラーと同じ金属製の手甲と脚絆〔きゃはん〕を装着していて、手には十文字の槍を持っている。
首には大型犬が巻いているような革の首輪が巻かれていて、少し離れた場所に立っている。
気弱そうな雰囲気をした、同じ学校のブレザー制服を着た男子生徒がブレザー少女の首輪に繋がっている鎖を握っていた。
槍を持った、チェックスカートのブレザー女子生徒が椅子に座って、スマホをいじくっているセーラーに言った。
「お姉ちゃん、ゴッド・エロスさまから指示された。エロイナー討伐の性服軍団三人は、もう決まった?」
スマホの画面を見ながら、ビッチ・セーラーが答える。
「二人まではなんとか選出できたんだけれどな……最後の一人を誰にするのか、決め手を欠いていてな」
その言葉を聞いたブレザー少女が十文字槍を構える。
「だったら、あたしを選んで……淫槍の使い手、性服軍団女将〔おかみ〕『性奴隷のブレザー』を……淫槍で必ずエロイナーを屈服させてみせるから」
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