大江戸遊郭B〔光るキ○タマ


 獅子舞仮面に扮したハラミも姿を消して、帰ろうとしていた銀牙に話しかけてくる者がいた。

「あのぅ……銀牙さんですよね? タコ側裸族人類でパートナーと絶頂タイミングがズレ気味の」

 話しかけてきたのは『尻目』だった。

「そうだけど、誰?」
「妖女の尻目です……挨拶代わりに、尻目見てください」

 尻目は、銀牙の方にヒップを突き出すと、立ち四つ這いになった……お尻にある一つ目が銀牙を見る。

「で、その妖女がオレになんの用だ」

「タコ側の“仲間”にしてください……いろいろな妖女の知識はありますから、お役に立つと思います」
「別にいいが、なんでまた急に?」

 尻目が吐き捨てるように言った。
「あたし、イカは嫌いなんです……タコの方が好きなんです」

 尻目は銀牙の股間にある棒状のモノを、羨望の眼差しで見ながら訊ねる。
「それ、ちょっと触らせてもらってもいいですか?」

「いいぞ、好きなだけ触れ」

 尻目が銀牙のチ○ポを触る。
「立派なチ○ポですね……あっ、それから蘭花姉さんに。さっき材木問屋の若旦那というか、バカ旦那の客がつきましたよ……着衣人類の客ですけれど」

「そうか、どうしてそんなコトまで教えてくれるんだ?」

「そのバカ旦那の客……ずっと前からしつこく、あたしと寝たがって誘うから、飽き飽きしていたんです……バカ旦那の片方のキ○タマ……暗がりで見ると光りますよ、袋の中に電球入れているみたいに

 銀牙が驚きの声を発する。
「なにぃ!? 材木問屋の若旦那のキ○タマが、光るキ○タマだと!?」


 その頃……赤い襦袢姿の蘭花は、銀牙と尻目が話している材木問屋のバカ旦那と、遊郭の個室に居た。

 フンドシ一丁姿の若旦那が、胸元をはだけさせて、窓辺に座って外を眺めている蘭花を見て言った。

「なるほど、尻目から紹介されたが……なかなかの美形だな」

「そりゃ、どうも……そのフンドシ一丁の姿が、この大江戸シティでの着衣人類商人の服装ですか?」

「上様からのお達しだからな……農民は完全着衣。武士は全裸に帯刀、町人、商人は半裸姿が普通だ……そんなコトより、もっと良く体を見せろ」

「こうですか」

 蘭花は緩めに結んでいた腰ヒモをほどいて、長襦袢〔ながじゅばん〕の前を解放する。

 若旦那が裸族人類の肉体に、ゴクッと生唾を呑み込む。
「乳触らせろ」

「どうぞ、どうぞ……揉むなり、引っ張るなりお好きなように」

 若旦那は蘭花の乳房を激しく揉み回したり。乳房の形が変わるほど強く、つかんで引っ張ってみたりもした。

 もちろん、裸族人類の蘭花には、着衣人類から乳房を乱雑に扱われても、痛くも痒くもない。

 興奮する若旦那。
「はぁはぁ……すごい、着衣人類の女相手だったら、こんな乱暴なコトをしたら悲鳴をあげるからな……今度はマ○コの肉ヒダを、思いっきり引っ張ってみてもいいか? 伸びるほどに」

「どうぞ、どうぞ、お好きなように、マ○コで遊んでください」

 蘭花が足を少し開いた股間に、若旦那は手を伸ばすと、つかんだ小陰唇のビラビラを思いっきり外側へと引っ張り出した。

 まるでゴム人間の体のようにベロ──ンと伸びてしまった。マ○コの肉ヒダの間にある、膣穴を若旦那は覗き込む。

「こんなにヒダが伸びても痛くないのか? 噂通りに何回破られても、処女にもどるんだな……次は尻の丘を限界まで左右に拡げてアナルを……」

「そんなコトよりも、さっさとエッチしませんか若旦那……部屋にある行灯の明かりを、吹き消してください」

「そうか……もう少し楽しみたいが、おまえがそう言うなら」

 蘭花が窓の障子を閉めると、室内は行灯の淡い明かりだけになった。若旦那が行灯の明かりを吹き消すと、部屋は真っ暗になった。

 その暗い部屋の中で、若旦那の股間がボウッと発光する……キ○タマが光っていた。

 蘭花が、若旦那の光るキ○タマを凝視しながら言った。

「若旦那、その光るキ○タマ……あたしに譲って」

 蘭花の言葉が終わる前に、隣の部屋から襖〔ふすま〕を蹴破って室内に、飛び込んできた甲高い笑い声が聞こえてきた。

「きゃはははは!! キ○タマゲットだぜ!!



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あきゅろす。
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