触手洞窟A〔はだかセックス〕完結


 何十回目かの絶頂をした時……洞窟を埋め尽くしていた触手群が黄金色に輝き、波が引くように洞窟の壁へと消えていった。

 元通りの膣穴洞窟にもどった奥の方から、ボウッとした光りが見えた。

 蘭花たちが歩いていくと、洞窟の突き当たり……子宮口のような壁から、稲穂のように鈴なりになった『形容しがたい黄金色のキ○タマ』が、垂れ下がっていた。

「見つけたキ○タマ……でもこれって?」

 銀牙がキ○タマの一つに触って、感触を確かめる。

「菌類? みたいなモノか? どちらにしてもオレたちが探している、キ○タマじゃないな……どうする? 蘭花」

「せっかく見つけたんだから、キ○タマの房ごと持って帰ろうよ……ムベンベも洞窟の外で待っていてくれるはずだから」

 銀牙が壁からキ○タマを房ごと引き抜くと、蘭花は銀牙と一緒に洞窟の入り口に向かった。

 洞窟の外にはムベンベが、蘭花たちが出て来るのを待っていた。

 銀牙が肩に担いだ、鈴なりのキ○タマを見て、ムベンベは目を輝かせる。

「立派に熟したキ○タマ見つけてきた……これだけ粒が揃ったキ○タマは、数年に一度の逸品……村の者、喜ぶ」

 銀牙がキ○タマの房を、ムベンベに手渡しながら訊ねる。

「いったいコレなんだ? 菌類の一種みたいだけれど食べられるのか?」

「洞窟の黄金キ○タマ、ヌルヌル族の最高のごちそう……美味しいよ」

 蘭花がムベンベに、キ○タマの調理法について聞く。
「どうやって食べるの?」

「調理法はいろいろ……串に刺した『焼きキ○タマ』鍋の具材で入れる『キ○タマ鍋』蒸しキ○タマに、煮キ○タマ、生を薄くスライスして刺身キ○タマ、土瓶蒸しキ○タマや……お味噌汁の具に丸ごとキ○タマ入れても、美味しい」

 銀牙が自分の股間を押さえて、痛そうな顔をした。

「なんか聞いているだけで、男はタマが痛くなるな」

 ムベンベが房からキ○タマを一個、もぎ取って蘭花の方に差し出す。

「蘭花も生キ○タマ、しゃぶってみるか? それとも蘭花は、ほどよく発酵させた年代物のキ○タマの方が好みか?」

「遠慮しておく、あたしたち裸族人類は食事を、それほど必要としないから……それに、生鮮のキ○タマと発酵させたキ○タマのどっちが好みって聞かれても」

「そうか……干して水でもどした『干しキ○タマ』と、いうのもある……干したキ○タマは、味も染み込みやすく。いいダシも出る」

 そう言うとムベンベは手にした、もぎたてのキ○タマを口に含んで頬を膨らませた。

 ムベンベの膨らんだ頬を見ながら、銀牙が。
「黄金のキ○タマってのは、バリエーション豊富な調理が可能な万能食材なんだな」と、感心した。


 蘭花たちが『触手洞窟』からヌルヌル族の村に帰ってくると、着衣した響子が何事も無かったような表情で、出迎えてくれた。

「おかえりなさい……黄金のキ○タマ、見つかったんだ」

 蘭花が元気すぎる響子に、訊ねる。

「子作りしていたんじゃなかったの?」

 響子は頭を掻きながら、照れ臭そうに言う。

「いやぁ、それが……初体験のコトを聞かれたから、ついその場のノリで。蘭花から聞いていた『散歩中の犬と道端で交尾して中出しされたのが、あたしの初体験』って、自分の事にして話したら。ドン引きされちゃって……あはははっ、子作り失敗しちゃった」

 響子の言葉に青ざめた顔で一歩、後退したムベンベが言った。

「いくらエッチ好きなヌルヌル族でも、動物と交尾はしない……響子、変態!!」

「だから、あたしの初体験じゃないって……犬とヤッたのは蘭花だって……ねぇ、そうでしょ蘭花」

 蘭花は裸族人類になって初めての、犬とのセックスで破瓜した時のコトを思い出すと。

(あたしの方に、そんな話題、振らないでよ)

 と、内心赤面した。


触手洞窟】おわり


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