荒野で楽しくピクニック気分でセックス@

 苦笑する土門。
「よくよく考えてみたら荒野の道路なんて、あって無いようなもんだもんな……黒女豹なんとかしろ!!」

 タンクローリーと並走する黒女豹は、なんとかタンクローリーの後部に飛び移るコトに成功した。

 首から下網全身タイツの格好で、タンクローリーの後部に張りついた黒女豹は。
(で、思わず飛び移ってしまったけれど……この状況から、土門はあたしにどうしろと? あたし、怪盗でアクションスターじゃないから。走っている車両をどうこうするなんて無理)

 黒女豹が張りついたまま疾走するタンクローリー、土門がトウカに次の指示を出す。
「トウカ! おまえの能力でなんとかタンクローリーを止めろ! フロントガラスにへばりつけ!」

 タンクローリーのフロントガラスに、ベチャと太陽の光りを屈折させて、半透明のクラゲみたいなトウカの女体が張りついた、ガラスに密着して肉マンのように潰れた半透明の乳房が生々しい……トウカが前面ガラスを遮ってもタンクローリーは止まらない。

「ハルカ! おまえが最後の希望だ! 緑色の裸女になって暴走タンクローリーを止めろ!!」

 疾走してくるタンクローリーの前に立った超女ハルカが「ハルカフラッシュ!」と、叫んで緑色の怪力娘に変わる。

 今回の変身は緑色の裸体をした『裸ガテン娘』だ。作業ヘルメットを被った裸ガテン娘のハルカがタンクローリーに向かってヒッブアタックで飛んだ。

 ハルカのヒップが暴走タンクローリーを停止させる、運転席のドアを開けて、まんまゴリラ姿のリーが降りてきて、車両前に集まってきた土門たちに頭を下げる。
「お手数をお掛けしました、ブレーキが壊れて止まれなかったもので……お陰で助かりました、半裸人類の土門カシスさんと、黒女豹さんですね……ファンなんですサインお願いします、他の方も寄せ書きのような形で」

 土門と黒女豹が差し出された色紙にサインすると、続いてハルカとトウカもサインした。
 サインの終わった土門がリーに言った。
「オレたちがタンクローリーを止めた理由は、わかっているな」
「はい、リラ博士から輸送妨害はあるはずだと、聞かされています……巨人の成長阻止が目的ですよね」

「ゴリラだから殴り合いで、略取を阻止するか?」
「そんな人間みたいな野蛮なコトはしませんよ、裸族人類が存在する退屈でない世界の平和的解決のルールに従って解決します……ゴリラのわたしは人間とはセックスできませんから、代理人の方にお願いします」

「代理人?」
 土門が首を傾げていると、軍用トラックの助手席ドアを開けて赤いドレスの女が降りてきた。
「その代理人とは、わたくしのコトですわ……タンクローリーの護衛者ですわ」

 現れたのは70年代裸女の『ロボット裸女エス』だった。
 エスに続いて、ガ●ツに登場するような体にピタッとフイットしたボディースーツを着た男女が、ゾロゾロとトラックの荷台から降りてきた。

 エスが言った。
「あなた方、半裸人類にはなんの遺恨もありませんが……」
 ここで土門が口を挟んでエスの言葉を遮る。
「70年代裸女と、縁があるリラ博士からの護衛の頼みで断れなかったんだろう……実の父親からのエナジー注入は気持ち良さそうだったな……他人目からは【近親相姦】を楽しんでいるようにしか見えなかったけれどな」

 土門の言葉に動揺するエス。
「ど、どうして……わたくしとお父さまの月一回の秘密行為を知っていますの?」
「ちょっと【第四の障壁】の力を利用して白日夢を覗いてみた……読者に説明省略するためにな」

「【第四の障壁】? 白日夢? 読者? なんのコトかさっぱりわかりませんわ……お父さまと、わたくしの関係が知られた以上は、わたくし身の潔白を証明するために脱ぎますわ……ゴー!」

 ロボット裸女エスは意味不明に、赤いドレスを脱ぎ捨てて裸になった。





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あきゅろす。
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