タコスケと百鬼姫@

 タコスケは、股間から取り出した【キ○タマボール】を眺める。
 睾丸液でヌメッと濡れていて、赤と白に色分けされた機械玉だった。
(こんなモン、いったい何の役に立つんだ? 取り外しができるなら、捨ててもいいけれど……左右のバランス悪くなるし)

 とりあえず、タコスケはキ○タマボールを袋の中にもどした……その途端、キ○タマが振動して、キ○タマをもどした側の片目に奇妙な表示が映った。

 前にいるノーミン族の裸女娘たちを、一人一人囲むように緑色のサークルが出現した。
 さらに視界の中には『裸女もんGO』『ノーミン裸女までの距離0メートル』の、表示が現れ。

『キ○タマボールを本稼働させて、キ○タマを裸女に投げつけてゲットするには、キ○タマのエネルギーが不足しています充填してください』の、表示が現れた。

 悲鳴を発して片目 を押さえるタコスケ。
「うわっ!?(今のなんだ!?)」
 ノーミン娘の一人が心配そうにタコスケに訊ねる。
「どうしました?」
「いや、なんでもない」
 片目から手をどけると、裸女を囲っていたグリーンサークルや表示は消えていた。
(本当になんだったんだ??)


 タコスケはノーミン谷の裸女たちの勧めで、今は使われていない森の木こり小屋にしばらく住むコトにした。
 生活に必要なモノは衣服を除いて、ノーミン娘たちが代わる代わる持ってきてくれたので不自由はなかった。

 ノーミン谷の裸女娘たちは、一日中タコスケの小屋に入り浸り、タコスケが弾くギターの音色を聴くのが、いつの間にか娘たちの日課になっていた。

 そんな中、タコスケはいつも娘たちからは少し離れた位置で、着ぐるみを着たまま、こちらを見ている灰色カバのノーミン族が一人〔一匹?〕いるコトに気づいた。
 頭にリボンと花飾りをしているところを見るとメスらしい。

 タコスケが、それとなくノーミン族の娘に聞くと。小屋でも着ぐるみを脱がない人物は元々ノーミン谷の住人ではなく。
 ある事情から、ノーミン谷に連れてこられて隠れ住んでいるとのコトだった。

 着ぐるみを脱がない娘について教えてくれたノーミン族の娘が言った。
「あの子の名前は『百鬼姫』〔ひゃくきひめ〕元々は高貴な身分の姫様らしいんだけど……今はブリキ人形のような『源ロク』という運び屋ロボットと一緒に住んでいる……あたしたちとは、あまり喋りたがらない子だから」
「ふ〜ん、そうなのか」

 その日から、タコスケは着ぐるみカバの百鬼姫の存在が気になりはじめた。
 ある日の夕刻、タコスケが一人で夕飯の支度をしていると、カバの着ぐるみを着た百鬼姫が小屋にやって来た。

 小屋に入るなり、百鬼姫はタコスケの方に、ライオンの尾みたいな房尾のヒップを向けて言った。
「オレのケツを触って弄べ」多少、ぞんざいな口のきき方をする姫様だった。

 タコスケが少し困り顔で返答する。
「触ってもらいたいなら、着ぐるみを脱いでもらわないと」
「そうか……そうだよな、やっぱり」
 百鬼姫は首の後ろに手を回して、背中のファスナーを下ろした。
 カバの中から刃物でザックリ髪を、前下がりショートボブに切った、小柄な娘が現れる。

 百鬼姫が言った。
「これならいいだろう、さあケツを撫で回せ」
 タコスケが百鬼姫のヒップを撫で回す……姫は無反応だ。

「やっぱり何も感じないケツじゃダメだ、乳だ」
 百鬼姫はクルッとタコスケに胸を向けた、さほど大きくない膨らみかけの乳房を突き出す。

「さあ、今度は乳を、いやらしく嬲れ〔なぶれ〕」
 タコスケは百鬼姫の愛らしい乳房を撫で回し、ついでに乳首もいじくる……胸を愛撫されても、百鬼姫は無反応だった。
「やっぱり乳もダメか……邪魔したな」
 そう言うと百鬼姫はカバの着ぐるみを着て、小屋から出て行った。

 翌日の夕刻になると、また百鬼姫が小屋にやって来た。
 百鬼姫はいきなり、着ぐるみを全脱ぎして全裸になると、ベットに裸体を仰向けで横たえてタコスケに言った。

「さあ、オレの体を好きなだけ弄べ」
 タコスケは、百鬼姫の裸身を撫で回して愛撫した。
 胸を触っていると乳首がポロッと取れて、タコスケが慌てて押し付けてもどす百鬼姫が言った。

「乳首は陶器で作った偽物だ……オレの体は所々、陶器や木で補っている箇所がある……胸だけじゃなくて下半身も触れ」



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あきゅろす。
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