渡る世間は裸女ばかりA〔妖怪裸女『のっぺらぼう』はパイパンで笑う〕


 響子の家の屋根裏部屋に住み着いた、秋は裸で送られてきた開催告知の紙を見ていた。

 屋根裏部屋には、埃まみれの骨董品の壷とかもあり。

 うっかりクシャミでもすれば壷の中から、魔神とか魔王の類いが飛び出してきそうな雰囲気だ。

 響子が秋に訊ねる。
「ご主人さま、あたしと一緒に参加しますか? もうマ○コはウズいて準備はできています」

「いや、おまえをパートナーには選ばない……他を探せ」

「そんなぁ、ご主人さまに操られている着衣人類の女が、目の前に立っているんですよ……命令して、すっごくいやらしいコトをさせてもいいんですよ……やるなら今でしょう」

「リモートコントロール一時解除……これでいいだろう、自由にやれ」

「ご主人さまの、いじわる」

 秋の裸体が、女から男へと変わっていく。

「あたし……いいや、オレは自分とパートナーを組んで、グランプリに参加する……男女一体型裸族人類の優秀さをアピールする」

 男秋は、自分の平らな胸板を撫で回し、チ○ポを握りしめて男体を確認する。

「よし、今のオレは間違いなく男だ……そういうコトだから」

 響子はガッカリした顔で、屋根裏部屋の階段を降りて去って行った。


 イカ側裸族人類の紫音も、根城としている廃工場で告知の紙を見ていた。

 紫音の近くには数名の、特殊な裸女たちがいた。

 その中の一人……無毛丘のパイパン裸女、妖女『のっぺらぼう』が、甲高い声で笑いながら紫音に訊ねる。

「きゃははははは! あたしと組んで淫乱グランプリに出場しますか……どんな女の姿にも化けられますよ、きゃははは」

『のっぺらぼう』の他にも、壁に裸体がめり込んだ『塗り壁裸女』や、生きている木綿の布が裸体に食い込んでいる『一反もめん裸女』などもいる。

 裸体に眼鏡をしただけの紫音は、のっぺらぼうの笑い声に顔をしかめながら眼鏡の縁を軽く押さえる。

「少し黙っていろ……おまえたち、野垂れ死に同然だった妖怪裸女を助けたのはオレだ……グランプリに参加するかどうかは、オレが決める」

「きゃははは、あたしたち妖怪裸女と裸男は、イカ側裸族人類に協力しますです……全部の妖女ではないですけれど、きゃはははは」

「黙っていろと言っただろう……参考までに聞くが、おまえたち妖女の中で巨大な者はいるか? 必要とする時も来るかも知れないからな」

「う──んと、あたしが知る限り一番巨大なのは……四国讃岐の『手洗い鬼裸女』ですね」

「どんな奴なんだ?」

「山と山を跨いで、海で手を洗っている裸の女です……全裸だから、アソコが丸見えなんです……きゃははは、とりあえず。あたしは何をしたらいいんですか?」

「とりあえず……オレのチ○ポの皮を剥いてナメろ

「は──い、チ○ポ、ナメま──す」

 紫音の前に膝立ちした、のっぺらぼうは紫音のペニスの皮を四方向に剥いて、赤肉色をした芯を出す。

 紫音のチ○ポは、バナナのように皮を剥くことができた。

「きゃははは……イカ臭いバナナチ○ポの中身出た、口に入れま──す。うぐッうぐッうぐッ」

 のっぺらぼうに、フェラチオをさせながら紫音は。

(タコ側裸族人類よりもグランプリで上位になれば、奴らを見下すコトができるな)と、考えていた。


 それぞれの裸族人類と、それぞれの裸女&裸男の思惑が渦巻きながら『淫乱グランプリ』の開催当日がやって来た。

 会場には、裸族人類や裸女&裸男の裸の男女たちで賑わっていた。



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