居酒屋にて……集いし半裸人類@

 土門に背を向けてフンドシ尻を、当たり前のように触らせている、女将ニッポンが土門に訊ねる。
「時々、土門ちゃんって【第四の障壁】とか意味不明なコトを呟いて、何も無い空間に向かって喋っているわね? 【第四の障壁】って何? 誰と話しているの?」
「女将は知らない方がいい……真実を知ったら発狂するぞ」

 そう言いながら土門は、こちらを見て片目をつぶってみせた。
[そうだろう障壁の向こう側から、ココを覗いている読者諸君……これから、もっと女将の尻にいやらしいことをして。いたぶってやるからな期待してくれ]

 土門は女将ニッポンの、フンドシの緩んだ隙間から手を入れると、ヒップの山と谷を執拗に撫で回した……喘ぐ女将。
「あッあッ、土門ちゃん今日は普段より激しい触り方……あふッ、そ、そんな奥まで!?」

 土門カシスが女将ニッポンの、尻いじりを続けていると。少し離れたカウンター席で一人〔一匹?〕……静かにウーロン茶を味わっていた、軍医タコが話しかけてきた。

「今日も絶好調ですね、土門カシス」
「病気もケガも無縁なタコ側裸族人類の、強靭な体に作ってもらったおかげでな。タコの軍医さんも元気そうだな……隊長のバカ野郎は、どうしている?」
「相変わらずです、水洗トイレに流されたり、斬り刻まれたり、押し潰されたり、精○と時の部屋に閉じ込められて一日後に干物タコになって発見されたり……何回も死んで再生されています」

「そうか、タコは嫌いだけれど……軍医さんは隊長タコの野郎と違って、人徳いや、タコ徳がある、世話になった特別なタコだから嫌いじゃない」

 土門に尻を嬲られている女将が喘ぎながら、小鉢を軍医タコの前に差し出した。
「あふッ……試しに作ってみた『イカじゃが』だけど、どうかしら? 軍医さんの口に合えばメニューに加えようと思うんだけれど……あぁ、土門ちゃん。そ、そこはダメぇ急所なの! あうッ」

 軍医タコは小鉢の料理を味見する。
「ふむっ、悪くない……味が染みていて美味しいですよ、新メニューに加えてもいいくらいです。よく、元イカ側裸族人類なのに神を調理できましたね」

 軍医タコにヒップを向けた、女将ニッポンが喘ぎながら言った。
「あふッ……あたしたち、半裸人類は。裸族人類として誕生して神を捨てた存在ですから……陸上生活に適合したクジラが海に還ったようなものですから……あぁぁ、イクッ……半裸人類の敏感な、お尻でイッちゃうぅぅ!」
 女将ニッポンは、土門カシスの尻嬲りを受けながら、柱につかまってガクッガクッと足を震わせて絶頂した。

 絶頂した女将ニッポンを見て、軍医タコが言った。
「半裸人類になっても、裸族人類の感じやすい体質は健在ですね……元クラゲ側裸族人類の半裸人類は今日は店に来ますか?」

 強炭酸を呑みながら、土門が答える。
「さあな、アイツは来たりこなかったりだから……軍医さんが、ここに来た目的はそれか?」
「ニワトリ側裸族人類の天紅さんと、この店で待ち合わせているので……なにか重大な話しが、半裸人類にあるらしいです」
「ふ〜ん、三柱の裸族人類がこの店にねぇ」

 土門と軍医タコがそんな会話をしていると、扉を開けてレ●プされたみたいにスーツとタイトスカートが破れたり、切り裂かれた女性教諭が店内に入ってきた。
 引き裂かれたスーツの胸元から、ブラと肩ヒモが覗いている女性教諭は、無言で土門から少し離れたカウンター席に座るとタメ息を漏らしながら、女将にボソッと言った。
「ハァ……いつもの頂戴」
 女性教諭は、出された強炭酸飲料を仰ぎ呑んで呟く。

「ぷはぁ……あのガキども、クロロホルムを使って、あたしを強姦しようとしやがった。今どきの睡眠薬はイソフルランだっちゅうの……半裸人類のあたしに、着衣人類の睡眠薬なんて効くか!」

 女性教諭の言葉を聞いていた土門が、苦笑しながら訊ねる。
「また、●姦教室の教え子生徒を返り討ちにしたのか? 絶対に犯せられない半裸人類の『オカ先生』

 ここで土門は、【第四の障壁】を越えて、こちらに話しかけてきた。
[彼女は元クラゲ側裸族人類から神を捨てた半裸人類『オカ』先生……またの名を特殊なパーツを裸身に装着する『アイアンレディ』でもある……これでタコ・イカ・クラゲの半裸人類が三人揃ったワケだ。ちなみに『アイアンレディ』は音速〔マッハ〕で飛行すると、パーツが衝撃波で吹っ飛んで真っ裸〔マッパ〕になるぞ]

 オカ先生が、少し酔ったような目つきで土門を見て言った。
「また、壁に向かって独り言? それってクセなの? それとも何かの病気?」

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あきゅろす。
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