裸族だよ!全員集合!B〔着衣人類と合成裸族人類の異色タッグ結成だ〕


 エロがM1号に言った。
「参加者登録の締め切り時間も迫っている、早くパートナーを決めろ……イカ側裸族人類のオスでなかったら、男でも女でも誰でもいい」

「そんなコト言われても」

 M1号が困惑していると、背後から恐々とした女性の声で話しかけてきた人物がいた。

「あのぅ……もし良かったら、あたしと組んで出場して。いやらしいコトしてもらえませんか? ご主人さまから、リモートコントロールを一時解除されちゃって……勝手にしろって言われちゃったんですけれど」

 振り返ると、そこに着衣した響子が立っていた。

 ドクター・エロが怪訝な顔をする。
「着衣人類が? 合成裸族人類とタッグを? あんた自分が何を言っているのかわかっているのか……下手をすれば絶頂したまま死ぬぞ

青い鉱石を装着していない裸族人類のパワーが、着衣人類にとっては危険なのは十分に承知しています……お願いします未知のエッチを体験したいんです!!」

「その意気込みと覚悟だけ認めるが……う〜ん」

 エロが思案していると、会場内にエントリー受け付けの終了が近いコトを告げる、アナウンスが聞こえてきた……エロが最終確認をするようにM1号に訊ねる。

「M1号、着衣人類のメスを相手に、エロパフォーマンスをする自信はあるか? この着衣人類を壊さずに、レズ行為をする自信はあるか」

「わかりません……誕生してから一度も女の子とやったコトはないので……でも、やってみたいです」

「そうか……レズってみたいか、着衣人類のメス。名前は?」

「響子です」

 ドクター・エロはどこからか取り出した、タブレット端末の画面をチョイチョイといじくってから言った。

「エントリー完了……これで、おまえたち二人は『レズ部門』に出場できる……M1号、力を加減しろよ」

「はい、エロさま」

 響子と裸のM1号は、握手代わりに女同士で軽く抱き合って、タッグ結成を確認した。


 そして『淫乱グランプリ』開催を告げる、オープニングセレモニーが、別会場で開催されている様子が巨大スクリーンを通して中継された。

 巨大な男根型の聖火棒を担いだ、全裸人類の女性ランナーが空から妖精の羽を羽ばたかせて舞い降りてくる様子が、四分割されたスクリーンに映し出される。

 女性聖火ランナーは、宮殿の柱ほどの太さがある男根聖火を担いだまま、スタジアムを一周すると女性性器を形どった聖火台へ続く階段を昇り、燃え盛る男根を女性性器に突き挿した。

「そぅれぇ!」

 ブシュゥゥゥと、凄まじい水飛沫が女性性器から吹き出して、男根の炎が消され。

 女性性器の聖火台に男性性器の聖火が、突き立ったのを合図に『淫乱グランプリ』がはじまった……巨大な男根はグランプリ終了まで、女性器に刺さったままになる。

 さまざま部門のセックスパフォーマンスが、数会場の隣接したステージ上で同時に公開された。

 蘭花と銀牙は、自分たちの出場出番が来るまでの間……客席でタコ型宇宙人たちと一緒に、他の参加者パフォーマンスを観るコトにした。

 最初にステージに登場したのは『性転換部門』の参加カップルだった。

 ステージに登場した、男女の裸族人類カップルが自己紹介をする。

「わたしたちは別の宇宙に誕生した裸族人類です……わたしたちの星では、ある年齢に達すると性別が転換します……男は女に、女は男に変貌します

 全裸女性がステージで股を開いて性器を見せた……きれいなベビーピンク色をした未使用性器だった。

「オレ……いや、あたしはこの前まで男でした。まだ男に破られていない処女マ○コでセックスします」

 カップルの男の方も自分のチ○ポを持って、上下に揺する。

「あたし……いや、オレは女でした……これから性転換した者同士でセックスをします」

 仰向けになった元男の上に、元女が重なる。

「これより元男のマ○コに、元女のチ○ポを挿入します……じっくり見ていてください……んんッ」

 ズプッと膜を突き破って肉欲棒が女体の洞窟に侵入していく……男に性転換した女の抽送がはじまる。

「あぁぁ……あたしのチ○ポが、男のマ○コに……あぁぁッ」

「オレのマ○コに……女のチ○ポが……あぁぁぁ」

 夢中でセックスをしているステージ上の二人を見ながら、軍医タコが呟く。

「あれじゃあ、普通の男女のセックスと変わりありませんね」



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