裸の女たちを求めて…タコスケと百鬼姫の旅@百鬼姫の体にもどった愛液

 体力の回復したジャクリーンが、百鬼姫に訊ねる。
「どう? 自分の体で何か変化した感じはあった?」
 百鬼姫は自分の股間をまさぐっていた手を性器から離して眺める。
 百鬼姫の指先は大量の愛液で濡れ光っていた。

 百鬼姫が驚いたように、自分の体から出てきた体液を眺める。
「なんだ? コレは?」
「あらっ、体に愛液がもどったのね……おめでとう」
「これが愛液……あうッ!?」

 百鬼姫は、いきなりハァハァと犬のように舌を出して、狂ったような目つきになって呟きはじめた。
チ○ポ……チ○ポ……チ○ポ欲しい……ハァハァハァ」
「あらまぁ、エロパーツが一つもどったら……『チ○ポ発作』が発症してしまったわね……このままだと、ビッチな姫になってしまう」

 百鬼姫の変貌に慌てるタコスケ。
「ど、どうすればいいんだ」
「簡単よ、チ○ポを触らせてあげれば発作は治まる……タコスケのチ○ポを触らせてあげて」

 タコスケは百鬼姫に向かって、自分のペニスを突き出す。
「さあ、百鬼姫……チ○ポですよ
「あぁ……男のチ○ポ」
 百鬼姫は嬉しそうにタコスケのモノを擦り、発作が治まった安心感からかタコスケのチ○ポを握ったまま、スーッスーッと眠ってしまった。
 安心したタコスケの顔が、一時的にタコへともどる。

 ジャクリーンが百鬼姫の寝顔を覗き込みながら言った。
「無邪気な寝顔……あなたたち、レースが終了するまでこの部屋に隠れていなさい、この時期に外を出歩くのは創造主に遭遇する危険が高いから……タコスケ、あなたは百鬼姫にとって必要な男性だからね……この部屋でカボチャを被っていれば、誰からも怪しまれないから」
 と、言ってタコスケに中をくり抜いた、カボチャを手渡した。


 創造主が『性器のオマン耐久レース』で優勝して、人類を塵に還る『ゴールデンハンマー』を 手にしてから数日後……鳥茅早市の一部の住人が塵になって消滅したと、不安なニュースが流れ。
 空が割れて、創造主が十人の対抗者に宣戦布告をしてから数十時間後。

 タコスケと百鬼姫は、城アパートの最上階にある天守閣ルームで、座位の形で裸抱擁してキスを続けていた。
「んんッ……んん」

 美形のタコスケに抱きすくめられた百鬼姫も、タコスケの首に両腕を回して抱きつく。

 タコスケは百鬼姫にキスをしながら、同時に愛液で濡れる秘部をクチュクチュと、チ○ポをあてがっていじくっているのを……部屋の隅に体育座りした源ロクが眺めていた。

 唇を離したタコスケが百鬼姫に訊ねる。
「どう? 感じた?」
 首を横に振る百鬼姫。
「ぜんぜんダメだ……濡れてキスされても、何も感じない」
「焦らなくてもいいよ、体のパーツがまだ揃っていないんだから……少しづつ集めていこう」
「優しいんだな、タコスケは……頼む、ずっとオレの近くにいてくれ」
 百鬼姫はギュッとタコスケを抱き締める。
「怖いんだ……こんな、不感症な体の女を好いてくれる男は世界にタコスケしかいない、と思うと」
「離れないよ、百鬼姫とは合体しよう」

 百鬼姫がうなずき、セックスの体勢に入る。
 タコスケは、仰臥 〔ぎょうが=仰向けに横たわること〕した百鬼姫のポッカリと開いた膣穴に、ペニスを押し入れると抽送を開始した……ヌチュヌチュ。

 タコスケの腰が百鬼姫の膣内を掻き回すようにグラインドする処女膜も絞まりもない、ただの濡れた穴だった。まったく反応が無い百鬼姫の体に数回、抜き挿しを行ってからペニスを抜去する。
 百鬼姫は不安そうな表情でタコスケにしがみついて叫ぶ。
「感じない! タコスケからセックスをされても何も感じないよぅ!!」

 百鬼姫の目から初めて涙が頬を伝わり。タコスケが百鬼姫を強く抱き締めようとした……その時、衝撃波が大気を震わせ。
 百鬼姫の体は塵になって、タコスケの腕の中で崩れ消えた。

「!?」
 何が起こったのかわからないでいる、源ロクがタコスケに言った。

《創造主がついに、ゴールデンハンマーを使って、人間を塵に還しやがった……なんてコトをしやがる》


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