巨人製造計画A〔怪盗・黒女豹〕登場

 土門カシスは、とある行きつけの喫茶店に来ていた。
 黒豹の看板が目を引く、その喫茶店は美人三姉妹が共同経営していて、そこそこに繁盛していた。

 カウンター席に座った土門は、洗った食器を棚に並べている次女の後ろ姿を眺めながら、強炭酸飲料を味わう。

 土門に背を向けて食器並べの作業を続けている、美女のスラックス尻を眺めながら土門は次女に話しかける。
「客は入っているみたいだな」
 髪が長い女性は、素っ気ない口調で返答する。
「お陰さまで」
「土門探偵団にタコさんから仕事の依頼が来た……前払いで半分口座に振り込まれている【成長促進液】を積んだタンクローリーを奪うミッションだ、適任メンバーに声をかけている」
「それは、それは」
「まだ、あのコトを根にもって怒っているのか……怪盗『黒女豹』

 土門の最後の名称を耳にした瞬間、カウンター内の次女は店内のどこに隠してあったのか【無限トン】と、書かれた巨大ハンマーを土門めがけて振り下ろした!! ドゴッ!

 間一髪で椅子を持って跳び避けた土門が座っていた床に、ハンマーの穴が開く。
「あぶねぇ!殺す気か!」
「うるさい! 店内では、気楽にその名で呼ぶな! ふんっ」

 自在に重さを変えられる【無限トン】ハンマーを、店内のどこかに隠した喫茶店の女性は土門に背を向けたまま、着替えはじめた。
 衣服を脱ぎ……下着を脱ぎ去り……カウンターの中でスッポンポンになった女性は、黒い革手袋とブーツが一体化した、首から下全身網タイツを裸身の上に下着無しで着る。

 背中の開いたファスナーを土門に見せながら、女性が言った。
「そこで見ているなら、ファスナーくらい引き上げてよ」
「悪かった、気が効かなくて」
 土門が網全身タイツのファスナーを上げると、女性は革手袋の五指の部分から鋭い金属の爪を出して土門に見せながら言った。

怪盗『黒女豹』参上」
 シュッと投げられた女豹カードが壁に突き刺さる。

 土門は裸体に首下全身網タイツの、魅惑的な姿に魅入る。
「いつ見てもエロいな……おまえの怪盗姿は、元ホヤ側裸族人類の半裸人類」
「元刑事のあんたには言われたくない……まったく恋人の刑事に正体を知られないまま、後ろ姿を追われる怪盗のドキドキ感が楽しかったのに……いきなり店に来て『よッ! 昨夜はホテルのベットで激しかったな黒女豹』はないでしょう!!」

「だってしかたがないじゃないか……予告状出して出没するたびに、後ろ姿で正体わかっていたし」

「そこは、知らないフリをするのが刑事と怪盗の暗黙の了承でしょうが! あんたの、その無神経な性質が嫌いで別れたのよ……ふぅ、ずっと言いたかったコト、吐き出したら少し落ち着いた」

「悪かったよ……ところで、次のタンクローリーを奪う仕事の協力してくれねぇかな。怪盗の力が必要なんだよ……それなりの報酬は出すから」
「う〜ん、喫茶店の方は明日からは姉が一週間店番だから……いいわよ、協力しても。その代わりたまには何か、ラブホで性具おごってよね」

 ここで土門は【第四の障壁】を越えてこちらに話しかけてきた。
[よっ、エロシーン不足で読んでいて退屈そうだな……ここらで、何か一発エロネタ仕込んでおくか……黒女豹が全身網タイツで潮を噴くなんてどうだ? 任せておけ、すぐに黒女豹が潮を噴くシーンを見せてやるよ]

【第四の障壁】から、もどってきた土門は黒女豹に言った。「オレのこの手が真っ赤に燃える! 乳をつかめと轟き叫ぶ! 胸揉ませろ」
「しかたがないわね、ちょっとだけよ」

 土門が網に包まれた乳房を揉む、土門のテクニックに黒女豹は喘ぎの吐息を漏らす。
「あふっ……カシス、乳の揉み方上手……あッあッ、網の間から出ている乳首触るのは反則……あひッ」

 コリコリとした乳首を軽く摘ままれ、弾かれて黒女豹は喘ぎのけぞる。
 半裸人類や裸族人類は着衣人類と違って、元カノだろうが元カレだろうが、性行為に感情的な隔たりは無い。別れた当日や翌日でも平気でセックスする。時には元の彼氏や彼女と、今の彼氏や彼女を集めて乱交も快楽のためなら平然とできた。

 乳房を嬲りながら土門が黒女豹に話しかける。
「先日のラブホテルでのベット上のおまえの体位と喘ぎ声……すごかったな、マ○コが天井を向いてヒクッヒクッしていた」
「はぁぁぁ……思いださせないで、興奮してもっとエッチなコト想像しちゃう」
「想像しろ、潮を噴け……ほれほれ、股間を触っているオレの指は黒女豹の指だ……これはお前の手だ、おまえは今、自慰をしている」
「自慰らめぇぇ……あぁぁぁぁ……もうらめぇぇ」

 両足をガクガク震わせた黒女豹は柱にしがみつくと、首下全身網タイツで、股間から潰された果実の果汁のように。
 ぶしゃぁぁぁ……と、勢いよく潮を噴いた。



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