【触手洞窟】A町に溢れた触手たち、レズ〔GL〕触手とホモ〔BL〕触手

 土門カシスとアイアンレディは、空を飛んで【触手洞窟】へと向かっていた。

 アイアンレディは脚パーツ足裏のジェット噴射で……土門は広げたロングコートを使ってムササビのように海上を飛んでいる。
 響子は源サンが引く、金斗雲に乗ったリアカーの荷台での移動だ。

 広げたコートで飛びながら、土門が響子に訊ねる。
「それにしても、タコさんはどうして着衣人類のあんたも、連れて行くように言ったんだろうな?」
「あたしにも、わかりません軍医さんには、軍医さんの考えがあるみたいですから……足手まといにならないように頑張ります」
「そうか」

 土門はそれ以上,響子に訊ねなかった。今度はアイアンレディが土門に聞いてきた。
「ねぇ、さっきから気になっているんだけれど、少し急展開すぎない?」
「そうか、別にオレは気にならないが」
 土門は【第四の障壁】のこちら側に向かって、人差し指を立てると首を横に振って[秘密だぞ]のポーズをした。

 その時、響子の携帯電話に軍医タコからのメールが届いコトを知らせる着信音が聞こえた。
「あっ、軍医さんからの伝言メールです『触手洞窟近くの町で大変なコトが起こっているから、先にそちらに向かってくれ』だ、そうです」
「町で異変? とりあえず行ってみるか、アイアンレディ飛行速度を上げるぞ。遅れるなよ」

 土門と源サンが競うように音速を突破する、響子は目の前がブラックアウトして意識を失う。

「待ってよう二人とも……ぬるぬるぬる」
 アイアンレディが表皮からヌルヌルした、粘液を出しながら音速突破をすると、身につけていたパーツが外れたり、砕け散ったりしてスッポンポンになった、アイアンレディは胸と股間を手で隠しながら全裸飛行した……全裸で飛ぶアイアンレディの後方から、外れた細かいパーツが追ってくるのが見えた。


 数十分後……『触手洞窟』近くの町に到着した土門たちは、町の様子を見て愕然とした。
『触手洞窟』を性的観光資源とするべく、新しく作られた町は洞窟に生息していた触手たちが町に押し寄せて、町は蠢く触手で溢れていた。
「なんじゃこりゃあ……どうして触手の群れが?」
 さまざまな体色をした触手たちは、町の若い男女を襲い快楽の虜に変えていた。

 真珠色をした触手は、男女を問わず襲い。淡いローズ色をした『レズ〔GL〕触手』は女性を専門に狙って襲い……薄い空色の触手は男専門の『ホモ〔BL〕触手』だった。

 GL触手に捕まり、衣服を溶かされた女性二人が、M字開脚で向き合わされた格好で、ヌルヌルの触手に全身を蹂躙され。

 乳房、口、アナルを犯されている女性の膣穴をT型触手が、連結させた形で恥辱している隣では。男性が口と後ろ穴を蹂躙されていた。

 町の子供やお年寄りは、どうなっているかと言うと。触手たちが組合わさって作られた鳥カゴのような場所に隔離されていた。

 響子が壮絶な触手快感天国に、ゴクッと生唾を呑み込む。
「すごい……触手から、あんなコトされている……蘭花さんから聞いていたけれど、気持ち良さそう」

 響子が、うっとりとした目で眺めていると、近くの建物の屋根から金属製の巨大ブーメランを背負った、裸の少女が土門たちの前に飛び降りてきた。

 東洋的な顔立ちで、大蛇が裸身に絡まっているタトゥーが彫られている『触手洞窟』の管理者……ヌルヌル族の『ムベンベ』だった。

 ムベンベが土門に言った。
「おまえたち、半裸人類か? 助けに来てくれたのか?」
「いったい何がどうなっている、触手洞窟の触手がどうして外に?」
「洞窟の深部で地響きが聞こえ、パニックで逃げ出した触手たちが町に押し寄せた……触手の王が洞窟で暴れている」
「触手王なんていたのか……それじゃあ、その王が大人しくなれば触手たちは洞窟にもどるわけだ」

 土門は蹂躙されている町の人たちに目を向ける。
「あぁん……あぁん」

 触手に蹂躙されている町の人たちを眺めていた響子が、興奮した様子で自分の胸を揉み回す。
「ハァハァ……すごい、触手からあんなコトやそんなコトをされている……もう我慢できない、あたしにも気持ちいいコトしてぇ!」

 響子は、触手の山にダイブした。



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