男を欲するとすれば、まず男に騎乗してみせよ@〔ウニ型宇宙人・ドクターエロ登場〕〔挿し絵あり〕
月の裏側に潜むタコ型宇宙船内にある実験室では、タコ側裸族人類の蘭花と銀牙の定期メンテナンスが軍医タコの手で行われていた。
「あッ、あッ、あッ……銀牙のチ○ポ、気持ちいぃ……あッ、あッ、あッ……合体するって、気持ちいぃぃ! 一万年と二千年前から、気持ちいぃぃ」
円形ベットの上で、背中から白い翼を突出させた蘭花は、同じく白い翼を生やした銀牙と正常位で天使のようなセックスをしていた。
何十回目かの処女喪失に、蘭花は笑みを浮かべて歓喜する。
「あぁッ……あたしのマ○コが、処女膜再生したマ○コが突かれているぅぅ……また非処女になっちゃうぅ」
ぺニスの薄皮が剥けて、童貞にもどった銀牙も腰を動かしながら蘭花とのセックスを楽しむ。
「お、オレも気持ちいぃ……蘭花、また一段と締まるマ○コになったな……うッ、もう出ちまいそうだ」
「は、早いよ!? 銀牙、あッあッあぁん……あ、あたし、まだ……ダメェ」
銀牙の腰の動きが、ギガ抽送に変わる。銀牙の乳首に白い乳が染み出てきた。
「わりぃ……もう限界……で、出るぅ!!」
激しい抽送をしながら、銀牙はチ○ポから白い精液を蘭花の膣内に遠慮なく射精して、乳首からも父乳を放出した。
蘭花はピュピュと降り注いでくる、生温かい男の乳に、恍惚とした表情をしながら遅れてオーガズムに到達する。
「はぁぁ……イク、イクゥゥ」
銀牙の絶頂から少しタイミングがズレて、尿道口から女の精液を、ドプッドプッと激しく射精しながら蘭花も絶頂する。
「はぁぁ、出ちゃった」
乳を出した男と、精液を出した女は互いを抱き締めて、存在を確認する。
タブレット端末を持って、蘭花と銀牙のデータを収集していた軍医タコが言った。
「今回も無事に絶頂しましたね……少し絶頂タイミングがズレはじめてきているのは気になりますが。まぁこれは着衣人類のカップルでもタイミングを合わせてオーガズムに到達するのは難しいので、今後の課題でしょう……銀牙は絶頂時に、乳が出るようになりましたか」
実験室の片隅に組み立てられた、西日が差し込む、アパート部屋セットの窓辺で黄昏ている隊長タコが一言。
「もう、人間の性交からは完全に逸脱してきているな」と、呟く声が聞こえてきた。
軍医タコがタブレットの画面を眺めながら、何やら難しそうな表情をしているのが気になった隊長タコが訊ねる。
「どうした軍医、そんなタコを噛んだような顔をして?」
「ちょっと、銀河系ネットで気になる、ツィッターの書き込みを見つけたので」
「どんな書き込みだ?」
「自称マッドサィエンティストを名乗っている【ドクター・エロ】のツィッターなんですがね」
「ドクター・エロって、自己顕示欲が強い。ウニ型宇宙人の、あのエロのコトか?」
「そうです……過去にツィッターで『海鮮ウニ丼を食べた』と書き込んで、ウニ星から追放された。あのドクター・エロです……タコ側裸族人類に興味を持っていて、独自の研究で裸族人類創造を行っています」
「そのエロが今度は何をしたんだ?」
「『合成裸族人類』の創造に着手しているそうです……タコ側裸族人類をベースにして」
「合成裸族人類? なんだそりゃあ」
「簡単に言っちゃうと合体怪獣みたいなもんですね……頭は○○で、体は○○で手足は○○みたいな、寄せ集めです」
「いいのか? そんな生命を弄ぶような禁断の科学……タコ側裸族人類をベースにしているのなら違法じゃないのか?」
「【地球人強制進化プロジェクト推進委員会】には、合成裸族人類を違法とする規則はありませんからね……それにわたし自身、ドクター・エロが、どんな裸族人類を作るのか楽しみなんですよ」
「そうなのか? 科学に携わっている者の感覚は、理解しがたいな」
そう言って隊長タコは首をかしげた。
同時刻……ドクター・エロの実験施設がある小惑星──ウニ型宇宙人のドクター・エロは自室の実験室で、禁断の人体実験に取り組んでいた。
怪しげな機器類が並び、電子音が唸る実験室の中央には、紫色の培養液が満たされた円柱型の巨大水槽が設置され。
その中に、首の無い裸の女体が首の断面に、電子コードやチューブの束が接続された状態で浮かんでいた。
よく見ると培養液の中に浮かんでいる、首なしの女体は胸を隆起させて呼吸をしている。
水槽の近くには、顔の半分を透明なクリアーパーツで被い、ウニ脳が丸見えのウニ型宇宙人……ドクター・エロがウニの体から出したマジックハンドを使って機器を操作していた。
「ウニウニ……ウニウニ」
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