いざ天竺へ……@【女三蔵法師】

 乙姫が『ビック○マン裸女』の『十字架バイブ天使』を食べて〔エッチして〕から、一日後……タコ型宇宙船にもどってきた軍医タコは、すでに我美と乙姫が次のグルメ食材女体……西遊記の歴女『女三蔵法師』のところへ向かったコトを知り、次に派遣するメンバーを選択した。

「女三蔵法師のところには、メンテナンスが終わった銀牙に行ってもらいましょう……蘭花は肉体メンテナンスに入りましたから」

「わかりました、行くのはオレだけですか?」
「裸族人類が、もう二人加わります」
 銀牙がチ○ポを期待にヒクヒクさせる。
「ウニ子ですか? 秋ですか?」

 銀牙の質問に、壁の方から声が聞こえてきた。
「オレだよ、イカ神二号さまからクラゲが協力したんだから、イカも協力するように言われてな」

 壁がペロッとめくれ、忍者のように隠れていた紫音の上半裸身が現れる。

 軍医タコが言った。
「今回は、美久にも行ってもらいましょう……美久、出番ですよ」

 犬小屋の中から頭と手足が無い、胴体女体が転がり出てきて。胴体から頭と手足がカメのように出てきた……美久が感涙を滝のように流しながら言った。
「あぁ、久しぶりの出番のような気がする」

 銀牙が軍医タコに質問する。
「オレ、裸女の歴女ってよく知らないんですけれど、どんな連中なんですか?」

一言で言えば、女体化や男体化した、歴史上の人物です……女織田信長とか、女宮本武蔵とか。男ジャンヌダルクとか、男巴御膳なんかがいます。彼らは歴史を繰り返しているんです……例えば、女信長は何度も、桶狭間の戦いと本能寺の変をイベントとしてやっています」

「なんか話しを聞いていると、面倒な裸女と裸男のグループですね……『女三蔵法師』も、何回も西遊記を繰り返しているんですか?」

「ええっ、天竺旅行は女三蔵法師のライフワークですから……天竺に行かない三蔵法師に、存在理由はありませんからね……ちなみに歴史上の三蔵法師は、玄奘〔げんじょう〕という名の地味な男の坊主で、お供に猿とか河童とか豚の化け物は連れていなかったみたいですよ」

「よく、同じ天竺旅行を繰り返して女三蔵法師は、飽きませんね」
「いろいろなバリエーションルートを作って、飽きないように変化させているみたいです……例えば【黄色いレンガの道散策コース】だと、お供もブリキの裸男、ライオン裸男、かかし裸男に変わります。【鬼ヶ島巡回コース】だと、犬猿雉プラス女桃太郎になります」

 軍医タコの旅行会社のプラン旅行のような説明は続く。
「【コロンブス東周りコース】だと新大陸を発見してしまいますし……宇宙船に乗った【星巡りコース】だと、お供はピンク色の太った魔神と、緑色の虫みたいな羽を生やした遺伝子複合生物と、『わたしの銭湯力は53万です』と自負する宇宙人の三人になります……今回の女三蔵法師の旅は【正統西遊記コース】です」
「最後の星巡りコースは最強のお供ですね」

 軍医タコの話しを聞き終わった銀牙、紫音、美久の三人は女三蔵法師のところに向かった。


 その頃……一足先に女三蔵法師のところへ、大型イヌ型メカにつかまって走行している乙姫が我美に訊ねる。

「まだ、到着しないの……一日中、荒野を走っているだけじゃないの」
「女三蔵法師の足跡を辿っていますからね……簡単には着かないっす、そう言えば女三蔵法師と一緒に旅をしている『女孫悟空』は以前、乙姫さまの部下で八人衆だか、なんだかの一人だったって聞いたんすけれど」

「あぁ、あのサルね……確かに、あたしの裸女支配計画の邪魔をした。裸族人類オールスターズと戦った【裸族大戦】の時には一時期、女孫悟空はいたわね」
「一時期だけっすか?」

女三蔵法師からの天竺旅開始の召集で大戦最中に、離脱したのよ……あのサル」
「そうだったんすか……【裸族大戦】の時って、乙姫さまに従っていたメインメンバーの童女って誰と誰がいたんすか」

「メンバーの変動はあるけれど……女桃太郎……長靴をはいた裸ネコ……裸アリス……シンデレ裸……女孫悟空……裸キリギリスあたりが主力メンバーだったわね、もっとも嫌々ながら従っていた奴とか、腹黒い奴もいたみたいだけれど」

「そうっすか」
 我美と乙姫は沈黙すると、前方に連なる山脈を眺めた。



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