裸の女たちを求めて…タコスケと百鬼姫の旅Aタコ坊主

 呆然としているタコスケに源ロクが、勝手に説明をはじめる。
《創造主のゴールデン・ハンマーの影響を受けないのは……動物は創造主を畏敬する気持ちなんざ、これっぽっちも持ち合わせていねぇからな……別宇宙の創造主に作られた者も、この世界のゴールデンハンマーの影響は受けねぇ……おれっちみてぇな、人の手が加えられた機械もゴールデンハンマーは無関係だ……あと、影響を受けねぇ存在と言ったら》

 源ロクはタコスケの股間を凝視する。《おまえさん、過去にと名の付く者と接触して何か体にされたかい? 貧乏神でも、疫病神でも、死神でもなんでもいい》

 タコスケは毒沼の女神から、強引にキ○タマを押し込まれたコトを語った。

《そのせいか、股間から奇妙なパワーを感じていたのは……タコスケが塵に還らなかったのは……女神と接触してキ○タマを移植されたからだ。タコスケの体は神に近づいているんだよ……創造主と言えども神は消滅させられないからな》
「オレが神に近い存在? でも百鬼姫は消えてしまった」

 源ロクは、タコスケが脱いで置いた。カボチャ頭にキセルの雁首を叩きつけて、カボチャランタンを叩き割る。
《心配するな、仲間の源サンがリアルタイムで見ているモノが、全運び屋ロボット『源シリーズ』に同時配信されている……すぐに姫さまは復活する、ほぅら》

 源ロクの言葉通り、タコスケの腕の中に消えたはずの百鬼姫がいきなり現れた……タコスケに抱かれた格好でキョトンとする百鬼姫。
「オレ、いったいどうしたんだ? 一瞬、塵になって消えたような気がした?」
「百鬼姫……良かった」
 タコスケは百鬼姫を再度、抱き締めて百鬼姫の唇を奪う。
「タコスケ? んんっ……」
 キスされた百鬼姫はタコスケの首に両腕を回すと、タコスケに身を任せた。


 そして創造主が、選ばれし十人の対抗者によって宇宙に追放されたと知ったタコスケと百鬼姫は、失われたエロパーツを取りもどす旅を再開した。


 創造主が追放されてから約一ヶ月後……四十八体の裸女像を安置した、通称『裸女寺』

 雷鳴が轟き、稲光が走る風雨の夜……袈裟〔けさ〕を着た、一体のタコ型宇宙人が本堂で木魚を叩きながら経文を読んでいた。
 タコ坊主の目前には、ブロンズ像になった裸身の蘭花と銀牙が並べて置かれ。二人の裸身は汗をかいたように、濡れ光っていた。

 ポクッポクッと木魚の音が雷鳴の間に響き、読経の声が本堂に広がる。蘭花と銀牙のブロンズ像の表面に細かい亀裂が走り……二人の裸身を被っていたブロンズタールが、剥がれ落ちて中から肌色の裸族人類、蘭花と銀牙が現れた。

 いつしか雷鳴を伴った黒雲が去り、雲の隙間から本堂に差し込む月光が蘭花と銀牙の裸体を照らす。

 読経をやめたタコ坊主が、蘭花と銀牙に向かって言った。
「溶液でブロンズの表面を拭ったから、復活したか……気分はどうじゃ? 二人とも」
「清々しい気分です、あなたは?」
「軍医タコの遠縁にあたる者じゃ……軍医から、しばらくおまえたちを預かるように言われておる。そうじゃな、儂のコトは『タコ神三号』さまとでも呼ぶがよい」
「タコ神三号さま……」

 タコ坊主は触腕を伸ばすと、蘭花の股の間をクチュクチュと触りはじめた……弄ばれて身悶える蘭花。
「あふッ……あぁ」
「おまえたちは、ブロンズ像になっている間、参拝者の慰みモノになっていたのじゃ……無抵抗で全身を撫で回されていたのじゃよ」

「あふッ……はい、タコ神三号さま。されるがままに、裸体を撫で回されている感覚ありました……ふぁぁ」

 銀牙が自分のペニスを擦りながら言った。
「オレもチ○ポとかキ○タマを重点に触られ、全身を好き放題に撫で回されても何もできませんでした……タコ神二号さまと、一号さまは今どこに?」

「軍医は日頃の疲れを癒すために、温泉地に隊長と一緒にしばらく滞在するそうじゃ……その間、儂がおまえたちの肉体を取り扱い説明書の注意書き範囲なら、自由に扱って良いそうだ、さっそくじゃが二人に頼みたいコトがある」

[前戯へ][後戯へ]

12/31ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!