天使と悪魔の性交@

 蘭花と秋が鏡の露出女たちの相手をしていた頃……我美と乙姫は町に到着して『十字架バイブ天使』がいる性的奉仕宿屋にやってきた。

 古風な湯屋と宿泊施設を兼ねた、風俗店に入った乙姫が言った。
「風俗店だと町の悪魔に聞いたから、どんな場所かと思ったら女性専用ソープ浴場か」
「聞いたところによると『十字架バイブ天使』は、この店の一番人気らしいっすよ……数ヵ月先まで予約でいっぱいみたいっす」
「それじゃあ、会えないじゃないの」
「大丈夫っす、ボクの淫乱平成ライダーの力を使えば簡単に会えるっす……どっかのオッちゃんが言っていた、予約者に擬態すれば簡単に会えると……んっ?」

 いきなり我美は、窓から空を見上げて何かを探している仕草をする……竜宮城の中庭で見せたのと同じ仕草だ。

「ついに、地上に降りてきやがった……乙姫さま、ちょっと出掛けてくるっす。ウザい奴がウロチョロしはじめたから。痛い目に合わせてきます……『十字架バイブ天使』に会うのはその後で」
 そう言うと我美は、頭から竹コ○ターを出して窓から空へ飛び出した。


 その頃……森の道を抜けて町へと向かっていた『妹天使』と『ツンデレ小悪魔』は、道端で行き倒れの老人に遭遇していた。
「おじいさん、どうしました?」
 妹天使が粗末なボロ布を身にまとって、うつ伏せに倒れている老人を近くにあった小枝でツンツンする。

 クトゥルフ神話の旧神ノーデンスや、スーパーゼ○スみたいな髭を生やした老人が顔を上げる。
「うぅ……儂はもうダメじゃ、優しい娘さんや儂には構わないでくれ」
「そんな弱気なコトを、あたしたちにできるコトはありませんか」

 老人がニヤッと笑う。
「一つだけ心残りがある……死ぬ前に、もう一度若い娘のマ○コが見たい……臨終間近な老人の、ささやかな願いじゃ」

 顔を見合わせてうなづいた、妹天使とツンデレ小悪魔は、怪しげな老人の前にしゃがむと、クパッと指で性器を拡げて見せた。

「あたしのモノでよければ……好きなだけ見てください」

 顔を赤らめて横を向いた小悪魔が言った。
「べ、別に好きで見せているんじゃないんだからね……見たいって言うから、特別に、おじいちゃんが元気になるように見せてあげているんだからね」

「おぉ……これは見事な並びマ○コじゃ……濡れてヒクヒクしておる。さぞかし、子種を欲しがっているのじゃろう、望み通りに授けてやろう」

「えっ?」驚いている見習い天使と悪魔の秘部に向かって、謎の老人は枯れ枝のような手をかざす。
 老人の手の平から、怪しげな光りが性器に照射され、マ○コに奇妙な紋章が浮かび上がった……天使と悪魔の目から自我の輝きが消える。

 老人が言った。
「たわいもない小娘じゃわい……これで天使と悪魔の母体は揃った。あとは子種が豊富な精力絶倫な男天使と男悪魔を揃えるだけじゃわい……小娘ども、創造主である儂の命令に従うのじゃ」

 見習い天使と悪魔が、瞳の輝きが消えた目で返答する。
「はい……創造主さまの命令のままに」
「ひょひょ……よしよし、今こそ裸族人類に、楽園〔エデン〕を追放された積年の恨みを晴らす時じゃ……行くぞよ」

 見習い天使と悪魔は、創造主に従って歩きはじめた。

 やがて創造主は、大樹のところにやって来た、樹の枝には全裸の蠱惑悪魔『ブラックぺニス』が寝そべって、スマホをいじくっていた。

 創造主がブラックぺニスの浅黒い男のモノを見て言った。
「ひょひょ……立派な魔羅〔チ○ポ〕じゃ、さぞかし濃厚な悪魔の精液が出ることじゃろう」
「なんだ、ジィさん……オレに何か用か、おや? 見習いの天使と悪魔じゃないか? おまえたちどうした?」

 創造主が言った。
「いやぁ、本当に見事なぺニスじゃのぅ」
「当たり前だ、オレを誰だと思っている。エデンの園で創造主に引き抜かれたぺニス直系の末裔『ブラックぺニス』だぞ、シールはヘッド扱いだ」

「そうか、おまえは儂の命令で裸族人類たちを誘惑して。禁断の果実を食べさせるのを失敗した、あのヘビの一部か……だったら、なおさら儂に協力してもらわねばならんな」
「なんだと?」
 創造主の投げた金色の輪が、ブラックぺニスのぺニスの根元にハマりギュッと締めつける。

「うッ!?」と短い呻き声を発したブラックぺニスの目から自我の光りが消滅する。

「ひょひょ……造作もない、これで子種豊富な男悪魔は揃った……おや? 男の天使が一人、こちらに向かって飛んでくるわい。隠れるのじゃ」


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あきゅろす。
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