巨人解放作戦B地下室で成長を続ける巨人

 闇遺伝子ブローカー……それは、マッドサイエンティストが蚊型メカを使って。こっそり採取した遺伝子を仲介売買して利益を得ている人でなしの、ヒトデ型宇宙人の副業だ。

「『従順な性質の着衣人類の遺伝子細胞』をベースに、『エロトラ族裸女のエロトラの乳と母の巨人遺伝子』『すめらぎ皇国皇女の巨人遺伝子』をミックスして作ったエデン巨人だ……進撃する巨人だ、残念ながらエデンの園は後作りになるだろうが」

「なぜ、一気に巨大化させないのじゃ? 段階的に成分の異なる成長促進液を購入して?」
「急激な巨大化は細胞への負担が大きすぎる、次の運搬されてくる最終成長液のつぎ足しで、天を支える大きさまで成長する」
「まるで、老舗の焼き鳥のタレみたいじゃわい……つぎ足していく、成長促進液とはな」

 創造主は倉庫の隅で、並べられた分娩診察台のような椅子に手足を固定され、愛液採取されて喘いでいる女たちを眺めた。

 リラ博士が惑星リラから連れてきた女たちで。なんでも毎日採取して精製した愛液エキスを、成長促進液に加えないと、十分な巨大化効果が得られないらしい。

 リラ博士が言った。
「使用したエロトラ族遺伝子を活性化させるためには、エロトラの母と乳の愛液成分が必要だとわかった……エロトラの母と乳を拘束して、愛液採取をするワケにもいかないので、惑星リラの女たちの中からエロトラ族と近い成分の愛液を出す女を探して連れて来た」

 固定された女たち無機質な機械のチ○ポに機械姦されて「あぁん、あぁん」喘ぎながら愛液を採取されている。

 巨大プールの中で仰臥で横たわっている、響子の顔をした巨人娘が創造主に恥ずかしそうに訊ねた。

「あのぅ……創造主マスター、そろそろ足を閉じてもよろしいでしょうか? お二人に股間を見られていると恥ずかしくて」
「ひょひょひょ……足を閉じてもいいぞ、素直な娘に育ったものじゃ。もっと大きく成長するのじゃぞ」

「はい、創造主マスターがんばって、成長促進液を吸収して成長します」
 巨人響子は静かに両目を閉じた。


 その頃……土門たちは輸送タンクローリーの荒野ルートで、成長液を積んだタンクローリーが来るのを先回りして待っていた。
 岩の上に立って、双眼鏡で荒野道を見ていた怪盗黒女豹が土門に言った。
「タンクローリーなかなか、来ないわね町のセルフガソリンスタンドでタンクローリーを見つけた時は、少し驚いたよね……まさか、運転席から出てきたゴリラが、セルフ給油している光景なんて初めて見た」

 岩の陰には土門カシスと、股間と胸を手で押さえ隠した控えめな裸女『超女ハルカ』がいた。

 土門が岩陰の周辺に向かって探るように言った。
「トウカいたら存在を示せ……おまえは姿が見えない無口だから、たまに所在を確認しないとな」
 土門の左側の何もない空間でバチッと電気の火花が散った。

『透明裸女・トウカ』男の前で股を開いていても気づかれない女……寂しさから一晩中、電気ウナギを抱いて寝ていたら電気ウナギの能力が身についた女。

 土門がトウカが立っているらしい場所に向かって話す。
「オレたち半裸人類は、裸族人類のように意識して電磁波を見たり聞いたりは、できないからな……透明なおまえの姿を捉える目を持っていない」
 土門が話していると、少し離れた場所にあった小石がフワッと浮かんで投げられたように飛んでいった。

「こらっ! トウカ、人が話している時はちゃんと話している相手の前で聞け! 誰もいない空間に向かって、オレが独り言しているみたいじゃねぇか!」

 土門が怒鳴っていると、双眼鏡を覗いていた黒女豹が言った。
「土門、タンクローリーが土埃をあげて荒野を走ってきたよ……あれ? タンクローリーの後ろから続くように一台の幌付き軍用トラックがついてきている? ガソリンスタンドで見た時にはいなかったのに?」

「どこかで合流したんだろう……計画に変更はない、じゃあ手筈通りに」

 土門たちは、それぞれ指定の位置についた、
 黄色い作業用ヘルメットを被った土門カシスが、タンクローリーが進行してくる道路上に工事中の看板と通行止めの柵を置く。

 疾走してくるトラックに向かって土門カシスは、止まれと書かれた手旗を振る。
「止まれ!! この先は通行止めだ!! 通行止めの理由は。えーと、この先で腹を壊したゴジ●が現れて、下痢便を撒き散らして汚染している……止まれ! わぁ! あのタンクローリー停止する気配がまったくねぇ!?」



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あきゅろす。
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