渡る世間は裸女ばかり@〔蘭花と銀牙は、タイミングがズレて絶頂する〕


『淫乱グランプリ』の告知は、宇宙船内のタコ型宇宙人の方にも届いていた。

 実験室で届けられた用紙を眺めながら軍医タコが言った。

「四年に一度開催される『淫乱グランプリ』が、ついに地球で開催決定ですか……この星の裸体化も、だいぶ進行しましたからね」

 蘭花と銀牙が裸族人類化してから、地球でもチラホラと野外露出する着衣人類が増えてきて。以前よりも裸体に対する嫌悪感は薄くなり、規制は緩くなってきている。

「コンビニに裸体にコート一枚で買い物に行く、露出女も日常風景になってきましたし……路上では発情した男女が人目を気にするコトなく、野良犬か野良猫のようにセックスしていますからね……そのうちに、セックスや裸を目にするのが、当たり前の世界に変わっていくコトでしょう」

 軍医タコは、三日三晩のトライアルセックスを続けている、蘭花と銀牙を眺める。

 銀牙は、蘭花の処女膜が再生する時間を与えない無いほどの、激しいセックスをしていた。

「あッ、あッ、あッ……はぁんはぁん、気持ちいぃ……銀牙のチ○ポ! チ○ポ! チ○ポ!

「うはぁ……オレも気持ちいぃ……蘭花のマ○コ! マ○コ! マ○コ!

 蘭花の股間は、もう何百回目……何千回目の絶頂で女の精液を尿道口から射精して、銀牙の方も絶頂するたびに乳首から男の乳を噴出させて……二人の周囲は精液と愛液と人乳で、グヂャグヂャの白濁まみれになっている。

 軍医タコは、隊長タコの方に目を向ける……今日の隊長タコは、実験室に持ち込んだドラム缶風呂で、石川五衛門の釜茹で気分を味わっていた。

「どうだ、軍医も一緒に入らないか……極楽、極楽」

「結構です、茹でタコにはなりたくありませんから……よくそんなの持ち込みましたね」

 頭にタオルを乗せて、ドラム缶風呂の外に伸ばした触手腕で。

 隊長タコ専用の玩具用着衣人類女性のマ○コで遊びながら、隊長タコが軍医タコに訊ねる。

「その送られてきた用紙に書かれている『淫乱グランプリ』に、蘭花と銀牙を参加させるのか?」

「思案中です……優勝賞金はタコ星通貨に換算すると、五百万タコスですか。主催の【地球人強制進化プロジェクト推進委員会】にしては奮発しましたね」

「ご、五百万タコスだと! 新品のタコ型宇宙船が一台、即金で買えてしまうではないか!? 今すぐ蘭花と銀牙にエントリーさせろ! 金、金、金! 銭、銭、銭!」

 軍医タコは取り出したハリセンで、隊長タコの頭を強打する……柔らかいタコ頭が凹んで、口から臓物の一部が「ムニュ」と、飛び出てきた。

「新品の宇宙船なんて贅沢です……この中古宇宙船だって、修理すればまだまだ使えます」

 口から出た臓物を体内に押しもどしながら、隊長タコが口を尖らせる。

「いつも修理するこちらの身にもなってみろ、空気漏れしている箇所の穴埋めだって大変なんだぞ、この間は危うく酸欠状態で死にそうになった」

「わたしは実験とか、なんやらで忙しいんですから修理とか補修くらいは、隊長の方でやってくださいよ……そのために、居るようなもんなんですから。ムダ飯喰わしているワケじゃないんですから」

「オレ、軍医に養われていたのか!?」

 軍医タコは隊長タコを無視して、グランプリ開催告知の紙を眺める。

「他の順位の賞金とか商品も、さほど魅力的なモノはなさそうですね……『淫らな温泉宿ペア宿泊券』とか『ご当地お取り寄せバイブ』の詰め合わせとか……おや? この副賞は?」

 少し顔色が変わった軍医タコが、セックス続行中の蘭花と銀牙に言った。

「二人とも、淫乱グランプリに参加しなさい……会場で思いっきり、淫らな行為をしなさい」

 ベットに横臥した蘭花の片足を男の肩のところまで持ち上げた体位で、性器結合をしている蘭花と銀牙は喘ぎながら。

「はぁはぁ……わかりましたタコ神二号さま……会場で、すっごくいやらしい公開セックスをします……あぁぁぁぁッ」

 と、またタイミングがズレて絶頂した。

『淫乱グランプリ』開催の告知は、クラゲ側裸族人類の【秋】と、イカ側裸族人類の【紫音】のところにも届いていた。



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