髪に付着した『人工ザーメン』からはじまる恋もある@
九号女性が軍医タコが話していた、地下室に入ると。話していた通りに若い裸の男性が黒い革張りの台の上で、仰向けの格好で横たわっていた。
男性の体には痛々しい手術痕があった。彼も九号女性と同じ、改造人間……サイボーグだった。
九号女性が遠慮気味に男性に声をかける。
「こんにちは……何しているんですか?」
話しかけられた男性は、にこやかに微笑みながら上体を起こす。根元に縫合痕がある褐色のチ○ポがビクッと跳ねる……笑みとチ○ポを見る限り、悪い人ではなさそうだ。
裸の男性が言った。
「メンテナンスを受けているんだ……君も性行為に特化した性ボーグ?」
「はい、エッチな改造人間です。そちらに行ってもいいですか」
「どうぞ、メンテナンスは大体終わっているから」
九号女性は男性に近づくと、たくましい胸板や腹筋を撫で回す。
「締まった腹筋ですね……この胸筋や腹筋の下には機械や人工臓器が埋め込まれているんですね」
「君の胸も触ってもいいかな?」
「どうぞ、触ってください」
男性は九号女性の乳房を触る。
「柔らかい素材の胸だ、張りもあるし形もいい」
「誉めてくれて、ありがとう……チ○ポの強度、確認のために握ってもいいですか?」
「どうぞ、好きなだけ」
チ○ポを、擦る九号女性。
「素敵なチ○ポです……これ、人工物ですか?」
「旧式の人工ペニスだ」
裸の男女……同じ改造された境遇の性行為に特化したサイボーグ同士……二人が急接近するのに、さほど時間は掛からなかった。
数分後……二人は改造人間同士でキスをしていた。
「んんっ……はぁぁ……キスだけで、濡れてきちゃいました……チ○ポ、しゃぶらせてください」
九号女性は首元の長い髪を掻き上げ押さえながら、上体を起こした男性のモノを口にくわえた。
頭を動かして顎の天井に亀頭を押しつけるような感じで、しゃぶる。
ペチャペチャと舌を動かして、男根を味合う九号女性が言った。
「んぐっ……んぐっ……美味しいチ○ポです、あたしの舌はなんでも……一度しゃぶったモノは体内のメモリーに、形状、固さ、臭いが記憶されて。目隠ししていても誰のチ○ポか言い当てるコトができるそうです……あなたのチ○ポ、覚えました」
「覚えてもらえて嬉しいよ……あッ、君の髪に」
男性は九号女性の金髪に付着していた、カピカピの白いモノを指先で取り除いた。
「髪に人工ザーメンが付いている」
「あッ、本当だ……いつの間に」
二人は互いの顔を見合わせ笑う、人工ザーメンからはじまる恋もある。
ぜかましパンツを脱いだ九号女性が、革張りの手術台に仰向けで横たわると、男性はペニスに片手を添えて女性の上に乗ってきた。
人工ペニスの先端を濡れ光っている、人工膣穴にあてがい男性が言った。
「チ○ポをいれるよ」
うなずく九号女性、男性は力強くペニスを女性の膣穴に押し込む……ずぼッ。
「あッ……痛ッ!」
人工処女膜が破れ少し出血する。
女性の頭の中に、機械的な女性声の合成音声が響く。
《処女膜の破損を確認……あなたは、非処女になりました……これより、脳内快楽物質の放出を開始します》
性行為に特化した『性ボーグ』は、すぐに気持ち良くなった。
「あッ、あッ、あッ、あふッ」
ズジャ……ズジャ……ズジャ。
九号女性の体内には、市販の『ローション』を蓄積セットできるボンベが内蔵されていて。体液と合成されて理想的な粘度と潤滑性の『人工愛液』が製造される仕組みになっていた。
結合部分から、にゅちゅにちゅ……と、人工愛液が絡まる音が聞こえてくると。
性ボーグの女性は喘ぎ声に合わせて、自分の方からもタイミングを計って腰を動かしはじめた。
「おッ、おッ、あッ、あッ……ハァハァハァ……そ、そこ……急所……あへっあへっ……いぐぅぅ……いぐぅぅ!」
両足をカエルの足のように淫らに広げ、半分白目で喘ぐ九号女性が、脳内にパターン化保存されている『アへ顔ピースサイン』のリアクションで絶頂するのと同時に、子宮口から子宮内部に大量の人工精子が注がれ、ペニスを抜去すると膣穴から溢れた。
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