【触手洞窟】B

 ドプッと山に落ちてきた響子に、群がった触手たちは獲物を捕食するように衣服を剥ぎ取り、響子の肉体蹂躙〔じゅうりん〕を開始した。

 触手が侵入してきた下着が剥ぎ取られ、響子の体はすぐにローション粘液でヌルヌルになった。響子は触手に身を任せているだけで触手たちは快感を与えてくれた。
「あふッ……あふッ」

 小さな触手の先端で響子のクリトリスがピンピンと弾かれると、すぐに反応したクリトリスは勃起して、響子は快感に体をこわばらせる。
「あぁぁぁぁ……あぁぁぁふッ」

 クリトリス、膣、アナルの強烈な三点責めに加え。
乳房や乳首、耳たぶや鎖骨の辺りまでも触手は責める……全身がトロトロの性器に変わってしまったような快感に、響子は……もう、このまま触手の快楽奴隷に堕ちてもいい……と、さえ思った。

 脇腹や内股を滑る触手にまさぐられ、体がビクッンビクッンと弾けている響子を眺めていたアイアンレディが、土門に訊ねる。

「どうする? 気持ち良さそうだけれど……助ける? それとも放置する?」

 土門が何本もの触手に抜き挿し蹂躙されて拡がっている、響子の膣穴とアナル穴を見ながら言った。
「タコさんは、理由があって着衣人類の響子を同行させただろうから……助けて、触手洞窟に連れていく」
「了解」

 アイアンレディの股間パーツの隙間から伸びてきた、自前の触手が響子を貪っている触手に接触してコンタクトを試みる。

 しばらくして、アイアンレディが言った。
「この子たち、響子が気に入ったらから当分、解放する気はないみたいよ……どうする? 熱線で驚かせてみる」

 そう言ってアイアンレディは、腰をグイッと突き出して、股間パーツに埋め込まれているレンズ部分のカバーが左右に開く。
 アイアンレディは、両手の平と股間のパーツから熱線を発射できる。

 土門が言った。
「もっと穏便な方法で……あそこに消火栓があるから、アレから水を星のカ●ビィみたいに吸い込んで」

「わかった」アイアンレディは口を大きく開くと、消火栓に向かって息を吸い込み……水を体内に吸収した。アイアンレディの姿が変わり、『ウォーターアイアンレディ』になった。
 ウォーターアイアンレディは、股間と手の平から大量の水を放水して、響子に群がっていた触手たちを洗い流す。


 触手が離れた響子は「あふッ」と、いいながら恍惚とした表情で快感の余韻から、腰を蠢かしていた。
「ほら、いつまでイキっぱなしになっているんだ……立って『触手洞窟』に向かうぞ……休憩終わり」

 響子が、ゆっくりと立ち上がる。響子に肩を貸しながらムベンベが言った。

「ムベンベも洞窟に行く……触手の王が心配だから」
 一行は触手洞窟へと向かった……その頃、蘭花たち別動グループも『赤いゴキブリ星』に到達していた。

 白い翼で宇宙空間をエッチしながら飛んできた、蘭花と銀牙は地表に着陸すると……数分遅れて、女将ニッポンが鉄扇をヘリコプターのプロペラのように回しながら到着した。
「ふうっ……ひさしぶりに宇宙を鉄扇で飛んでみたけれど、やっぱり半裸人類だと多少キツいわね」

 女将ニッポンが到着してから一時間後……ショジョが乗った円錐水滴型の宇宙船も、赤いゴキブリ星に追突するような形で到着した。

 隊長タコの骸が突き刺さったままの、円錐の先端が開いて中からショジョが姿を見せる。
「ゴキブリ星に無事に帰還……おぉ、地表のあちらこちらにから、出迎えのゴキブリの触角が。みんなぁ、助っ人連れてきたからね」

 ザワザワと岩の隙間から現れる地球のゴキブリ……ゴキブリ嫌いな着衣人類が見たら卒倒しそうな光景だ。

 進化したゴキブリ人類たちも、ショジョの宇宙船着陸音を聞いてゾロゾロと集まってきた。

 集まったゴキブリ人類の中から、一匹の男性ゴキブリが進み出てきた。リーダーの『ショージ』だった。

 恋人の姿を見つけたショジョが、嬉しそうに駆け寄る。
「ショージ!! ムラムラムラ」「ショジョ!! ムラムラムラ」

 抱擁して口を重ねる男女のゴキブリ人類。くどいようだがゴキブリ嫌いな着衣人類が目にすれば嘔吐確実の光景だ。




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あきゅろす。
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