利用されるタコスケと百鬼姫@

 狐導師の紫音が百鬼姫を。
「ちょっと個別に話しがある」と……。
 近くにあった薪〔まき〕小屋の裏へと連れていった。

 百鬼姫の姿が見えなくなると、我美がタコスケに言った。
「さあ、心置きなく相談するっス」
 タコスケはドミノマスクで目元を隠した蘭花に、投げつけたキ○タマを蹴り返されたコトを我美に伝える。

 タコスケの話しを聞いた我美は、腕組みをしてうなづく。
「うんうん、昔のスポーツアニメとかでよくある展開っスね……必殺技が破られた、主人公が苦悩するという」
「どうすればいいですか? 天狗導師さま」
「そんなの決まっているっスよ」

 我美は夕暮れの空に輝く星を指差して言った。
特訓っスよ!! 必殺技を破られた主人公は古今東西……砂浜で腰にロープで結わえたタイヤを引っ張ったり、山籠りして熊や牛と闘ったり、滝の上から丸太を抱えて滝壺に落下したり、クレーンに吊り下げられた鉄球に体当たりするっス」
「いや、オレそういうの暑苦しいのは苦手だから……もっとお手軽な方法で」
「楽してレベルアップして新必殺技獲得っスか……最近の新人類はドライっすね……しかたが無いっス」
 我美の腰に淫乱平成ライダーのベルトが出現する。我美は変身アイテムをベルトにセットした。
「変身……音ゲー&スポゲー&エロゲー」

 我美の両目が天狗面の下でクルッと白目を向く、白眼の我美が言った。
「これから音符を流すっス、その音符に書いてある体の部位で音符を叩くっす……決められた数をクリアーできれば、レベルアップして魔球が投げられるようになるっス……はじめるっスよ」

 我美が自分の体を叩くたびに音符が現れて、タコスケの方に流れる。音符には『尻』とか『チ○ポ』とか体の部位名称が書いてあった、タコスケはリズムに乗って指示された部位で音符を叩き消す。
「次は尻っスよ、続く音符はチ○ポ、腰を突き出すっス、次は竿を持ち上げて玉で叩くっス」

 タコスケが最後までゲームをクリアーすると、レベルアップして魔球が可能になった。
 淫らな音ゲーで汗だくになったタコスケが、我美に聞いた。
「これで本当にパワーアップしたんですか? 導師さま」
「確かめてみるっス」
 河童面を被った秋が、分厚い鉄板の壁を地面に突き刺す。
「さあ、あの鉄壁に向かってキ○タマを投げるっス

 タコスケが取り外したキ○タマを壁に向かって投げる。
 大きく足を上げる投球フォームから投げられたキ○タマは、風圧でひしゃげたようになって、炎をまとい鉄壁を凹ませた。
「キ○タマが燃えた!?」
『燃えるキ○タマ魔球』っス……他にも『消えるキ○タマ魔球』とか『分身キ○タマ魔球』とか、いろいろ場面に応じて使い分けるっス……次はサッカーみたいにキ○タマを足で蹴ってみるっス」
「自分のキ○タマを蹴るんですか!?」
「玉は友だち、怖くないっす」

 タコスケはサッカーでゴールキーパーと一対一で対峙する、PKのようにキ○タマを蹴って鉄壁に穴を開けた。
「やっぱり、投球よりも蹴球の方が威力があるっスね……ボクじゃなかった、ワタシの特訓指導は終わりっス。あとは河童導師の秋から話しがあるそうっス」

 勝手に我美から、名前を暴露された秋は河童面の下で「チッ!」と短く舌打ちする。

 秋がタコスケに言った。
「あたしが操る着衣人類の女の子を、タコスケのキ○タマに住み着いているある裸女と協力させて、タコ側裸族人類……今は『オタスケ仮面二号』と名乗っている蘭花をビアンに堕とせ。おまえも邪魔する『オタスケ仮面』が女性同士の快感に溺れて邪魔しなくなれば、裸女ゲットも楽になるだろうからな」

 疑うコトを知らない実直で従順なタコスケは、秋の言葉にも素直に従う。
「わかりました河童導師さま、それでキ○タマの中にいる、どの裸女さんに手伝ってもらうんですか?」
「それはだな……」
 秋はタコスケに一人の、アニロボ裸女の名を告げた。



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あきゅろす。
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