裸女もんゲット!!A〔挿し絵あり・ブル美〕

 ドミノマスクで目元を隠した全裸の蘭花は、裸ネコに「後は頑張ってね」と言い残して飛び去っていった。
 裸ネコは「にゃあぁぁぁ!」と鳴くと、壁に飛びついて爪を立てて壁を登り逃げようとした……が、裸ネコはタコスケに背を向けたまま、ズルズルと飛びついた壁を引っ掻いて下がってきた。

 タコスケのキ○タマの中から声が聞こえた。
《はわわわ……あたしの四次元パワーで、裸女捕獲に協力するです》
 タコスケの鼻の穴と耳の穴から、鞭毛〔べんもう〕のようなモノが出てきてクルクルと振動した。

 次の瞬間、裸ネコの体は壁にしがみついた、カエルのような格好のままタコスケの方に向き。空中でクルッと頭を下にしてひっくり返った。

「にゃにゃにゃ?」
 恥ずかしい格好で空中に浮かぶ裸ネコ……タコスケのキ○タマから、四次元怪女『ブル美』が出てきて裸ネコに頭を下げる。

「変な格好で空中停止させて、ごめんなさいなのです……はじめまして、あたしは四次元怪女・ブル美です。ちなみに、赤いテルテル坊主のような円盤生物怪女・ノー●娘の『ノー羅』と、珊瑚みたいな突起物を裸体に生やしたミサイル大好きな超怪女・ベロク●ン娘の『ベロ莉』とは大の仲良しなのです……さあっ、タコスケさん裸女にキ○タマ投げつけてゲットしちゃってください」



 タコスケは裸ネコの額に向かってキ○タマボールを投げつけて、見事捕獲に成功した。
「ふにゃあぁぁ!」
「長靴をはいた裸ネコ、ゲット!!」


 裸ネコがゲットされた様子を近くの鋭塔の屋根と、童話の家の屋根で別々に見ていた裸の男女がいた。

 イカ側裸族人類の紫音と、クラゲ側裸族人類の秋だった。
 離れた屋根に互いの存在を意識しながら、ぺニスをピクッと動かして鋭塔の避雷針につかまった裸眼鏡の紫音が言った。

「新人類のタコスケと、四十八体の裸女にエロパーツを奪われた百鬼姫か……蘭花の胎内にイカの子種を仕組むのに利用できそうだな」

 童話の家の屋根に、犬がお座りをしているような格好で座っている秋が抑揚が無い口調で言った。
「タコスケのキ○タマに住んでいる裸女の力を利用すれば、蘭花を真性ビアン化させることも可能かも知れない……響子を操ってタコスケと絡ませてみるか」

 二人の裸族人類が、そんな思惑を張り巡らせていると。
 天狗面を被った我美が飛んできて、紫音と秋の位置から三角点になる屋根に着地した。

 天狗面を外して、我美が二人に言った。
「何やら、二人でそれぞれの画策しているみたいっスね……ボクの計画の邪魔をしたら潰すっスよ」

「邪魔するつもりはない、我美の計画に支障が出ない範囲内でやるつもりだ」
「本当っすか、恥骨伝導で確認させてもらうっす」
 我美は秋の近くに行くと、向き合う形でピタッと腰を密着させた。
「さあ、恥骨を振動させて計画を教えるっす」

 裸族人類同士が恥骨伝導で意思を伝え合う。
「あぁぁ……恥骨に振動が伝わってくるっス。秋の計画はボクの計画に支障は出ないみたいみたいっス……さあ、次は紫音と恥骨伝導するっス」

 我美は男裸族の紫音とも、腰を密着させて恥骨で密会した。
「紫音の計画は微妙っスね……タコスケと百鬼姫の仲を壊さないように注意するっス」
「わかった」

 紫音は狐のお面で人相を隠し、秋は河童のお面で顔を隠した。

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あきゅろす。
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