進撃しない巨人@創造主の【巨人製造計画】失敗

 地下室には浅いプールに膝を曲げて仰臥した、響子顔の巨人と愛液採取をされている数人の女性たち……それと拍手で女将たちを出迎えてくれているリラ博士とは対照的に、杖を構えて敵対意識を剥き出しにした創造主がいた。

 リラ博士が朧女女将に言った。
「好奇心を満足できるセックス行為だ……約束通り、巨人は解放しよう」
 リラ博士が手元のリモコンスイッチを操作すると、巨人の手首と足首を拘束していた手枷と足枷が外れ。
 同時に愛液採取をされていた女たちの拘束も解ける。

 マリオネット化が解除された響子が、こちらを眺めている女巨人を見て驚きの声を発する。
「あたしと同じ顔!? どうして??」

 響子が驚いていると、動いていたエレベーターからディロックが降りてきた。
「朧女のお母さんは、上で人間にもどった男性たちとエッチを楽しんでいるんだね……ボクのチ○ポで、愛液採取されていた女性たちのメンタルケアをしてあげるんだね」

 ディロックは、愛液採取から解放された惑星リラの女性たちに近づく、ディロックの性器から漂ってくるフェロモンを嗅いだ女たちは惚けた表情になり、その場から離れられなくなった。

 愛液採取椅子の上にいる、一番近くの女性に近づいたディロックは、女性の足首を握ってV字開脚させる。
「怖くないんだね……ボクの本当のチ○ポを見せるんだね」
 ディロックの亀頭部分がボルトかネジが回るように皮の中に引っ込み、代わりにワインの栓抜きのような亀頭が回りながら出てきた。

 女性は初めて見るブタの性器に、表情を強張らせる。
「コレを入れるんだね」
 小柄なディロックは螺旋状の亀頭を女性に押し込んで、腰を動かしはじめた。
「あッ、あッ、あッ」
 抽送されている女性は喘ぎの嬌声〔きょうせい〕をあげた。

 ディロックがセックスをしているのを横目にリラ博士が言った。
「わたしは猿……もとい、わたしたちはこの場を去る。巨人製造計画は完全に失敗だ。創造主よ、潔く撤退しようではないか」

「冗談じゃないわい!! ここまで育てた巨人を簡単に手放せるか!! この巨人を巨●兵と名づけて、七日間の炎の洗礼で世界を滅ぼしてやるわい!! ひょひょひょ」

 朧女女将が朧女の『バジリスク』と称される天性の淫眼で創造主を睨む、睨まれた創造主は「うッ!?」と、短い声を発して射精すると、股間を押さえてその場にうずくまった。

 響子顔の巨人が上半身を起こして、女将たちに不安気な表情で訊ねる。
「あのぅ……あたし、これから先、どうしたらいいんでしょうか……これ以上、成長しなくてもいいんですか?」

 唇に人指し指を添えた朧女女将が答える。
「そうねぇ……胸にカラータイマー付いているんだし、空飛んで『エロトラの星』に身を寄せてみたら……エロトラの乳と母も、快く迎えてくれると思うから。宇宙空間くらい飛べるわよね、エロトラの星がある、エロ78星雲の場所知っているわよね」
「飛んだコトはありませんが飛べるとは思います……エロトラ族の星の場所、なぜか知っています……夕日の中を西の空に向かって飛んでいけばいいんですよね。エロトラの星へ行ってみます」

 響子顔の女巨人は立ち上がって地下室の天井を突き破ると、空を見上げて片手を挙げると。

「ジョワァァ!!」と、叫ぶと夕闇迫る西の空に向かって飛び去って行った。


創造主の【巨人製造計画】失敗



〔捕獲された女型の巨人〕



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