裸女もんゲット!!@

 ジャクリーン・オー・ランタンたちが、移動しているタコスケのキ○タマの中で会談をしていた頃……『童話の町』の喫茶店で『長靴をはいた裸ネコ』と『女桃太郎』が談話をしていた。

 羽飾りが付いた、ツバが広い帽子から出ている猫耳を動かしながら裸ネコが言った。
「にゃにゃ、桃にゃん知っているかにゃ……この童話の町にも、ついに裸女もんGOの狩り人。新人類のタコスケと百鬼姫が現れたって噂にゃ」

 裸身に陣羽織を羽織り、日本刀を携えた女桃太郎が、玉露茶をすすりながら返答する。
「らしいな……女鬼ヶ島の首領でオレの友人の『温羅』〔うら〕も、ゲットされてキ○タマの中でイカされてから、解放されたらしい」
「はにゃ? あの強い女鬼の温羅がにゃ?」

「裸ネコ、おまえも気をつけろよ……おまえは特にフラフラと出歩くクセがあるからな」
「わかったにゃ」
「危なくなったら、助けを求めろ……オレが近くにいない時には、オタスケ仮面という裸の男女が空から、時々助けに来てくれるらしい」
「時々かにゃ? そのオタスケ仮面ってにゃに者かにゃ?」

「晒している裸体を見れば、すぐに誰だかわかるらしい……暗黙の了承で正体は気づいても、指摘しないのがヒーローに対する最低限の礼儀だからな……ドラ●ンボールのグレートサ●ヤマンを見た時みたいに」
「わかったにゃ」

 女桃太郎と別れた裸ネコは、尾骨から生えている尻尾を振りながらブラブラと、町をお散歩していた。
 野良猫に混じって毛繕いをしたり。地面に座って、片足を上げた淫らなポーズで猫特有の性器ナメをやったりした。

(にゃにゃ、自分の性器をナメ回すと気持ちいいにゃ)
 裸ネコが袋小路で自分の女性性器をナメていると、ふいに声が聞こえた。
「裸女もんGO! 裸女発見!」

 顔を上げた裸ネコ は、イケメンの裸の男と、男に添うように立っている股間を葉っぱで隠した、●学生くらいの女の子を見た。

 裸ネコには、その男女が噂されているタコスケと百鬼姫だと、すぐにわかった。
(しまったにゃ! 後ろは袋小路だったにゃ!)
 咄嗟に両手を打ちつけて出現させた魔法円の中から取り出した、紅い魔本を開いた裸ネコは開いたページに書かれていた呪文を口にする。
「フザケルニャ!」

 呪文を耳にした百鬼姫の両目が白眼に裏返り、文楽人形のように開いた口から電撃が裸ネコに向かって飛ぶ。
 間一髪に雷撃を避ける裸ネコ。

 百鬼姫は、いきなり口から発射された稲妻にキョトンとした。
「はにゃにゃ、危なく自分の発した呪文で黒コゲになるところだったにゃ……味方がいない今は、紅い魔本の呪文は使えないにゃ」

 タコスケが股間からキ○タマを取り外して、投球の体勢に入ったのを見た裸ネコは、天に向かって助けを呼んだ。
「誰か助けるにゃぁぁぁぁ!!」

 裸ネコの声に応じるように、空から白い翼を羽ばたかせて裸の男女が降りてきた……目元だけを隠した黒いマスク〔名称・ドミノマスク〕人相を誤魔化している男女の晒している裸体を見ると、タコ側裸族人類の蘭花と銀牙なのは一目瞭然だった。

 白い翼を背中に収納して、背中会わせで立った銀牙が言った。
「裸女から助けを求められればやってくる……オタスケ仮面一号!!」
 蘭花が続けて言った。
「同じく、オタスケ仮面二号!! 参上」

 蘭花と銀牙に再度、助けを求める裸ネコ。
「助けに来てくれたんだにゃ、裸族人類の蘭花と銀牙が」

 蘭花と銀牙が首を横にブンブン振って全否定する。
「ち、ちがう……あたしたちは、蘭花と銀牙とは別人なの!! 謎のオタスケ仮面だから」
「なんでもいいにゃ、この危機的状況から助けて欲しいにゃ」

 タコスケは、キ○タマボールを裸ネコに向かって投げた。
 咄嗟に反応した蘭花が、裸ネコに投げつけられたキ○タマを回し蹴りで弾き返す。

 タコスケは弾き返されたキ○タマをキャッチして、実際にキ○タマを蹴られたような痛そうな顔をした。

 裸ネコが蘭花に言った。
「そのまま、やっつけちゃって欲しいにゃ! キ○タマ握り潰しちゃえ
「ごめん、これ以上は助けられないの……こちらにも事情があるから」
「なんにゃ? それ? 助ける意味にゃあ」


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