大江戸シティA〔イカ側裸族人類ミリータ〕登場

 ハラミが地面に刺さった男を指差して言った。
「レオン丸どのは、ガイドがオフの時には虎の被りモノをして、首から下がプロレスシューズだけのフルチンレスラー【鉄人虎七】のリングネームで興業試合をしているレスラーでもあるでござる……ニンニン」

 蘭花がマ○コを濡らしながら、興味なさそうに言う。
「はぁ、そうですか、プロレスラーですか……それじゃあ、そういうコトで響子の観光案内をお願いします……あたしたちは、遊郭で光るキ○タマを探しますから」

 そう言って、響子を変態忍者二人に預けた。蘭花と銀牙は、その場を去り響子もハラミとレオン丸と一緒に去って行った。

 蘭花たちが、いなくなると物陰から一組の裸の男女が現れた。

 裸体に赤い襦袢〔じゅばん〕を羽織ったパイパンの妖女『のっぺらぼう』と、全裸のイカ側裸族人類『紫音』だ。

 紫音が言った。
「思った通り、タコのやつら『大江戸砂漠』にも来たな」

 のっぺらぼう、がいつもの甲高い声で笑う。
「きゃははは、来ちゃいましたね……で、どうします」

「決まっているだろう……連中の邪魔をして、こちらが先に黄金のキ○タマを手に入にいれるのみ……そのために、おまえを遊郭に忍び込ませて遊女にしたんだからな」

「きゃははは……なぜか、お客からの指名は一度もありませんけれどね……きゃははは、すぐにチェンジです」

「その、ワライカワセミみたいな笑い声が、男性客の神経をイラつかせて敬遠されるんだよ!! まったく、他に遊女になっている仲間の妖女はいないのか?」

「あっ、一人連れてきて遊女にした『尻目』って名前の美形の妖女がいますよ……でも、そいつは男と寝たがらない、変わったヤツですから」

「使えねぇな、まあいい……一人より二人の方が、黄金のキ○タマが見つかる確率が高くなる……それと、大江戸シティに連れてきた、妖女たちに伝えておけ……観光で、はしゃぐのもいいがハメを外すのは、ほどほどにしておけと……この大江戸シティを治めているのは、あの方だからな」


「きゃははは、了解であります」

 紫音と、のっぺらぼうがそんな会話をしていると、こちらに向かって歩いてくる。

 迷彩服姿でバズーカー砲を担いだ、金髪女性の姿が目に入った。

 迷彩服姿の金髪女性は、紫音たちの数メートル手前で止まり……ボソッと呟く。

「やはり、タコ側裸族人類の邪魔をするつもりか……しかたがない」

 うつ向き加減の金髪女性は、いきなりバズーカー砲の砲口を紫音たちに向けると、ぶっぱなした。

 爆風で、のっぺらぼうが着ていた襦袢が、千切れ飛び……なぜか?バズーカー砲を発射した金髪女性の迷彩服も、千切れ飛んで裸体が出現する。

 腕を十字に組んで直撃を受け止めた紫音が、金髪女性に向かって怒鳴る。

「いきなり、何するんだ!! 着衣人類だったら死んでいるところだぞ!! 何者だ!!! ビッチ女!!」



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